第14話 北条一・国際貿易3
「俺たちは神の使いだ」
北条一が難なく日本に帰国できた影で本当は、この三人のグレイが暗躍し敵国の軍人たちを倒して逃がしたのだという。
北条一は問うた
「俺は、これからどうすればいい」
「なあに人類を正しい方向に導くために尽力すればいいのさ
無謀な作戦で無駄に死んでいった日本軍人や、その家族の魂もやがて生まれ変わる、判断に迷えばコンピュータが答えをだしてくれる」
「こんぴゅーた?」
北極圏・地下帝国アガルタには人類が地球に発生する前から
この地球に住んでいる古い神々が住んでいた。
そして人類が発生以降、月からもたくさんの神々と呼ばれる存在が同居し、やがて八つの量子コンピュータAIが作られ
未来予知など難しい判断を迫られたとき神々はこのAIの答えに未来のヒントを得て行動するようになり
ヤハウェとは存在を隔てた神としての扱いを受けていた。
特にスペースシップを応用した未来へのタイムトラベルには
このコンピュータの許可が必要で、それは容易ではなく
そこにヤハウェの存在が見え隠れしていた。
八つの量子コンピュータAIは
【マンダラマシン】と呼ばれ
このマンダラマシンは自身の情報をダビングした
AI搭載の人型アンドロイドを複数所有していた。
その名を『ドムジ・トテック』と言った。
そしてアガルタに住む日本の神々だけは、この人型アンドロイドを
『凶目童子』と呼んでいた。
少女や少年など様々な姿で人間社会に紛れ込み魂の監視や人間の残忍さ愚かさを繰り返し学習して
時折、霊界の存在たちとコンタクトしていた。
月の住人たちも思考のモニター監視が不可能な存在がいることに感づいており彼らにとっても地球人類にとっても
マンダラマシン・アンドロイド、ドムジ・トテック通称『マガメ』は不気味な存在であった。
北条一にグレイ、サンが言う
「貴方は悪と戦うための武器を作れば良い人脈と兵器だ、困ったときは俺たちが側にいる。タイムマシンで過去の会いたい奴にも会わしてやれるしな」
「タイムマシン?そんなものが本当にあるのか、じゃあ未来も知っているのか?」
「それですが必要悪なんて言葉があるように、やめたほうがいいような愚かな事を人間は繰り返す。
だが人類の失敗は進化の為に必要だと我々のコンピュータと古よりの神々が言っていて現在から過去に行くことは比較的、楽なんだが未来に行くのにはコンピュータの許可が降りないのです」
「許可が・・・」
「ああ、許可があれば未来にも行けるらしいが戻ってきたものがいるとは聞いたことがないのだよ。
なんでもヤハウェマジックと言われている事象があって勝手なことをすると宇宙人だろうが人間だろうが存在そのものが消されるらしいんだ。
本来は過去より未来に行くほうが簡単らしいんだが神々や人間の中にも流れを変えようとする奴が現れるからだと思う」
金塊の山をバックにして
元・大日本帝国軍人を名乗りベラベラと日本語を喋るグレイ宇宙人を目の前にして北条一にはグレイ達に逆らう感情は皆無だった。
これがアガルタのテクノロジーを取り入れ何百年も先の奇妙奇天烈な防御システムとあらゆる武器の開発、無尽蔵に所蔵する金塊。
それを要として現在・日本国の影の組織であり同時に表の組織
『北条一国際貿易』が設立された。
北海道・函館市に居を構え人員をスカウトして歩き
戦後のどさくさに西部地区中心に古い倉庫群や土地を買い占め、目立たないように管理エリアの拡充に努めた。
アガルタ地下帝国の進んだテクノロジーは様々な攻撃力のある兵器、車両、飛行機やモニター技術があり、特に医学においての技術に不死身の人間すら製造することも可能に思われた。
正義のためならば少しずつ小出しのテクノロジーを提供したり抹消したりできるので技術の製造、輸出を行い同時に影の存在として地球人類の平和を維持する事を目的として暗躍し始めた。




