『教育』
生徒指導ですね。前の話の次の時間の話です。
「前田君。神崎先生知らない?」
「神崎先生ですか?生徒指導室でなんかヤンチャな生徒を『教育』してると思いますけど」
『教育』受けてるとかどんな事したんだよ。
「あー……仕方ない。逝くか」
「何の用なんですか?」
「なんか校長がどっか行くから警備つけだとさ」
「先輩じゃダメなんですかね?」
「町壊しちゃダメらしいからダメだそうだ」
「なるほど」
神崎先生の戦闘スタイルはダメージレースである。小柄な体を活かして自分の間合いに潜り込んでハンマーで相手を叩き潰す。自分の体は小さいので当たり判定が小さくなるので戦闘では有利になるのだ。組みつかれたら負けるけどな。
「後何分ぐらいで終わると思う?」
「さあ?後10分はかかるんじゃないんですか?」
校長は一刻も早く連れてこいって言ってたから多分急で、しかも結構大事な用だと思うが、1教員には関係ない話である。
「仕方ない…」
職員室のドアを開け、生徒指導室に向かう。生徒たちの間では処刑場と呼ばれている。物騒だなぁと思う人が多いが、実際処刑場である。
学生時代に一回だけ、今の校長(その時は生徒指導員)に『教育的指導』を受けた事があるが、10年くらいのトラウマになった。死にはしない。だが、死なないだけである。
処刑場は4階の部屋である。外から見ると一見普通の部屋だが、中は襲撃があったマフィアの事務所かそれ以上に凄惨な光景が広がっている。5年に一度だけしか掃除はしない。
4階の突き当りの部屋についてしまう。覚悟はいいか?俺は出来てる。
「神崎先生ー」
「なんですか?今、忙しいんですけど」
「死にたくない!死にたくないぃぃ!!」
生徒さんマジご愁傷様。頭から血流れてるし腕も複雑骨折してるな。ドラゴンの尻尾でも叩きつけられたような怪我だな。
「校長から呼び出しです。結構大事な用みたいなんで、生徒指導はそんぐらいにしておいてください」
「……仕方ありませんね。それでは、今後、このような事が無いように」
「ひぃぃぃ!!!!」
生徒指導にはいくつかの段階がある。一つ目、『教育』。まだましである。基本的に風紀が悪かったりすると見せしめに処刑する為の段階だ。
二つ目、『教育的指導』だ。大分エスカレートしてくる。失神するまで痛めつけられる。授業を何回もサボったりするとこうなる。
最終段階、『処刑』。文字通り処刑である。死にはしない。死にはしないだけだがな。指導員が全力で殺しに来る。内臓の一個や二つは当たり前、肺に穴を開けるのは序の口だ。
年に一回あるかないか程度である。
「とりあえず、お前、保健室に行くぞ」
「は……はい」
一か月は神崎先生って名前聞くだけでも失神しそうだな。
感想もらって嬉しかったんで。2話目。
感想くれたら投稿ペース上がるかもね(露骨な要求)




