第16話 ロズウェル事件1
「と、ここまでは、いいかな健一」
「えっ!あ、はい・・・」
「そのあと、うちのじいちゃんは結婚して、あたしの父ちゃんが生まれて、そのあと私と兄が生まれたんだけど・・・ちょっと酒とメシ食っていいかな疲れてきた」
「署長、ムービーで見せれば早いかもです」ビール片手にミキが言った。
「んー、ここまで話したらムービーにするか・・・でもムービーじゃ
全然足りないけどね、その間にメシ食うか、ナーさん飲んでる?」
「あ、ありがとうございます、日本酒もらえますか」
グレイ・ナーさんの見ているTV画面では盲目の中年男が悪い奴らを居合の技で刀を振り回し切りまくっている。
「日本酒、了解」慌てて健一は立ち上がった。
ムービーとは表向き仕事も通常の警察署となっているが影の姿を持つ
正式名称
日本国・内閣府付国家公安部・国際特務警察・函館南警察署に配属になった
新人研修向けの簡単な南警察署と関係各省庁の役割と権力図。
民間の「きたいち興信所」とアメリカのFBI協力機関やNASAとペンタゴンの説明。
UFO問題の各国対応と事件。
テロ組織の近代化と過去の事件、気象兵器や人身売買・麻薬と偽札分布。
そして南署・各部署の役割や署独特のルール説明が記録された部外秘の重要映像集だった。
そしてムービーの最後には部外者に警察署の秘密や情報を話したり暴露しようとしても無駄だと言うことも説明がされた。
なお函館南警察署・署員は民間「きたいち興信所」により調べ上げられた後に北条一凜が厳選した者達をスカウトした、独断と偏見と言っても過言ではない面々で構成されている。
それだけ使命感と正義の心が人並み外れた人間でないと務まらない。
いじめを受けて育った者や恵まれない環境に育った者を
一凜署長は率先してスカウトし
「一緒に働いてくれないか」どんなに年下であろうと丁寧に説明し
「信念の継承」を掲げ頭を下げて頼み込んだ。
一凜署長はタイムマシンで新人署員の前世やアガルタの神々の招きで霊界での死後裁判を見ていたと思われる。
南署の敵は地球人類だけでは無いのだから・・・
南署の署員が家族も含め仕事の話を漏らそうとすると
急に強烈な頭痛が起きるとか
南署を移動になった警察官は移動後、南署で経験したすべての記憶がスッポリと消えてしまい何も憶えていないのだという。
署長の説明では先ほど健一が頭の良くなる薬だと言われて飲んだカプセルの中身はアガルタのナノテクロボットで粒子状態で思考のモニターリンクを扱い頭痛を発生させたり記憶を消したりする事ができるという。
一凜署長が口を開いた
「健一、ちょっと面白い話、教えてあげよっか」ニヤリと笑う。
「1947年アメリカの片田舎にUFOが墜落して新聞沙汰の大騒ぎになった事件知ってる?」
「えっとあの、ロズウェル事件ですか?」
「そうそう知ってんじゃん健一」
「TVかなんかで見たことがあるだけです」
「ああ、で、あの事件の犯人ここにいるナムサンの三人なのよ
アハハハッうけるでしょwwwww」
「えーまじっすか、えっー!そうなんだ・・・・」
ナーさんは無視してTVに見入っている。
「あのね瀕死の大日本帝国軍人逃亡兵から急にグレイに生まれ変わった三人は、だんだんアガルタの生活に慣れてきて『UFOに乗りたいっ』て言ったら操縦方法教えてくれて世界見学の許可が出てたんだって・・・ま、免許取りたての若者ってところね」
「へぇーよく許可が降りましたね」
「まぁタイムマシン機能の使用は封印されてたけど浮船としての使用はOKされたんだって・・・」
「えっ、ちょっと待ってください、あのUFOはタイムマシン機能もあるんですか?」
「あ、言ってなかったか、そ、タイムマシンでもあるの」
そこでナーさんが話に入ってきた。
「ああ、あの時は、うれしくってなあ、すっかり天下とったような気分であちこち飛び回って遊んでたんだよ」
ソ連では堂々と浮船で軍事基地に表敬訪問して少し調子こいてしまった。




