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第8話 ウーロンハイとお梅

カランコロン





ママ「いらっしゃい」





柳林「、、、、」





本間がぺこりと頭を下げてママに挨拶をする







ママ「あら? 善ちゃん今日は元気ないわね。。どうしたの? 未解決事件が なかなか進まないのかしら、、」






ママはそういいながら、おしぼりを柳林と本間に出す






ママ「今日はビールって気分じゃないかしら、、、」






柳林は、ひとつためいきをつき、





柳林「ママ、ウーロンハイ頼む」




ママ「はい」





柳林が事件に煮詰まっている時は、必ず決まって、ウーロンハイだ





柳林「結局事情聴取をして、館長も警備員もはっきりとしたこれといった犯人の証拠を掴めない。





館長長内は、岩谷叶実が、美術館でバイトをしたいと話してきて、その面倒を見ていたと言うんだ。しかし4人が殺された日は、必ず土曜だった。そして、館長の休日は、毎週土曜日。館長が、何をして過ごしていたか証言できる者はいない。」




ママ「ふん そうなのね..[




本間「警備員は、今野よう子と中学時代の同級生らしく、久しぶりにあって、意気投合して、飲みに行ていたという事で、セクハラ疑惑は、無実無根らしく、誰かの妬みから貶められたらしい。しかし、いつも美術館にいることが出来、4人とも会うことが出来た人物で、今野と会ったのも偶然を装って、やはりなにか計画的に犯行を企てて、事件に関与した可能性はまだ捨てられませんね。」





ママ「うんうん」





柳林「大河原が誰かから毒薬を貰っている証拠を掴めば、犯人の可能性は一気に濃厚になるのだがな。。」



本間「はい。 大河原はやはりなにか隠しているような気がします.. アトリエに館長と岩谷さんが入ったと聞いた時、大河原は、動揺が隠せていませんでした」




、、、、





ママ「ねぇ、こういうことはないかしら?

大河原が教えなかったアトリエで、大河原は4人を殺害した。そして共犯がいるの。それで、その共犯と一緒に、それぞれの家に死体を運んだ。」





柳林「殺したのは被害者の自宅ではなく、そのアトリエでってことか。 共犯ねぇ.... 可能性はなくもないな。」






ママ「そのアトリエ、調べたら 血痕がみつかったり、4人のDNAがみつかったりするんじゃない?」





本間「しかし何も事件が起きていないのに、調べることはできません。」





ママ「そうなのね...」






柳林「袋小路だな、、」







ママ「本間くんはなににする?」

ママがちょっと空気を切り替える




本間「温かいお茶を...すぁせん」

本間がぺこりと頭を下げる







ママ「そうねぇ、 もう一度最初から考えてみたら?美術館に行ってみて、公開レッスンが行われた会場に行ってみたらどうかしら、、? なにか ヒントが隠されてるかもしれないし、、」







ママがnone美術館のパンフレットを広げる





ママ「善ちゃんが担当してる事件が気になって、わたし先日none美術館に、絵も見がてら、行ってきたの。その時貰ってきたパンフレットよ。







ねっ。ここが会場でしょ。


それで通路が続いていて、ここがお手洗い


館内は とても広かったわ。


こっちの部屋は中世のヨーロッパの画家たちの絵も飾られていたわよ。



それでここのカフェで、人気のクレープシュゼットと紅茶を飲んで、休んだの。結構美術館も歩くのよねぇ。休まないと。」







カランコロン、、






ママ「あら? お梅さん。いらっしゃい。」





お梅さんは近所に住む御歳90歳の元気なおばあちゃん。 ママのところに昼間も夜も来ては、ママと話したり、コーヒーを飲んだり、お酒も嗜んだりして、楽しく過ごしている。





梅「ぎだよぉー、ママ、いづもの 越乃寒梅の冷酒ちょうだいね」




ママ「はい、待っててね、すぐやるわ。」





梅「あんだか、今日は喫茶が にぎわってるじゃないのぉ。」




ママ「お梅さん、この人たち、内緒だけど、刑事さんなのよ。」



ひそひそ声でママがお梅さんに言う。




梅「はれまぁーー、そんな大層な人もくるだねぇー。刑事なんて、ドラマでしか わたしゃ、みたことがねぇよ。会えて、うれしいよ。刑事さん。わたしゃ 拝ましてもらうよ はぁー〜 はぁー〜 なんまんだー なんまんだー 」




