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禁忌×戦闘ディストーション  作者: Riviy
第六章 Level『禁忌』
68/85

Mission68.語られる過去の"思い出"

見直してたら朱鳥ちゃんの漢字、間違ってました。正しくは朱鳥です。すいません!



僕が生まれたバライガノ村には、言い伝えがあった。神様がいるのに馬鹿げた迷信だったけれど、全員が信じていた。"僕ら"以外。


『『金髪碧眼は災いを呼ぶ』』


村の人々はその迷信を信じて、生まれたばかりの僕を虐待した。

物心つく頃には虐待は日常になっていた。村の人々からも石を投げられたり、蹴られたりした。え?傷?大丈夫大丈夫、灯茉と両親…義理の両親が治してくれたから今は残ってないよ。


虐待される僕を見た隣の村の人が何度か助けようとしてくれたけど、その度に村の人々から嫌がらせをされてた。帰って行く時、「いつか助けてあげる」って言われたけど、僕は信じてなかった。あの人達もこの人達みたいに僕を虐待なぐったりするんだとばかり思ってたんだ。実際は本当に助けようとしてたんだ、申し訳ないよね。


僕はいつも暗い部屋に閉じ込められてた。金髪碧眼ぼくが災いを呼ぶっていうならなんですぐに殺さなかったのかなって思い出した今、思うんだ。多分、鬱憤払しと生贄にしようとしてたから。

食事は数日にあるかないか。2週間も飲まず食わずの時だって……嗚呼!泣かないでみっちゃん!大丈夫だから!僕、生きてるでしょ?自慢じゃないけど、これでも体力ある方だったんだから!ちょっ、千聖!訓練の時に倒れそうになった話、今持ち出さなくてもいいでしょ!?あの時は安心で……


って、話脱線しちゃったじゃん!もう!えぇーと…何処まで僕、話したっけ?もう、壱華さんもそんな顔しないで。僕自身の、ため、なんだから……うん、大丈夫。ちょっと自分で言ってて怖くなっただけ。続けるよ、無理してない。みんなだから、あいつらじゃないから。本当、君らに逢えて良かった。


で、話を戻すね。

ほぼ毎日、虐待があった。一番多いのは両親で次に村長だったかな?よく覚えてないんだよね、暗かったし。たまに外に出されたりしたけど虐待三昧だったね。

次第に僕の心は閉じていった。逆らわない、そうすれば生きれる。感情も失ってしまったようだった。でも、僕は神様を信じていた。この世界にいる神様が助けてくれるんじゃないかって。夢で神様っぽい人が出てからそれが唯一の光だったんだ。虐待されてたせいか、人間不信手前まで陥ってた当時の僕には神様だけが心を許せた存在だった……今はこんなにも心を許せる友達や仲間が出来て嬉しいよ。ありがとう。


僕が10…12?くらいの時に、村であるお祭りがあったんだ。神様を奉るお祭りで生贄として"忌み子"の僕が神様が住まうという古びた、呪符だらけの小さなお社に閉じ込められた。その時は、ほとんど記憶がないし、ただただ、助けを求めてた。生贄の話は僕は聞いていないけど、ずっと神様を信じてた。でも、限界だったんだろうね。お社に閉じ込められた瞬間、僕の心は、壊れた。


……………村に関して覚えてるのは此処まで。後はやって来た神様、灯茉に助けられて今の義理の両親のところで心を癒していった。義理の両親…お義父とうさんとお義母かあさんは優しいし、家族として愛されなかった僕に愛情を教えてくれた。助けてくれた、この"思い出"から僕を守るために封じ込んでくれた灯茉にはいろいろ教えてもらったなぁ。闘い方や神様の事、世界の事。心が壊れた時の事はよく覚えてないけど、灯茉や両親が僕を癒そうと一生懸命にお世話をしてくれた事を微かに覚えてる。この"思い出"が、僕の崩壊を招くと思ったから、灯茉は封じ込んだんだって今なら分かる。あの村の人々が僕のところに来るかもしれない、来て、また僕を虐待するかもしれない。小さな可能性からでさえも守ってくれた……本当に今、こうして"思い出"して、感謝しても仕切れない。


さっきも言ったけど、君らと逢えて本当に良かった。君らのような暖かい友達に、仲間に支えられたから、あの戦争たたかいの時も大丈夫だったんだ。本当に、ありがとう。


……ねぇ、西珠さん?なんで頭撫でるの?ちょっ、狐さんまで?!うわわ、みっちゃんと弐薙さん危なっ……後ろソファで良かったぁ……なぁーに、千聖。笑わないでよ!壱華さんも螢も鶴姫もさぁー笑ってないで助けてよ!………はは……本当、ありがと、また涙出てきちゃった……本当、何度でもお礼したいよ……

