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後処理(修復)

クリスマスどうでしたかー!

「……先輩。これどうしましょう」

「どうしましょうね」


今俺の目の前には真っ黒に染まった体育館がある。


「ここってドラゴン監禁できる程度の耐久力はあったよな?」

「ドラゴンのブレスって4.8t榴弾以上の威力あります?」


なるほど。やり過ぎたか。


「頭に血が上って、ついやっちゃったZE☆」

「やっちゃったZEじゃないでしょ!どうするんですか!」


やっちゃったものは仕方がないね。うん。


「おい、ここの材質ってなんだ」

「えー……たしか精霊古木フェアリーウッドだったような気がしますけど」


精霊古木フェアリーウッドとは、魔力をため込む性質がある木である。魔法使いには必須の杖、しかも最高級の奴に使われている。キロ数万とかするので売れば儲かる。


「しゃあない。時価崩壊するかもしれんけどやるか」


錬金術は実に万能である。必要なものを全て自分自作できるのだ。便利ではあるが、それ故も協会から能力に制限がかかっている。他の産業が機能しなくなるからだ。


「えー……範囲指定完了」


俺を中心に箱のようなものが広がっていく。


「物質変換。元素抽出開始」


燃える、などの現象は魔素が関係している。燃えている火は火の魔素を持っているが、火が消えた後その魔素は何処にいくのか?というと燃えていた場所だ。


その部分が焦げているのは火の魔素のバランスが増え、バランスが崩壊しているからである。


その魔素を取り出せば焦げている部分の異常はなくなる。が、黒い色がなくなるというわけではないので、表面を少し削る。すると、精霊古木フェアリーウッドの恐るべき回復力で魔素を吸収し、バランスを元に戻しながら色を再生するのだ。


で、その取り出した火の魔素はどうするのか?


固めるのである。純粋な魔素は売れば高くなるので、これをメインの収入源にしている錬金術師も多い。


「ふぅ」

「ちょ……先輩!その魔塊買えば最低でも数10万はしますよ!?」

「あ?こんなん俺の倉庫の中にゃゴロゴロとあるわ」


手の平の上に載った赤い直径4㎝程度の丸い物体を見て前田君が驚く。


魔素を固めたものを魔塊まかいと言う。これは庶民にも浸透していて、これを使う事で動くものが多い。コンロやバーナーなど、魔塊の中の魔素を抽出して現象を起こしたりするのだ。


俺がさっき作ったのだと100年間ずっとつけっぱなしにしてても問題ない程度の純度と魔素量だ。


魔塊の値段は、魔素純度と、魔素総量が重要となる。


火の魔塊の場合、純度が高いほど火力が高くなり、総量が多いほど長く使う事が出来る。


一番使われている魔塊は光の魔塊だ。ライトやらなんやらで一番使われるのだ。闇の魔塊は遊園地のアトラクション程度にしか使われないからあんまり高くない。


ただし文化祭シーズンになるとお化け屋敷の為に大分売れる。


「先輩!そろそろ僕の家の魔塊の魔素なくなりそうなので、それください!」

「2万でいい」

「マジっすか!先輩の心は日本海溝よりも深いですね!」


前田君が財布から諭吉を二枚取り出し、喜んで渡してくれる。


ぶっちゃけ持ってると協会の方から問い合わせとか来るから面倒なだけだ。いわゆるウィンウィンという奴である。

俺は家で宿題やってました!

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