お梅さんが、柳林の方を向いて目をつぶって まるでお地蔵様に手を合わせるように 拝む




柳林が 微笑んで ぺこりと挨拶をする




柳林越しに 本間がにこにこしている




梅「ほいでぇ 刑事さん、どんな事件やっとるの?」





ママ「ここだけの話よ、ほら、今テレビでやってるでしょ。子供達が5人失踪した事件、あれ担当してるのよォ。」




梅「はれまぁーー、すっごいねぇ~~」




ママ「それにね... 美術館の公開レッスンに出た女性達が次々になくなってるあの事件。」




梅「ふんふん、それもワイドーショーで、最近いっつもやっどるよ。」




ママ「それも、担当してるのよ。」




梅「はぁー〜ーーあ、たいしたもんだわぁ!!」






梅ばちゃんが、これ以上驚くと、血圧が上がって倒れて救急車を呼ぶことになったら大変とママは思い、



落ち着かせるためにも、お梅さんの前に冷酒と、チェイサーの様に温かい緑茶も添えた





ママ「はい、ゆっくり飲んでね。お茶は熱くないからね。ちょうどいい温度にしたから。」





梅「ママ、いづもありがどねぇ~~







ほいでぇ、このパンフレットに載ってる絵が この事件が起きた美術館に飾ってあるのがね?」





ママ「そうよ。今飾られている絵なのよ。

大河原毅俊巨匠の絵よ。」





梅「はぁーーー。

ちれいだにえ~。


ほんだけど、赤色が多いにぇ。

年寄りにゃ、目がチカチカしちゃうわぁ。



こんな赤色つこうて、

殺人事件がおきとるのだから、

人の血をつかっとるのじゃないけ?




ははは ははは~」






お梅さんが笑う。










柳林は、ハッとした。お梅さんのジョークが

まんざらでもないと。






殺された女性たちの血で、この絵は描かれているのではないかと。




本間「柳林さん、、、」




柳林「本間、、、、」




2人が目を合わせて、同じことを考えているなって、目で伝え合います。






本間「柳林さん、、 たしかに、 1人犠牲者が出るタイミングと、同じように、大河原は、新作を続けざまに ここの所 出しています。」




柳林「本間、、、大河原が、 やはりきっと黒だ」



本間「はい!」


柳林「大河原の毒薬の入手経路は、どうだ? あれからなにか掴んだか?」




本間「いえ、、それがまだみつからなくて、、」



柳林「美術館にも また行ってみよう」



本間「はい!」





カランコロン





ママ「あら、今日は本当にお客さんが多くて、嬉しいわ」




沙織「パパー。」



柳林「沙織。」



本間「沙織さん!」



沙織「ねぇ、私も手伝えることない?

パパ最近元気ないし、私も時間持て余してるから」



本間「これから俺たち美術館に言ってみるんですよ、よかったら沙織さんも。」




沙織「え?これから美術館に行くの? 私も一緒に美術館へ行くわ!」




本間は沙織にぞっこんなのである。


(ぞっこんって言い方..古い?笑。他にはお熱とか。。笑 とにかく 本間は沙織のことが大好きなのである)




柳林「ママ、また来るよ。ありがとうね。」





ママ「うん、善ちゃん。また近いうちに来てくれる? ....善ちゃん私ね 今朝、スーパーの駐車場で、こけて、カートの荷物をばらまいちゃったのね。それで、な・ま・た・ま・ご 割れちゃったのよ笑 早く使わなきゃだからね。 茶碗蒸しや だし巻き玉子 今度用意するから、早めにまた来てね♡」



柳林が ドジだけどママはかわいいなぁと心の中で思うと




柳林「あぁ、ママ また来るよ、近いうちに。」





と言って、そしてヒントをくれたお梅さんに軽い会釈をして、店を出ていった。







カランコロン








つづく



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