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妖魔と共に見る景色  作者: てぃたいむ
第1章 ムネーモシュネー
36/38

来世に続く幸せ

勝っ、た。

勝った!

勝ったんだ私!!


「やったね!ミィ……」

「まだだ!!」


声の主を見ると、既に立ち上がっているキオクがいた。

おいおいおい、嘘でしょ。

どんだけタフなの?


「まだ……まだ、まだ私は!!死んでない!!」


まさか、自分が死ぬまで続ける気?

相当狂ってるよ。


「まだ早すぎるが、予定より早すぎるがな、起爆するよ」

「………本気なの?キオク。こんなところで能力を使えば、私たちは愚か、あなたまで死ぬ」

「そうさ!それでいいんだ!これは自爆だ!命を巻き込む、ここにいる奴らだけじゃない、沢山の命が無駄になる!無に帰る!そんな自爆だ!!!」


こいつ、狂ってやがる。

普通ここまでするか?


「無駄よ。そんなことしたところで、何にもならない」

「確かにお前は死なない。傷1つつかない。でも、和乃ならどうだ?お前の大切がまた失われるんだぁ!!ざまぁねぇな!!」


やばい!!

恐らく、こいつが能力を使えば、大災害じゃ済まないレベルの災害が起こるだろう。

止めるにはこいつの息の根を止めなければならない。

でも、すぐに殺す術は私たちに無い。


どうしよう!?


「さぁ、カウントダウンだ!3、2、」


まずい!?

考えろ。

止める方法を。

考えろ、考えろ、考えろ!


「1!ドカーーーン!!!!!」


しばらくの沈黙が続く。

何も起きない?

能力を使うんじゃないのかな?


「まさか……ここで能力を使うとはね。反省はどこに行ったんだ?ココロ!!」


なんだ、、、あれ………。

キオクの足と手を何も無いところから出てきた鎖がぐるぐる巻きにしていた。


「代償はどうした?ココロさんよぉ」

「代償のターゲットの指定はできるんだよ。ほら、そこら辺にゴロゴロ転がってるじゃん」

「そんなことってあるかよ……」


理解が追いついてない。

何があったんだ?


「私の能力を使いました。能力は『封印』です。指定した対象を封印できます」


そんな能力があったなんて……早く言ってよ!!


「ただ、代償が大きすぎます」

「代償?」

「能力を使うために代償を払わなければいけません」

「そうなんだ……で、その代償って何?」

「代償は………『人間の笑顔』です」


人間の笑顔?

笑顔ってどういうこと?


「つまり、楽しいこと、面白いこと、嬉しいこと、喜ぶこと、それらの正の感情がランダムで選ばれた人間から消えてしまいます」

「なっ…、」


それは、とても残酷な事だ。


「それが嫌で使ってなかったんですが、ここには適任な人間が沢山いたので使わせてもらいました」


安藤達か……

なんだろう、

可哀想だともなんとも思わない。

ただただどうでもいいと思えてしまった。


「で、最後に言い残すことは?」

「まだ、終わりじゃない。いつかこの封印がとかれる日が来る。その時には覚えとけよ」

「大丈夫。そんなことは起きないから。じゃあ、さよなら」


鎖が引き寄せられ、キオクの姿は消えてしまった。

恐ろしい能力だな。

それでも………


「どんな能力があろうと、ミィはミィだよ。信じてるよ」

「……はい。ありがとうございます」


今度こそ終わったんだね。

気が抜けると一気に疲れるな。


久しぶりにミィのご飯が食べたいな。


「ふふ。じゃあ、帰りましょうか」

「そうだね」


ミィがどんな姿になっても関係ない。

いくら敵が現れようと関係ない。

今はこの幸せを精一杯楽しもうと思った。

次のエピローグで最終話です。

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