覚悟
「お前だよ。お前が邪魔しなければ!!………なんて、言うと思った?」
まだ目が死んでいない。
どんだけしぶといんだよ。
50対2が1対2になったんだぞ、
少しは焦れよ。
絶望しろよ。
「私はここで消えるかもね。それでも、最後まで諦めない」
「なら、戦うことを選ぶの?」
「ああ」
徹底的に戦うしかないようだ。
私は二度こいつに負けた。
でも、今は負ける気がしない。
ミィがいるから?
いや、1人でも負けないね。
「いこう。ミィ」
「はい。和乃さん」
私たちは同時に動き出し、同時にドロップキックをした。
「くぅ、!」
ミィはすかさず次の攻撃を繰り出していた。
ていうか、改めて見るとものすごい戦闘センスだな。
お姉ちゃんとどっちが強いのかな?
「和乃さん!よそ見しない!」
「はっ!ごめん!」
今は集中しなくちゃ。
ミィがしゃがんだので、その上を飛び越え、蹴りを食らわせた。
そのまま殴り合いになる。
前は抵抗すらさせて貰えなかったのに……
今は1体1でも問題なくやりあえている。
それは覚悟ができたおかげだろう。
大切な人を守り抜く覚悟を。
私は1度後ろに下がり、ミィと視線を合わせた。
できるよね?
お互い頷き合い、拳を構えた。
「この一撃で」
「終わらせるよ」
「……舐めるなよ」
信じられなかった。
誰も信じられなかった。
でも、もう違う。
アレンと出会い、すみれと出会い、夜端と出会い……
そして、ミィと出会った。
彼女が全て変えたんだ。
だから……信じるよ、ミィ。
あなたにどんな過去があろうと。
この一撃に全てを乗せるんだ。
怒り、悲しみ、苦しみ。
「「うぉぉぉぉぉぉ!!」」
私とミィの拳はキオクを捉えていた。
ようこそ。
喜び、楽しさ。
「私たちの勝ちだよ、キオク」
それは終戦の合図だった。
すいません。終わりませんでした。




