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モテすぎる悪友が鬱陶しいので、彼女を作らせて黙らせたい  作者: 梨本 和広
6章下 学園祭と決断

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21話 学園祭6

以下、立ち位置です。


幕         スクリーン        幕

      雨雪         雲


           お客様

「はいどうも!」

「どもども!」

「さっきは生徒会長として偉そうにしていましたが、今からは楽しく漫才していきたいと思います」

「やっていきましょうよ早速!」

「ちょっ、ちょっとストップ!」

「ん? どうしたよ御園っち?」

「その呼ばれ方も疑問だけど、もっとおかしいところがあるよね?」

「なんだろう、トリオとは思えない立ち位置?」

「それは打ち合わせ済みでしょうが! そうじゃなくて服装! なんで2人ともスーツ来てるの!? 何も聞いてないんだけど!?」

「いや、漫才するっていったらスーツだよね?」

「ビシッと決めてる人が漫才するからこそ笑えますからね」

「だったら私にも言っといてよ! そしたら茶道部の着物借りてきたのに!」

「何言ってんの御園っち、スーツと着物で始まるのなんて成人式だけだから」

「お酒は二十歳からだよ御園さん」

「2人の方こそ酔ってんのかい!!」

「何故だか御園っちがご乱心ですが、そろそろ漫才始めていかないとですね」

「誰のせいだ誰の……」

「僕らのトリオ名、『高校幼馴染』って言うんですけどね。1年半同じクラスで仲良くしてきたこともあって名付けてみました」

「仲良くって言うと語弊はあるんですけどね、僕からすればですが」

「こちらの雪矢君はそれはもう尖っておりまして、委員長である御園さんとも随分やり合ってたものですよ」

「それはもう苦労させられましたね」

「ちょっと、僕の話はいいじゃないですか。今日は学園祭ということで学校内を皆さんに紹介していくんでしょ?」

「そうでしたそうでした」

「それじゃあ青八木君、頼めるかしら」

「では早速紹介していきましょうかね。先程雪矢君が尖ってると話しましたが、尖ってる繋がりで音楽室を紹介していこうと思います」

「……尖ってる繋がりで音楽室?」

「はいはい分かりました。音楽室にはたくさんの楽器がありますからね、それと関連するってことでしょ」

「察しがいいですね雪矢君。ズバリ何だと思いますか?」

「メトロノーム!」

「楽器じゃないでしょ!」

「惜しい!」

「惜しいの!?」

「ヒントは指揮者が持ってるものですね」

「指揮者ってことは指揮棒? 確かに尖ってるけど楽器じゃないような」

「分かった!」

「はい雪矢君!」

「リコーダー!」

「そんなわけないでしょ!」

「大正解!」

「青八木君!?」

「指揮者が演奏を統率するのに使うもの、リコーダー正解ですねー」

「そんな馬鹿な……」

「一応こちらが証拠の練習風景ですね」

スクリーン投射

「なんで!? ホントにリコーダー使ってるんだけど!?」

「ちなみにこちらの演奏、今日明日で1回ずつ実際に見ることができます!」

「ホントに!? ウチの学校どうしちゃったの!?」

「陽嶺高校が生み出した新しい吹奏楽の形、ぜひ皆さんにも見ていただきたいですね!」

「ちょっと見てみたいのがムカつく!」

「続いては食堂ですね、雪矢君は利用してますか?」

「いつもお世話になってますよ、日替り定食は勿論カレーやラーメンなどいろんなメニューがありますからね」

「実は学園祭の期間、少しメニューが豪華になってるんですが知ってます?」

「そうなんですか?」

「数日前から食堂で案内されてますからね、知ってる人は知ってると思いますが」

「せっかくだから雪矢君にも当ててもらおうかな、ヒントは祭っぽいものです」

「成る程、学園祭にちなんでですね。まずはフランクフルト!」

「正解!」

スクリーン投射

「お祭りの定番ですね、ウチではケチャップとマスタードにも拘ってますよ」

「実際に食堂で作ってる写真があるんですね!」

「じゃあ雪矢君、ガンガンいっちゃいましょう!」

「お祭りといえば焼きそばでしょう!」

「正解!」

スクリーン投射

「鉄板で炒めた本格派となってます、お肉も野菜も美味しいですよ」

「写真でも美味しそうなのが伝わってきますね!」

「じゃあ雪矢君、3つ目をどうぞ!」

「すき焼きはどうだ!」

「……すき焼き?」

「正解!」

「正解!?」

スクリーン投射

「少し寒くなってきたこの季節には食べたいですよね、生卵を絡めてぜひ!」

「えっえっ? そんな情報あった? あったっけ?」

「それじゃあ雪矢君には4つ目を当てて終えてもらおうかな」

「ここまできたらパーフェクト狙い、海鮮丼だ!」

「祭関係なくない!?」

「すごい雪矢君、パーフェクト!!」

「嘘でしょ!?」

スクリーン投射

「7種の海鮮を乗せた色鮮やかな丼に視覚から魅了されること間違いなし!」

「いやいや! 流石に漫才のネタでしょ! 作ってる写真が出てるような気もするけど、こんなメニューが出るわけないし!」

「御園さんの言うとおり、こんな豪華メニューが当たり前のように出せるわけがありません」

「そうよね、私の感性が間違ってなくて安心した」

「なのですき焼き及び海鮮丼、今日明日先着10名様のみの販売となります!」

「どうしちゃったの陽嶺高校!? 誰に向けてアピールしてるわけ!?」

「お値段はそこそこするので財布と相談してから購入しましょうね」

「高校生は手が出にくいって、ますます誰に向けたメニューなんだか……」

「最後は図書室ですね」

「図書室? 食堂の後としてはインパクト弱くないですか?」

「確かに、ちょっと弱いですかね」

「それじゃあ紹介せずに終わっちゃいます?」

「終わっちゃいますか!」

「「どうもありがとうござい」」

「終わらないわよ! 勝手に終わらすのやめて!?」

「御園っちがガミガミうるさいので紹介していきましょうか」

「そうしましょうか」

「これ悪いの私!? 私なの!?」

「それじゃあスクリーンにドンっ」

スクリーン投射

「…………」

「…………」

「…………?」

「「図書室です」」

「見れば分かるわよ! てか今の間は何!? 紹介すること何もないの!?」

「本があります」

「机と椅子がありますね」

「飽きたの!? 紹介飽きちゃった!? 赤ちゃんでも分かるようなこと言わないでくれる!?」

「いやいやいや〜、さすがに赤ちゃんは分からないでしょうよ」

「『机と椅子? 知ってるバブね』とか言い出すんですかね、こっわ」

「揚げ足取るな! もっとまともな説明をしろって言ってんの!!」

「仕方ない。それじゃあ俺は、夏目漱石『こころ』から、Kの名台詞ランキングをやっていきましょうかね」

「待て待て、先に芥川龍之介『羅生門』から、この髪を抜いて何作るランキングをしていきますよ」

「極端! 極端すぎ!! そのランキング誰が共感できるわけ!?」

「精神的に向上心のないものは馬鹿だ! 以上!」

「ランキングとは!?」

「かつら! かつら! かつらぁ!!」

「あんたはかつら言いたいだけでしょ!」

「これで図書室の紹介は以上ですね」

「図書室関係ないじゃない! いい加減にしろ!」

「「「どうもありがとうございました!!」」」



いつもありがとうございます。

面白いと思って下さった方、なんでもいいのでリアクション下さると幸いです(途中から面白いが分からなくなり申した)

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