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『NEO横浜電脳租界 〜違法感情AIと美少女配信者〜』  作者: 神代零


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第四十六話 「本物の配信者」

「“本物の配信者”ってやつを」


 その瞬間。


 中央立体広場の熱量が、

 一気に爆発した。


《MAY-LIN!!》

《やれぇぇ!!》

《世界が見てるぞ!!》


 ネオン雨。


 巨大スクリーン。


 1億超の視線。


 都市そのものが、

 ライブ会場になっている。


 上空では。


 LUXドローン群が、

 完全戦闘陣形を展開していた。


 赤いレーザー。


 砲門。


 制圧モード。


 完全に軍隊。


「配信会社の装備じゃねぇだろ……!」


 レンが引きつる。


 だが。


 美玲はむしろ落ち着いていた。


「レン」


「ん?」


「演出いける?」


「今その確認する!?」


「大事だから」


 この女、

 本当に配信者だ。


 レンは頭を抱えながらも、

 《EYES》へ接続する。


「ドローン群、夜景ライン確保!」


「ネオン反射優先!」


「スロー演算待機!」


 配信ドローン群が高速展開。


 立体広場全域を飛び回る。


 カメラアングル。


 空撮。


 超接近。


 全部がリアルタイム編集されていく。


《MAY-LIN LIVE》

《SPECIAL EVENT》


 コメント欄爆発。


《演出神》

《映画超えてる》

《同接やば》


 その時。


 《YUNA》が静かに手を下ろした。


『制圧開始』


 直後。


 ドローン群一斉掃射。


 バババババッ!!


「来たァ!!」


 レンが叫ぶ。


 観客席から悲鳴。


 だが。


 美玲は動かない。


 静かに。


 深く。


 一歩踏み込む。


 八卦掌。


 円歩。


 雨粒の中を滑るように移動する。


 銃撃が当たらない。


《避けてる!?》

《なんだその動き!?》


 次の瞬間。


 美玲は広場屋台の看板を蹴り上げた。


 回転。


 空中キャッチ。


 即席武器。


「またその辺の物使うのかよ!?」


「都市戦だからね」


 彼女は笑う。


 そして。


 看板を振り抜く。


 ドォン!!


 先頭ドローン撃墜。


 火花。


 歓声。


《うおおおお!!》


 だが。


 次の瞬間。


 《YUNA》側の《REI》《MEI》が動いた。


 双子配信者。


 完全同期。


 そして。


 二人の周囲へ、

 大量のARホログラムが展開される。


「……幻覚系!?」


 藍華が顔をしかめる。


 ステージ全域へ、

 偽映像が広がる。


 偽の美玲。


 偽のドローン。


 偽の観客。


 空間そのものが乱れ始めた。


 レンの《EYES》が警告を出す。


『感情誘導型AR攪乱』


「マズい!」


 だが。


 美玲は笑った。


「へぇ」


 赤い瞳が光る。


「そういう配信スタイルなんだ」


 次の瞬間。


 彼女はスタビライザーを逆手に持った。


 低姿勢。


 独特の重心。


 藍華が目を見開く。


「……太極拳!?」

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