第4話 戦闘配備
整備班は当番を残し定時に帰宅するが、みな晩飯は居酒屋さなだに通っていて、いつの間にか真田と馬方の間には仲間意識が芽生えていた。
彼らの整備工場横の車両保管庫にはパトカー各種の他に装甲車ブルドック、戦闘用バイク・ドーベルマン、戦闘用ロボット、6輪ミニクレーン車、バケット付きユニック、消防機能付き放水車、クラッシャーアーム付きのブルトーザー、バケット車、パッカー車、要人護送用バス・ブレーメン4台、車両輸送用トラック多数など
いつでも即、出動可能に整備、保管されている。
きたいち興信所では設立時より所員の上限は100名と決まっていて世界中に散らばっていたが、
今回の作戦のため30名程が呼び戻された、応援の北署・東署の警官に混じりアジト周辺道路の封鎖、警護、不審人物の撃退・逮捕を担当する。
「そうなんだ極秘作戦だ、戻ってこい」
南署・署員は作戦当日は総出であたるが、いつもとは配置が違うため、各種確認作業と打ち合わせ、それと作戦中は残りの事務方署員たちで南署の留守を守らねばならないが、そこに付け込まれ南署が全滅となっては元も子もない。
そこで若手の強行犯係や愚連隊の若手とを配置し
巡査ではあったが婦人警官・宮田ミキが南署留守番防衛の指揮を執ることになった。
一凜は彼らを『白虎隊』と名付け冷やかすどころか
「留守は任せる、命懸けで守れ」と命令した。
頼りになる助っ人として
兄嫁の一絵と・・・アガルタのアンドロイド6人・・・それと
喫茶十字街も以前、襲われているので避難民として蝶名健一マスターとパートさんたちも作戦完了まで南署の食事係も兼ねて署に避難した。
アンドロイドは以前からの2名が、南署の門番を24時間休みなく勤めているが同じ役目を裏口に2名、屋上に2名、地下駐車場入口に2名配置することになった。
感情を持たず、職務を遂行する彼らは逮捕術と射撃、拳法や抜刀術、棒術などに優れ、人間の能力を大幅に上回る警戒力で防御シルード履行やミサイル攻撃なども対処可能だった。
そして一凜の兄嫁、一絵が、どう頼りになるのかというと・・・
元は北条家とは無関係であった横浜一絵だったが、
例のごとくナムサンのタイムマシンリサーチの結果と現・北条家の創始者で祖父・北条一の嫁、一鶴が青森県・陸奥の山村からスカウトしてきた子供だった。
南署の屋上には大きな給水施設があるが、それだけではなく、その給水塔の下には祈祷室があって、同時にレーダールームと屋上から周囲の攻撃に耐え、反撃するための強力な武器庫もある。
地上の敵は元より、南署上空の敵に対し対空砲や狙撃銃が保管されている。
兄嫁の一絵は品格があり、一族でも穏やかな性格の持ち主ではあるが、いざとなれば、そこはそれと割り切った考えの持ち主だ。
「神に仕えるなんて所詮、人間のうぬぼれだ、ならば、とことん暴れて悪を退治する、おもしれぇよなぁ神さまぁ・・・」
作戦当日は白虎隊と共に屋上に行き、祈祷室にて南署をバックアップすることになった。
その昔、一絵は幼い頃に山で神隠しに会い、超能力を授かり東北に住む神々を護衛につけて村に戻ってきた小さな子供だった。
そして、それには函館・喫茶十字街の先代マスター・尾上安二郎と、その従兄弟・尾上健が深く関わっていた。




