第2話 作戦会議
本庁は射殺事件で大騒ぎになっていた。
警視庁、始まって以来の出入り禁止、完全封鎖になっていた。
南署では翌日の作戦について一凛署長より説明会が開かれていた。
署員は見張りのアンドロイド6名を出入り口に残し全員会議室に集合していた。
「現場配置の確認は、いいな。質問、何かあるか?では次だ」
モニターには倉庫が映し出された。
港の岸壁に隣接する形の倉庫だが半分は冷蔵庫だ。
「標的は核物質だ、識別に成功、アタッシュケースに入ったまま、1階奥の床に置かれたままの無防備な状態で存在している。
非常識な保管のされ方だ、罠の可能性も十分ある。
それで、突入は署長である私とナムサンで行く、安全が確認されたら、チャレンジャーなり応援を呼ぶ、あとは手順に従い核を奪還、保管という事になる・・・」
話を聞いていたチャレンジャーの隊長が手を上げる。
「質問です」
「どうぞ」
「なぜ彼らは静かなんでしょうか?気味が悪くないですか?」
「なにか企みがあるか、こちらの出方を見ているのかわからんが万が一のために地域・建物ごとアガルタロックを、かけてある。隔離状態だ、ロックは球形でかかるから地面の下も放射能からは守られる」
「危険な突入こそ、俺たちの出番では、ないのでしょうか?署長に、もしもの事が有ったら作戦はどうなるのでしょうか?」
「その場合は秋葉副署長の命令に従え、ま、心配すんな私は、まだ死なん。
逆に、お前に、こそ何かあったら女子たちに恨まれるからなぁー長浜?えぇ?」
署長が笑うと会議室にドッと皆の笑い声が響いた。
すると黙っていたグレイ、ナ・ム・サンの3人、サンが口を開いた。
「署長、警視総監から電話です」
「そうか・・・」
ニヤニヤと笑う一凛署長が会議室のみんなに聞いた。
「私が警視総監と、どんな会話するか聞きたい者は今すぐ手を挙げろ」
すると次々署員たちが挙手した。
「みんないいか物音、声を立てるな、みんな静かにしろ・・・シーっ」
サンが言う
「繋ぎますよ・・・どうぞ」
署長
「もしもし」
警視総監・大田原英一
「あ、かずりちゃん?もうーびっくりしたよぉーもうーっ!」
「あー悪かったわ、でどうなった?」
「警視庁は封鎖したまま全員の血液、確認させてるよ、ところで何時わかったの田中がアンドロイドだって・・・」
「電話がかかってきた時の会話と直に会った時、人体サーチしたのよ、で本物の田中は何処?生きてるのか死んでるのかで、これからの対応が変わるわ、
あれ1体って事は無いと思うし何時頃からスパイ活動してたのか、何かわかったら必ず連絡頂戴ね」
「わかったぁー・・・で、あの死体・・・アンドロイドどうしよう・・・どしたらいいかな?」
「警視庁で保管したらいいじゃないですか」
「いやだよ、あんな緑色の血流してる死体なんて気味が悪い・・・まだ何か機能してるかもしれないし解析なんて無理だよ誰に何て言えばいいか解んないよ」
「じゃ横浜の海軍にでも連絡すれば良いのよ、屋上のヘリポートにシェイプシフターの死体を取りに来てくれって言えば、すぐに来ますよ。
日本の政治家筋には安保と国防にかかわるからとか適当なこと言って逃げなさいな、めんどくせぇ奴にはアメリカの国防長官だのCIAだの名前出して直接彼らに言ってくださいって言えばいいのよ、静かになるから、良い?わかった?」
「シェイプシフターねぇ…うーん…」
「うん、じゃなくてハイでしょっ!」
「ハイ」
会議室で小声笑い発生。
『あっはは・・・』
『こらっシーッ!』
「また何かあれば電話頂戴」
「うん、わかったぁー」
「はい、じゃねエイちゃん」
「うん、あしたがんばってね」
「ハイハイ切るわよ」
この会話を聞いている南署会議室の署員たちは可笑しくて堪らなくなり、廊下に出て笑い転げる者たちも出た。
まだ作戦会議中だった。
「ほかに質問は無いか?」
みな笑顔のまま署長とナムサンを見つめている。
「まぁ不安はあるだろうが、いつものまま出たとこ勝負、そのかわり動きは逐一上司に報告、それと持ち場は離れるな、細かい指示も私や現場の上司たちに任せるんだ、いいな、みんな・・・」
副署長・秋葉が静かにマイクで言う。
「みんな、どした、返事は?」
署員たちが答える。
「はい」
「声が小さいっ!みんな大きな声で、準備はいいな?」
「はいっ!」
「バックアップに北条病院もついている、お前らは不死身だ、痛い思いも勉強だ余計な心配はしないで、みんなきっちり睡眠とるように眠れそうにないものは医務室で睡眠導入剤もらって帰るんだ、目覚まし時計わすれんなよっ!」
「はいっ!」
「よし、みんな起立!署長に敬礼っ!解散!」




