第3話 生き生きクラブ
今度 君の家に遊びに行っていい?
二人っきりで会いたいんだ。
誰にも言っちゃだめだよ、
二人の秘密だ。
日高 月詩は、S高校に通う2年生。美術部に所属している。 学祭に飾るため『グスタフ・クリムト』の『接吻』を巨大パネルに模写している。制作中だ。校舎の三階から、その絵を吊り下げて飾る計画だ。 結構な大作になる。
ふうーー。やすもう。
男女が頬を寄せ合い、手を重ね合わせ、女性は男性の肩に手を回し、男性は女性の頭に手を優しく添える。この女の人は目を閉じて喜びに満ちた目元。この目を閉じている瞼の感じとまつ毛が生え揃うこのライン どうやって描いたらこの女の人の幸せな気持ちをうまく表現できるかな、、。
顧問「おい、日高。順調か?」
日高「あっ 片岡先生。 進んではいるんだけど、なかなか上手く表せなくて何度も重ね直してるんだけど、、自信がなくて、、」
片岡顧問「これ行ってみたらどうだ?」
顧問が日高月詩に、生き生きクラブのパンプレットを渡す
日高「....えーっ。すごっ。 大河原毅俊じゃん! 行きたい!教えて貰いたい。」
顧問「いいだろぉ~ 先生このパンフ見つけちゃったよぉぉ、図書館で昨日。俺もなんなら行きたいよ。でもこの日はやらなきゃなんないことあっからな、職員室に籠らなきゃならん。お前行ってこいよ」
日高「うん、行ってきます! 片岡先生、、ありがとう!!」
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皆川 加奈子は、北條クリニックで働く看護師 33歳、独身。医院長と不倫関係であり、毎週金曜の夜はホテルの最上階のバーで待ち合わせて、一緒に時を過ごしていた
可愛らしい雰囲気の加奈子は、33歳には見えず26歳位って言っても通るくらい若く見える。
ある日の夜も、医院長は、I.Wハーパーのハイボールを飲んでいる
加奈子「マスター、私いつものマティーニ お願いします」
マスター「はい」
加奈子「ここからの夜景がやっぱり好きだわ。わたし、一週間が待ち遠しくて..」
妻とは なんとなく若い頃のときめきもなくなり、人生はこのくらいのものだと、諦めにも似た気持ちで そつなく平坦に生きていた。加奈子は美人だし、気が利くし、若くて、まだ人生が均れていない所もあるが、こんな20近く離れている自分と一緒にいてくれて、一緒にいると、些細なことでも喜んでくれたり、驚いたり、無邪気に感情を素直に表す加奈子のことが愛おしくて、会うといつも新鮮な気持ちになれ、加奈子の好きなことは、なんでも叶えて上げたいと北條は思っていた
北條「加奈子の好きな大河原先生の絵をまた買おうと思う」
加奈子「えー、、うれしい。。 大丈夫なんですか? そんなにお金使って、、奥様に何か言われません?」
北條「あいつは、おれに興味が無い。
絵1枚くらい買ったって、気づきもしないし、何も言わんよ。」
加奈子「そうですか'..」
マスター「お待たせしました」
加奈子が薄いピンク色の唇に、カクテルグラスをつけると、くぃっと一口飲む
北條「そういえば、今度大河原先生、公開レッスンをやるらしいんだ。
加奈子も気分転換に行ってきたらどうかね?」
加奈子「うん、、♪ 楽しそうですね。行こうかしら?
先生に勧められたら、行くしかないわ」
加奈子はにっこり微笑む
北條「..加奈子、今夜はホテルに部屋をとってあるんだ」
加奈子「あら?奥様は?」
北条「友達と旅行に行ってる」
加奈子「そうなんですね、、」
2人はお酒の飲むペースが、なんとなく少し早まり、飲み終えると、北条は、加奈子のほっそりとした腰に手を回し、加奈子も北條に寄りかかるようにして、2人はバーを出ていった
つづく




