第78話:勇者は首都で難聴系ヒーローに出会う
ロジ・ジョット率いる新生ハーレムチームのイグナ・ティアニス・メイリア・そして観測のロジャノを含めたチームはアスト村を離れてレセプトに出発した
「ああ…アスト村は温泉の村でしたが僕がカッコいい展開にはなりませんでしたね。僕の男湯に侵入した風見族のメジロの女性にじろじろ見られて何とも言えない気分でしたよ…」
「僕が勇者として認められる展開が欲しいですね…メジロに好かれても謎回としか思われませんよ…」
愚痴に苛立ったティアニスは充血して見つめる
「うるせぇぞ…ガキみたいな愚痴を聞かせされる側にもなってみろ…ぶち殺すぞ?」
「すいません…言葉を選びます…」
そう話しているとロジャノが急いで帰りたいと口火を切る
「ロジ。お主は後から来くるのじゃ。観測の件だがここまでとする。わしは先に帰り国王陛下に山羊男の情報を先に報告する。」
「え?先に行っちゃうんですか?わかりました…僕たちはレセプトに自分たちで向かいますよ。自力で行くようにとカタム領主から言われましたし道中で危険な魔物をもう一体くらい相手にしましょうかね…」
ロジャノは光に包まれると白い龍に姿を変え空へ一気に羽ばたいていった
ピー太郎はロジの近くにより不気味な笑顔で励ます
「ロジ様。気を取り直してください。あなた様は輝くことが確定した特大の原石でございます。カットとカラットを両立した大きなダイヤ…ダイヤは実はたくさんとれますが宝石商の協会が流通を管理しているから高い…希少なダイヤは実は大粒だけですよ。」
「あなたは誰かが仕立て上げた勇者ではない。どの勇者もいかにもな血統やルーツを過去から持ちます。しかしロジ様は違う。突如現れた。それは神がルーツを持たないのと同じですよ。宇宙の始まりを誰も疑問を入れないように。ロジ様が新たに生まれた神話ですよ。」
「そんな…ちょっと持ち上げすぎですよ?…オホホ。教祖になる気はないですよ?」
「所詮、生まれがすごい勇者はブランド品やイメージを大事にする権威主義と同じですよ。ロジ様は時間が来たら飽きられる安物共とは違うと言うことです。あなたは生まれに依存しない真の勇者の素質がある。」
「あの千年前の伝説の英雄アルシオンも元は無名で生まれがどこのゆかりもないとの話です。手柄がすごいという理由でアルシオンの子孫が王族と結婚して現在の血筋になっているのです。ロジ様の頑張りしだいではアルシオン以上に名をはせると私は信じております。」
イグナが歩きながら聞いているとその話に山羊男の類似性を思ったのか食いついた
「ロジと山羊男は共通点がある。山羊男はただの飼い山羊から魔龍すら殺す存在になった…ロジは数多存在する3等の冒険者なのに突然、強力な異能を得た…二人はルーツもなく強大な存在になった…どういう意味なのかしら…ルーツが無力になったという意味?」
不安を浮かべた表情で山羊耳を少し垂らしてメイリアは首を横に振り
「決定的に違う点がある。ロジの力を山羊男にぶつけても死ぬ。新魔王と同じ展開になるだけだ。奴に大きな力をぶつけるだけでは奴を強くする結果で終わるだけと私は思う。」
「恐らく伝説の魔龍の大王:創魔龍を山羊男に戦わせても奴が成長して殺すだろう…山羊男に力は無意味だと思う…ロジには死んでほしくない。くれぐれも力押しで勝とうと思うな。」
誉め言葉でおだてているのにメイリアに冷や水を浴びせられたことにピー太郎は苦虫を噛み潰した表情をみせるが現状には手段が無いことを突き付けるのだった
「メイリア様の言うことも一理あるでしょう…しかしロジ様の成長にかける他もはや手はないはずです。ロジャノ様でも勝てませんよ。なぜならロジャノ様はイテミスには一人では勝てない。だが山羊男はイテミスを殺した。もうロジ様以外はパリウス様とロジャノ様がコンビで戦う以外手段がないでしょう?」
「そうですね。僕がもっと強くならないと山羊男から皆さんを守れません。今すぐ山羊男には挑みませんよ。僕には修行パートが必要ですね。主役には修行パートが定番ですからね。オホホ。」
仲間や理想を守るためにロジは魔龍を超える勇者にならなければと意気込む
「メイリアさんが心配なのは無理もありません。しかし力押しだけが戦いではありませんよ。正面突破以外も戦い方はあります。皆さんの連携や奴の不利を利用するなど人間ならではの戦いもありますよ。僕もさらに成長して魔龍に優る存在になりたいですね。勇魔龍なんてどうですか?オホホ。単にごり押しで勝ってもバトル展開はつまらないですからね。」
