第13話 北条一・国際貿易2
三人の新しい生命体に【ナ・ム・サン】と名づけたのは
アガルタの地下帝国にすむ日本の忘れられた神々のひとり
『ヒロミチの尊』であった。
ヒロミチの尊は、かつて荒ぶる神と称されるスサノオの尊やヤマトタケルの尊の眷属で格闘や武術に長けているだけでなく伝承や粋な精神を重んじる洒落の効いた日本の神だ。
月は何百億年も前から存在する人工天体で月の内部には希望する太陽系・銀河系の知的生命体が百万単位で住んでいるコロニーだという。
月の裏側には内部コロニーの出入り口が無数にあって、いろいろな種類の宇宙人が居住しており地球上に住むすべての人間をひとり残らずモニターしている。
地球上の人類は、あらゆる星で発生した罪深い魂たちの五感を用いた人型の器であり、そのため短い寿命の肉体を持ち、食欲・物欲を中心とし貨幣経済を根本とした世界を形成、各星で発生する宇宙人の劣悪な魂の修行場となっている。
修行とは聞こえは良いが結局のところ劣っている魂は何度でも試され、おしい魂たちも誘惑に負けるので魂の進化は非常に複雑で呆れるほど時間が必要だった。
月の住人は過去において神話に表されるように人類の争いに加担して来た。
その結果、戦闘がエスカレートして何度も地球人類は滅亡してきた。
古代の地球人にとって高度テクノロジーを駆使する月の住人たちは神に等しい存在であった。
本当の全能の神は別にあったっとしても・・・
月においてグレイは地球人の言うところのアンドロイド。
人工知能を搭載し動く心臓があり論理的な判断のもとに行動し命令に従うアンドロイド。
地球人類がまだまだミクロ・ナノ世界に目を向けていない時代。
人間の肉体が滅び脳が崩壊、全ての記憶が消えるはずなのに
その後の霊体には生きた記憶が残っていて懐かしんだり悲しんだり憎んだり恨んだり後悔したりして冥界・地獄へと行く。
ということは物質とした頭脳がなくとも霊魂に、しっかりと記憶情報や感情があるということだ。
各星の宇宙人たちは、その霊界がどこにあって、どんな場所なのか調べていた。
だが、それは容易ではなく全知全能の創造神ヤハウェにロックされているようだった。
そして月のレプティリアンやアヌンナキと呼ばれる存在が地球人の肉体と霊魂の研究の段階で肉体よりも転生を繰り返す霊魂・霊体の構成や記憶に残酷な手術を加えようとした時・・・
霊界の神々・そして地球の地下に王国を築くアガルタの神々に反感を買っただけでなく、月の住人グレイ・アンドロイドの頭脳が異常をきたした。
つまり地球人類の霊魂に対し倫理ある『秩序』を求めたグレイたちが月で反乱を起こした。
地球人にとって『善意あるグレイ』が多数のスペースシップを略奪して
月の裏側から地球の北極圏・地下帝国アガルタに亡命してきた。
その亡命してきたグレイ達には知性はあっても感情や魂が不完全だった。
太古の昔、月の住人が非人道的・非倫理的に実験を繰り返し地球の研究を始め人類監視モニターシステムの【月】を建造し置くことはできても・・・
太陽系を作り地球を設計し自然の法則を生み出したのは月の住人ではなく、大いなる創造神【ヤハウェ】があることは各惑星の宇宙人たちも勘付いてはいたが誰もヤハウェの存在を証明してはいなかった。
古の地球人に神々と思われた月の住人は偽りの神で
【ヤハウェ】ではない。
アガルタに住む人類に忘れられた神々と量子コンピュータAIによる判断で
月より地球に亡命してきた三人のグレイ
『ナ・ム・サン』の体に偶然、瀕死の日本帝国軍人の魂が入り、北極圏の地下にある『アガルタ』からテレポーテーションして
三人が一凜署長の祖父・北条一にコンタクトしたのは
1945年8月5日だった。




