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『NEO横浜電脳租界 〜違法感情AIと美少女配信者〜』  作者: 神代零


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第百四十五話 「違法ゴム弾」

 神戸湾岸自由区・深夜。


 ネオンの雨が、

 巨大物流都市を濡らしていた。


 神戸側隠れ家。


 リビング中央には、

 まだ上海の暴走映像が映っている。


《上海自由経済湾岸区》


感情暴走群集拡大



AI応答喪失区域増加


 レンは画面を見ながら顔をしかめる。


「……完全に戦場じゃねぇか」


 その時。


 ハヤトが急に立ち上がった。


「そうだ!」


 全員止まる。


「この神戸で」


「違法ゴム弾と違法ゴム用自動小銃を何丁か買おう」


 レンが聞き返す。


「違法ゴム弾?」


 ハヤトは普通に言う。


「俺の護身用だが」


「お前のためだ、黒犬」


 黒犬が静かに顔を上げる。


「……了解」


 レンが頭を抱える。


「護身用の規模じゃねぇ!!」


 コメント欄爆笑。


《神戸始まった》

《違法なのか》

《黒犬仕事モード》


 ハヤトは真面目だった。


「上海の暴走者は普通の鎮圧じゃ止まらん」


「だが実弾は市場が荒れる」


「だからゴム弾」


 藍華が苦笑する。


「この世界の“優しい”怖いんだけど」


 その時。


 《EYES》が静かに表示。


《補足》


「神戸湾岸自由区では


非正規鎮圧装備流通率が高いです」


「流通率って言うな!!」


 コメント欄爆発。


《市場分析》

《EYES冷静》

《未来治安終わってる》


 その時。


 ハヤトがホログラム地図を展開した。


《神戸湾岸自由区》


第七码頭裏市場区画


 ネオン裏路地。


 港湾倉庫群。


 違法物流区域。


 完全に“裏神戸”だった。


「今から行くぞ」


 レンが止まる。


「え、今!?」


「裏市場は夜が本番だ」


 黒犬は既に装備ケースを持っていた。


 完全に慣れている。


 美玲が小さく聞く。


「……私も行く?」


「ダメだ」


 ハヤトが即答。


「今回は裏物流側だ」


「危険すぎる」


 美玲は少し不満そうだった。


 《EYES》が静かに表示。


《林美玲》


不満値上昇確認


「不満値も増えたのかよ!?」


 コメント欄爆笑。


《EYES万能化》

《感情AI》

《MAY-LINかわいい》


 その時。


 窓の外。


 神戸湾岸ネオンの向こうで。


 一瞬だけ。


 巨大広告塔がノイズ化した。


ザザッ――


《HELLO,EYES》


 赤文字。


 一瞬。


 本当に一瞬だけ。


 レンの顔が険しくなる。


「……また来た」


 《EYES》が静かに応答する。


《監視されています》


 神戸の夜。


 巨大市場都市の裏側で。


 クルーたちは、

 静かに“戦う準備”を始めようとしていた。

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