やたら持ち上げるピー太郎の態度にティアニスはうさん臭さを覚える
(イグナさん…彼はなぜロジさんにあんなに期待しているんでしょうか?シルバナを救ってほしいからってあんなに言いますかね?…シュウノさんにはあんな風な態度をしたことがないのに…)
(もう少し様子をみるのよ。家宝の風吹きの弓とやらを以前に渡してロジに信頼されているみたいだし…下手に追い払ってもロジと揉めることになるわ…)
メイリアがピー太郎に地図を見ながら頼みごとをする
「飛んでこの先を見て来てくれ…毒の汗を流すアシッドオークの集落があるらしい…ヤドクガエルのような肌に模様がある種類のオークだ…奴らは武器に自分の毒を塗って戦うあまり移動をしないタイプだ。単体の危険度はオークの中でもD級から少し上の位だが出くわすのは避けたい…」
「わかりました!…おまかせください。あなた達が山羊男を倒すためなら何でも協力しましょう!なんなりとお申し付けください。」
オカメインコの飾り羽を嬉しそうに動かしながらピー太郎は空に飛んで行った…
その様子を見てロジも嬉しそうにほほ笑むのだった
「あの人、とってもいい人ですね。先輩とも仲がよかったんでしょう?僕もあの人が助かるようにシルバナから山羊男をやっつけて取り戻さないと。」
◆カエルを食う鳥◆
空を飛びながらピー太郎はニタニタ笑っていた
「あのガキ…俺の言葉を真に受けたかな?わざと俺の煽てを受けて喜んだふりをして俺を観察している…ってそんな思考もあの馬鹿にはできねぇよな?いずれあの馬鹿を当て馬にして人間と山羊野郎との全面戦争をしてもらうぜ…一人でも多くのアルガナ党の連中も道ずれにしてくれ…キキキ…」
「アシッドオークの住処はあの先か?俺をパシリにしやがってあのメス山羊が…また殺されちまえばいいのに。」
しかしアシッドオークが住んでいる湿地の側に近づいたときに愕然とした…
アシッドオーク達がバラバラに引き裂かれ食い殺されたように遺体が散乱していた…
手足や骨が散乱して魔物でも惨い死にざまだった
「ありゃなんだ…化け物を食う化け物がいるのか?しかも毒があるアシッドオークを食う化け物がいるのか?」
「ガァアアアア!」
叫び声がしてピー太郎が視線を向けるとアリクイのような龍鳥がいた…
以前アルガナ党を裏切り呪詛の実を大量にくらい魔力が高まり過ぎた結果、亜人の中の龍の因子が暴走したカケマだった
カケマは魔物を食らい魔力を高めさらに大きくなっていた…体長が12mくらいにはなっていた
「龍と鳥の特徴がある化け物…アルガナ党からも聞いていたな…呪詛の実を大量に盗み食いした亜人から龍化した奴がいるって…そしてカケマがたくさん盗んで逃げたという話も聞いていた…おそらくあのカラスの化け物はカケマか?」
龍鳥と化したカケマはアシッドオークをカエルのようについばんで噛み砕くと走り去った…
「あの方向はたしか…地図から見て馬宿があるな…人間も食われるぞ。」
ピー太郎は旋回してメイリアの元へ戻って行った
「メス山羊も食われなきゃいいがな。ロジのスパーリングの砥石には丁度いい化け物だろ。」
◆勇者はチームを率いて飛び立つ◆
ピー太郎はロジ達が歩いている方向に戻るとアシッドオークの集落が壊滅していることをロジ達に報告していた
「ロジ様。カラスの様な怪物がアシッドオークを食い荒らしていました。地図では馬宿がある場所へ走って行きました…」
それを聞いたロジが拳を握りしめ慌てた様子になる
「以前、ティアニスさんの鼓膜を破った怪物ですね…風魔法の共鳴振壊を無詠唱で使ってきます。叫び声を当てて共鳴を起こして固いものほど効果がある破壊音波をぶつける魔法らしいです。」
「1秒くらい浴びただけで耳から血が出るほど威力がありますよ。まずいですね…おまけに10m以上も大きくなっているって…」
イグナが急いで向かうとロジに進言を行う
「はやく追うわよ?死人がでるわ。」
ロジはそれならとマイルールブックを開きプロフィールページに龍人の力を使うと書き込み始めた
「以前、龍神の力は使いましたからね。龍には変身できずロジャノさんに似た紙の龍の中で僕が紙の龍を操作するという形になりましたがそれをまた使います。」
「皆さんも紙の龍の内側に入れてあげますよ。それで飛行して追いましょう。」
