校長の行方
サブタイトルが思いつかん。長い話も思いつかん。
「電脳魔術師……ですか」
「ああ、そうだ。理由はいくつかあるが、まずは精神の安定性だな。腕を粉砕骨折したのにもうあまり気にしていないだろう?」
こいつが中々に異常な点だと思った点がこれである。ベテランの冒険者などならすぐに精神を安定させられるが、こいつは学生なのに10分やそこらで安定している。
「次に、お前、何をするにも理屈やら理由が欲しいタイプだろ?それもなにかしら根拠のある」
「まぁそうですね……」
電脳魔術師は仮想現実で戦う際、重要なのは精神力だ。安定した精神を保つには何かに縋ることが大事である。根拠があれば最悪それに縋れば問題ない。何も縋るものがなくて精神がイカれた奴は何人か知っている。
「あとは純粋にお前に魔術の才能がある。理由としてはこれでいいか?」
「えぇ……まぁぎりぎり納得できましたけど……」
「ふぅむ。まぁいきなりこんなことを言われても困るか」
白衣を着たまま、椅子に腰かけ、生徒を見据える。タバコを吸おうとも思ったが、生徒の前で吸うのは流石に不味いので自制心を働かせる。
「まぁお前に才能がある、と言う事だけは覚えておいてくれ。なりたい、と思ったら俺のところに来ていいぞ」
そういうと、回答も聞かずに保健室のドアを開け、職員室に向けて歩き出す。
~職員室~
「前田君。校長先生ってなんで出かけたんだ?」
白衣の中年がスーツ姿の男に話しかける。
「あ~……結構重要な奴ですね」
「あの協会の代表が直々に要請してきたのを断った人だからな」
前田君は何も知らなそうだったので、テレビをつけて、適当にチャンネルを切り替える。
天気予報、くだらない昼ドラや芸能人の笑い声がテレビから聞こえてくる。
「校長いたぞ」
「えっ」
適当にチャンネルを切り替えていたら、ニュースに校長が取り上げられていた。
「……はぁ!?」
そう声を上げたのは白衣の男か、それともスーツ姿の男か。
『国立冒険者学園、校長の小泉 吉次氏は、世界魔術機構の会合に今、向かわれました!』
世界魔術機構。世界の中でも5本の指に入るほどの巨大な組織だ。その設立は何世紀も前だと言われ、魔術、魔法についてのほぼ全ての事を管理、運営している組織だ。
その組織の会合に呼び出されたって……今回は一体何をやらかしたんだよ……
年末ですね!新年もよろしくお願いします!
今日は1話のみですぞ




