職員室 ~前田君の受難?~
サブタイトルなんて深い意味はないのですよ。
「今回の授業はこれで終了する。次は元素の組み合わせについてだ。宿題は特にない。以上!」
授業に終了を宣言すると、俺は扉を開け、3階の職員室に向かう。にしても物分かりのいい奴でよかったなぁ……何回か魔王(娘)に元素説明したけど、ほとんど理解できていない癖に高度な魔法使えるあたり魔王だと思ったわ。たぶん感覚派、という奴なのだろう。
「先輩。ちょっとどうにかして下さい。英語で言うとヘルプミー」
得意の魔法で頭の中に直接話しかけられる。これは簡易版の携帯のようなものだ。脳の中のチャンネルを開いてそこに思考を送り込む。以外と荒業である。
そんな前田君は見事に女に囲まれていた。
「おっハーレムじゃないか。良かったな」
「目をそらしながら言ったって全然うれしくないですよ!?」
神崎先生、百合子先生、そして白夢に囲まれている前田君。なんだ。ハーレムじゃないか。一人はドラゴンを素手で殴り殺せて、一人は腐女子、最後の一人は完全自律人形と来たもんだ。
「個性あふれるメンバーじゃないか。ラノベみたいな展開だぞ。喜べよ」
「その前に恋愛感情が無いのでハーレムじゃないですよ!」
うぅむ。面倒な男だ。女に囲まれているんだからどんな状況でも喜べというものだ。
「先輩。変わってください」
「NO」
かといって自分からそこに飛び込むほど俺は自殺願望は強くない。それに俺は50歳だ。ハーレムなどという年ではない。
「おい、前田。聞いているのか?この娘は何処から攫ってきた」
神崎先生キレてらっしゃる。前田君のタマを潰されていないのが奇跡である。
「そんな……貴方はバイだったのですか!?」
百合子さん。その子ノーマルですよ。ノンケですよー。俺もノンケだがな。
「???」
白夢はなんか首をかしげている。状況が理解できていないのだろう。感情とかはしっかり搭載されているのに、なんか抜けてるなぁ……
「やぁやぁ前田君。ハーレム状態じゃないか。僕は後輩がモテて嬉しい限りだよ」
自分から突っ込んでいくのは好きじゃないが、周りで起こっているのならイジりたくなるのが人の性というものである。
「ちょ……先輩!説明を!」
「あ、マスター」
「マスタぁぁぁぁ???」
ヤベッ。神崎先生の怒りがこっちに飛び火したかも。というかしたなコレ。
「あんた、そういう趣味あったっけ?」
「ないです」
怒りのオーラだけで俺の肌が焼けてただれてきそうだぜ。なんか熱量でも持ってるのか?これ。
「あ、ついでにそいつ俺の作った奴です。前居酒屋で言った、あの途中でやめたっていう」
「……へ?マジで?」
「マジで」
で、そこから色々勘違いやら正していって、最終的には前田君に神崎先生が謝って終わった。
腐女子はなんかこれはこれで……とか言っている。なんだこいつ(驚愕)
ほのぼのですね。ですよね!




