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『NEO横浜電脳租界 〜違法感情AIと美少女配信者〜』  作者: 神代零


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第九十九話 「ネットランナーへの道」

 ノーマッド地下拠点。


 サーバールーム。


 青白い冷却蒸気が漂い、

 無数の通信ケーブルが脈動している。


 大型演算機。


 違法AIサーバー。


 東アジア高速回線。


 完全に未来の電脳空間だった。


 レンは入口で立ち尽くす。


「……高校生が入っていい場所じゃない」


 《EYES》が即答。


『正論です』


「AIが肯定するな」


 コメント欄爆笑。


《EYES辛辣》

《地下学習室》

《未来すぎる》


 その時。


 ハヤトが端末を操作する。


 空中モニターが展開。


《深圳ネットランナー職業訓練高等専門課程》


第一段階:感情ネット基礎理論



第二段階:都市AI潜航



第三段階:感情市場侵入演算


 レンの顔が引きつる。


「侵入って書いてある!!」


 藍華が苦笑する。


「ネットランナーだからね」


 その時。


 黒犬が後ろから言う。


「今更だ」


「お前」


「既にLUXへ喧嘩売ってる」


「それはそうなんだけど!!」


 レンは頭を抱える。


 確かに。


 Emotion Crash事件。


 LUX監査。


 ヨコヅナ会議。


 普通の高校生ルートは、

 もう完全に消えていた。


 その時。


 《EYES》が静かに表示する。


《推奨》


“適応せよ”


 レンは少し黙る。


 適応。


 この都市で生き残るには、

 必要なんだろう。


 その時。


 美玲が隣へ来た。


「怖い?」


 レンは苦笑する。


「そりゃな」


「俺普通の高校生だったんだぞ」


「今地下要塞で違法AIと勉強してるし」


 美玲は少し考えて。


「でも」


「レンは逃げなかった」


 赤い瞳が真っ直ぐ向く。


「だから大丈夫」


 レンは少し言葉を失う。


 その時。


 ハヤトがニヤつく。


「青春だねぇ」


「茶化すな!」


 コメント欄爆笑。


《完全に相棒》

《MAY-LINかわいい》

《ネットランナー育成編》


 その瞬間。


 サーバールーム中央へ、

 電脳空間接続椅子が展開された。


 青白い神経接続コード。


 感情同期端末。


 完全に危ない機械。


 レンが後退る。


「いや怖ぇって!!」


 《EYES》が淡々と言う。


『深圳式基礎接続モデルです』


「深圳怖ぇよ!!」


 ハヤトが笑う。


「安心しろ」


「死ぬ確率は低い」


「低いってなんだぁぁぁ!!」


 だが。


 レンはゆっくり椅子を見る。


 もし。


 ここで前へ進めば。


 ただ守られる側じゃなくなる。


 LUXにも。


 感情市場にも。


 自分の意志で向き合える。


 その時。


 《EYES》が最後に表示した。


《朝霧レン》


『ネットランナー訓練開始可能』


 レンは深く息を吸った。


「……やるか」


 ネオン都市の地下。


 違法AIと共に。


 一人の少年が、

 ネットランナーへの道を踏み出そうとしていた。

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