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五十嵐迷宮研究所

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

「今度は何やったんすかねぇ」

「知らん」


テレビのリモコンのボタンを押し、テレビを消す。


なんか俺に関係はないけど胃がめちゃくちゃ痛い。どういう事だろうか?


「はぁ……今日の俺の仕事まだあったっけ?」

「ないはずでしたけど……」

「よし、俺帰るわ」

「え、ちょ!?」


公務員なのにこの態度は許されるのか?と言われると冒険者学校だから問題ないのである。冒険者学校の場合、文部科学省ではなく、別の、自衛迷宮省に属しているので、他の高校などとは別なのである。


ちなみに自衛迷宮省とは、ダンジョンに関するあれこれを仕事にしている省の事である。


学校から抜け出し、電話をかける先は研究所である。


研究所は意外と近くにある。研究所の名前は五十嵐迷宮研究所だ。


「もしもし、五十嵐?今からお前のとこいくから」


そう簡単に言葉を告げると、通話をぷっつりと切り、さっさと研究所に向かう。


研究所は町のはずれにある、壁が白くドーム状の屋根をした建物である。


そこに白衣を着た男が入っていく。


「よお、五十嵐」

「やぁ、土田」


研究所の中には白衣を着た若い男がいた。その男に軽く手を振りながら挨拶をする。


男の名は五十嵐いがらし 一馬かずま。研究員であり、土田の戦友である。魔王と戦い、生き延びた男の内の一人である。役割は魔法使いであった。得意属性は風だが、他の属性も一般的なプロ並みかそれ以上の腕前である。現在年齢は32歳。魔王討伐時は成年するかどうかと言ったところだ。


現在は魔王討伐による資金援助の元、日夜ダンジョンについての研究に勤しんでいる。


「で、今回買い取ってもらいたいものがあるんだって?」

「ああ、ちょっと虹の草原に言ったらレアな奴を見つけてな」


胸ポケットの中から紙を取り出す。

その中には魔法陣が描かれている。その魔法陣は召喚陣であり、魔力をある程度込めれば、召喚陣と同じ形を刻まれた物品が出現する。ついでに使い捨てであるため、比較的安価である。


「結構デカいから地下室行くぞ」

「了解」


研究所の中を歩き出す。


「にしても久々ですねぇ」

「ああ、最近は中々金がいる事態になんてならなかったからな」

「いい事なのか悪い事なのか……」

「俺の事はいいとして最近の研究の成果はどうだ?」


階段に差し掛かり、話す声とコツコツと階段を下りる音だけが響く。


「最近はですねぇ……モンスターを生成できるようになりましたね」

「えぇ……それって役立つのか?」

「役立ちますよ!?今年最大級の発表になると思います!」

「おお、自信たっぷりじゃないか」

「そりゃそうですよ。もし実用性があると認められればダンジョン内での死者は格段に減ると思います」

「その理由は?」

「ダンジョンを自分で作れるようになりますからね。ダンジョンをどのように攻略するかなどのチュートリアルも出来ると思いますし、学生とかが無謀な挑戦をして死ぬ、なんて事態は減ると思います」


そうやって死んだ奴は実際結構多いらしいから一教師としては非常にありがたいな。速く実用化してほしいものだ。

年越しましたねぇ!寝正月をすると老けるらしいですから注意しましょうね

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