ロジを中心に外に紙に包まれ始めペーパークラフトの20mほどの飛竜のような体型の白い龍の姿が現れた
紙の龍は腹をめくり内側の入り口をあけた
「みなさんどうぞお入りください。前より大きめに書き込んで出しましたが問題なさそうですね。」
ティアニスが不安がるが
「大丈夫ですか?落ちたりしませんよね?」
中に入ると紙の龍の中にティアニスとメイリアとイグナが入室した
「それでは行きますよ?」
ピー太郎は先頭と飛んで案内すると言って先に飛んで行った
「私について来てください!先にいきますよ!」
ロジはピー太郎を追って飛ぶが問題が起きた…
「おえええ!揺れる!」
「ちょっと…おろしてください!ロジさん!はやくおろせえええ!」
離陸してロジは忘れていたと謝る
「すいません…中は浮いていますが紙の龍が動けば中も多少は揺れます…土魔法:揺立という地震などの大きな揺れに合せて自分も揺れて揺れを打ち消す魔法をかけて対策します…紙の龍の体内で揺立が起こるように書き込みますよ…ごめんなさい。」
「ロジさん。こんど酔わせたら殴りますからね。」
「ティアニス。あまりロジを怒るな。失敗を許さないと成長もない。」
メイリアがティアニスを咎めるとロジが申し訳なさそうに照れるのだった
「気を取り直していきますよ…」
イグナが吐きそうな顔で不満そうである
「これじゃ山羊男に会う前にロジに殺されるわよ…」
紙の龍はピー太郎を追って飛んで行った…
◆難聴系のヒーロー◆
ロジ達がピー太郎を追っていると馬宿がすでに荒らされて人が逃げていた
「あれ…壊されていますが誰もいませんね…逃げたのかな?龍鳥の足跡が続いてますね…奴は飛べないのか。」
ピー太郎はロジに話しかける
「ロジ様。足跡はレセプトへ向かっております。恐らく馬宿の人たちは馬に乗って逃げたのでしょう。」
そして飛行を再開しているとカケマを遠目で発見した…
馬に乗った人たちを追い回していた
「ガア!ガア!」
カケマは軽く叫びながら馬乗りを追っている
「うあああ!こっちに来るな!」
しかしカケマが叫び声を中年男性の行商人の馬乗りに放つ
「ガアアアアアア!!!」
風魔法:共鳴振壊を当てるとゴパッと音を立てて男性と馬は目が破裂し耳から血を流して無言で倒れた
カケマは遺体をついばんで貪り食い城下町のレセプトを遠くから見つめた
「グルルル…」
門に向かってカケマは猛ダッシュをかける…
ピー太郎は飛び疲れたのかロジの紙の龍の中に近寄って来た
「すいません…あの怪物は人間を食うようです。予想通りレセプトに向かっています。私も疲れましたので中に入れてください。」
紙の龍の口が開きピー太郎を飲み込んだ
「まずいですね…人間を食う鳥の怪物…あんな奴は図鑑にも載っていない。このスピードでは追いつきませんね。レセプトに先に着かれてしまう…」
「レセプトなら心配ない。あの距離からは探知魔法であのカラスはすでに見つかってレセプトの対策が始まっている。」
イグナがロジに説明しているとロジ達もレセプトが見えて来た…
しかしカケマがすでに到着し城壁に共鳴振壊を放っていた
「ガアアアアアア!!!」
しかし城壁の前に大きな長方形の結界が現れてそれを通さない…
「あれは…まさか噂に聞くパリウスさんの絶対防御の異能…」
ティアニスが苛立ちを浮かべる
「あの聞こえないふり野郎が近くにいるんですか?対応が早いですね…城から離れて街の外側に来ているなんて守衛らしくもないですがどうしたんでしょうか。」
カケマはヨダレを垂らして体当たりを仕掛けるが結界に阻まれて後ろに下がる
「おい?ここは人間の国だ。叫ぶケダモノは通りたきゃ俺を倒してから入りな。」
兵たちはが「パリウス様が出向かなくても」と呼び止めているが
「たまには戦わないと俺もなまってしまう。今回はやらせてくれ。」
パリウスは結界を階段のように城壁の上から並べて下に降りた
動きやすそうな鎧を着た20代後半のような男性だった
「俺はパリウスだ。29歳で嫁を募集している。化け物は論外だ。」
アリクイのような体型の龍鳥は右手の大きな爪を振りかぶって力任せに切りつけた
オン!と音がなると長方形の結界が現れぶつかった爪がバリッと音を立てて割れてしまう
パリウスが結界を押すとそのまま透き通った長方形の壁に押されてカケマはブルトーザーに押されるように後ろに転がるのだった
