第15話 北条一・国際貿易4
ナ・ム・サンの三人と北条一は大国との交渉に
ある日突然、各国の首長室に直接テレポートして映像を記録させ
アメリカではロスアラモスの軍事ラボを無力化させ
ソ連では核兵器格納基地をピンガー攻撃したあとに完全に無力化させ
イギリスでは王国の諜報機関に潜入していた月の住人を逮捕して正体を暴き女王陛下に差し出した。
各国の首脳前に現れた日本の貿易商人は彼らにとって恐怖すべきに十分な現在の科学力を超越したテクノロジーを有していた。
各国の優秀なSPたちも弾丸を跳ね返し砲弾にびくともしない
北条一に驚愕し、これから何が起こるのかと見守っていた。
要求は
「各国への外交特権とヤハウェマジックを恐れよ」という2点のみだったが
その特権の中身こそ
「我々を敵にまわすな」というシンプルなものだった。
これに、いち早く同意したのがアメリカ合衆国。
ひと目で進化した人類と思われる未知の存在と会見し
青い目を持ち合理的解釈しか知らなかった白人たちは
たとえ偽りでも、とりあえず条約を交わし相手の正体を調べ
状況に応じて対応をするのが常だったからだ。
アメリカ人の信念は保身そのもので神に従う日本人の犠牲的精神とは、
かけ離れていた。
どちらが正しいのか間違っているのか・・・
彼らにとって突然の来訪者である北条一とグレイ三人が言う。
『ヤハウェマジックとは個の蒸発と太陽の変革、巨大隕石・彗星
そして大きなポールシフト発生だ』と地球滅亡のプロセスが説明された。
未だに太陽周辺での怪しい動きをするキューブや
地球の重力さえ解明していない地球人にとって
物理学の矛盾点や人類が未発見の未知のエネルギーや鉱物。
そして何千年もまえから量子コンピューターやアンドロイドを有していると説明の上、ジュピターの衛星や今、オリオン座で発生している大問題、なぜ金星の文明、火星の文明が崩壊したのかなど
地球人類の無知と遅れについてざっと説明されても
世界各国の科学者や物理学者は、この事実に狂気こそすれ
具体的に地球人類としてどうすればいいのか
明確な答えは出るはずもなかった。
「地球人類は御仏の手のひらの上だ」
手始めに悪魔と呼ばれる存在と契約している地球上の人間たちが
静かに死んでいく現象が始まったが事故死や自然死と扱われ
騒ぎにはならなかった。
背後にはアガルタの住人とナムサンをはじめとする亡命宇宙人たちの存在が深く関わっていた。
予め世界中に展開している亡命宇宙人に示された人物が順番に死亡したので偶然でないことは各国の首脳に伝わっていた。
そして月と地下帝国アガルタのことを、この時は一言も各国に明らかにされることはなかった。