灯茉にも、謝らなくちゃね。それとお礼も言わなくちゃ。


呼んで来てくれるの?ありがと。じゃ、その前に、2人共ー降りてよー



以前、妾はある人と旅をしておったと言うたじゃろ?その者と旅の途中に訪れたのがバライガノ村じゃった。その時は何も変わらない、ごく普通の村じゃった。


その者と別れ、妾はもう一度、その村に赴いた。なにやら呼ばれている気がしたからじゃ。


その時、村はお祭りの時期だった。村人の様子に以前来た時とは違う違和感を覚えたのを記憶しておる。違和感?…なんて言えば良いのだろうか…以前と違って、禍々しかった。以前は澄んでいたんじゃ、全てが。だがその時は全てが禍々しかった……


嫌な予感がして呪符が貼られた社に行くと……ボロボロになり、虚ろな瞳をした子供、国彦がおった。妾は当然、驚いた。子供がボロボロで此処におった事にも驚いていたし、何より、子供からは禍々しいのを感じなかった。妾は子供の記憶を少々、見させてもらった。そして、憤怒した。迷信に踊らされる馬鹿者共は、自ら禍々しい者に成り下がり、幼き子供の全てを奪おうとしていた。許せなかった。澄んでいても禍々しい此処にこの子を置いておくわけにはいかんと思うた。すぐさま、その子供を連れて当時、一番信頼していた人間の夫婦の元へと行った。


夫婦は、妾が連れて来た子供に驚いたようじゃった。じゃが、妾の願いを受け入れてくれた。一旦その子を夫婦に預けた後、また村へ行った。村は「"忌み子"が消えた」と騒いでいた。何故。


迷信を信じ、迫害しておったあの子を何故、探し求める?

怒りが、心情を支配していた。何も言わずにその村を後にしたが、誰かの……もしかすると妾が無意識のうちに滅ぼしたのかもしれんのぉ。あの村が廃村になったと聞いた時は、ほっとした。もう、国彦あのこを傷つける大きなものがなくなった、と。


でも、記憶は、ずっと彼を縛り付けていた。


………なんじゃ亜矢都。声が震えてた?ふふ、大丈夫じゃ。すこぉーし、怖かっただけじゃよ。シルクも、妾は大丈夫じゃ……なんじゃツルギ、今までの仕返しか?はは、妾はそんなの痛くも痒くもないぞ?ははは、面白いのぉ本当に…褒めておるんじゃよ。


はて、何処まで言うたかな?嗚呼、妾は帰った後、夫婦に子供、国彦を養子にしてもらうよう頼んだ。夫婦には子供がおらんかったし、それに国彦の事情には心を痛めておったから喜んで引き受けてくれた。その後に、妾は、今だに虚ろな瞳をした国彦に会った。名だけは教えてくれたが他の事には口を閉じていた。人間不信手前、といっても良いじゃろうな。たまに突然、「殴らないで」と暴れだす事もあったからの。


妾は、国彦を守りたいと思った。小さな体でずっと助けを求め続けた彼を。それに、妾を呼んでいたのは国彦じゃった。ずっと妾を、神を信じて呼んでいた彼を、妾は守りたい……唯一、国彦に対して思った。守るためには、この"思い出"を封じ込んだ方が良いと考えた。当時でさえ、心が崩壊するほどの衝撃だったんだ。覚えておったらどうなるか検討もつかない。だから妾は国彦のあの"思い出"を封じ、もしものために、国彦が手にした武器…今は折れてしまったが大太刀にまじないをかけた。


…………結局、妾がした事は国彦にとって、良い事だったのだろうか…迷惑にしか、ならないもの、だったのではないか…………そうじゃな、弥厳。きっとわかってくれる……ん?なんじゃ狐幸も白鉄も、妾の頭を撫でるでないっ!こら、亜矢都もシルクも長谷部も笑ってないで助けんかっ!ちょっ、ツルギまで参加するでないっ!…………ふふふ、ははははっ!嗚呼笑ったのぉ。本当、お主らで良かった。出逢えたのが奇跡のようじゃ。こんなに良い友人はおらんじゃろうなぁ。国彦の友人達もしかり…


そうじゃな、いつまでも怯えておってはいかんのぉ。国彦に、きちんと言わねばならん。大丈夫じゃよ。さて、行こうか



難しい……

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