「俺の異能:ノーダメージクリア…俺が許可した現象や事象を通過させない能力…そして異能のさらに上の律能という段階に俺は達している…現代では1名しか確認されていない。」
「通常の異能は相手に抵抗される余地がある…例えばお前が俺に攻撃を加え続ければ結界もだんだん限界がくるが律能は俺が元気なら耐久劣化もない…思いが世界のルールになるから律能だ。」
「システムのような域に達した力だ。そして律能は今の所、魔力を用いた異能や魔法で破れた事例はない。強力さ故の優先ルールだ。例えば穴を空ける異能では律能は突破できなのだよ。魔力消費する点は異能と同じだが燃費も格段に以前よりいい…」
カケマに向かって歩き始めたパリウスはランスに魔法をかける…
「天、轟轟しく猛狂う雷を地に降らし空に怒号を打ち鳴らして…雷魔法:天雷薙倒…」
ランスから雷の柱のような10mほどの雷の放電が縦に伸びカケマをリーチを伸ばしたランス突くと内側から衝撃と焦げる煙が羽毛からわき立つ
「ガアア!!」
しかし感電に耐えたカケマは近づいたパリウスに好機と口をカパッと開いて共鳴振壊を発射する
「ガアアアアアアアアアアア!!!」
しかし結界に阻まれてカケマに跳ね返り自分自身が共鳴振壊を浴びてしまう…
くちばしはバキバキと割れ目はブチっと潰れ耳から血を流して絶叫した
「ウガアア!!」
「そして律能はシステムに近い能力。俺は元々、魔法を跳ね返す反射魔法の使い手でもあった。その特性を結界にもノーモーションで律能に組み込める。俺ができる範囲は律能にも反映できるってことだよ。俺はこの特性付与をクリアコンテンツと呼んでいる。」
「もちろん雷魔法や通常魔法も俺が知る限りではクリアコンテンツでノーダメージクリアに要素を追加できる。魔力消費も増えるから不必要にはしないがな。」
パリウスはカケマの顎の下からランスをついて脳天まで貫通させてとどめを刺すのだった…
「ガア…」
ズウンと音を立ててカケマは倒れこんだ…
「まあまあだったよ…見ていてくれたかい?ロジャノの話ではあそこに飛んでいる紙の龍にはイグナが乗っている。俺の説明も聞こえるように言ったんだぞ?ロジちゃん。降りて来な。上にも上がいるって思い知ったかい。」
「そしてイグナには俺の嫁になってほしいからつい格好つけちゃったな。見てたかな。フフフ」
ロジ達は離陸して紙の龍を解除して紙の龍は消えていきロジ達はパリウスに駆け寄った
「初めまして。僕がロジ・ジョットと言います。僕は魔王を先輩が倒した時に城のパーティで遠くからあなたを少しですが見ていましたよ。話すのは初めてですがあなたがパリウス様ですか…すごいですね…ノフィスを倒すときもこんな風に戦ったんですか?」
「うん?よく聞こえないがノフィスはシュウノくんが先に戦ったよ。彼がやられたらロジャノと俺がやる予定でイグナくんとティアニスくんを結界で守っていたよ。彼がいなくても俺達が勝っていたがね。ノフィスは強いが俺とロジャノで勝てる範疇だった。城にまで俺達を近づかせた時点で奴の負けだったのだ。あまりすごい話でもない。」
パリウスは初対面なのにおちょくった態度を向けからかうのだった
「ロジちゃん?あまり生意気をしたらだめだぞ?ロジャノから聞いたが君はドジっ子らしいからね。あまり俺よりかっこつけてピエロになっても俺は面白くないから気を付けてくれよ?」
「ちょっと…初対面でそれはひどいですよ…」
「うん?聞こえないな…耳の調子が悪いからね。それよりイグナ君たちもそこにいるじゃないか。ようこそレセプトへ。この前の話の続きをしに来てくれたと俺は感動しているよ。さあ中へどうぞ…」
ピー太郎とティアニスは似たような気持が湧くのだった
(相変わらずムカつく野郎だ…耳に溶けた鉄を入れてやりたい奴ですよ。ぶち殺したい奴らのトップ勢だな…)
(こんな野郎が世界一の戦士の一人かよ…ロジとパリウスはどっちもうざさの世界一の張り合いができるぜ…)
イグナは疲れた困り顔でパリウスの側により城門に向かうのだった
「私への求婚の話はそれどころじゃないわ…山羊男が死んだら何でもしてあげるわよ…パリウスも危険性がわかるでしょ?」
「山羊男は聞いているよ。だが恐れてばかりでは勝てる戦いにも勝てない。君が俺の側にいるならいつでも守る。守ることは壊すより難しいが俺はそれを成せる。ロジちゃんには無理だろうけどね。山羊男が死んだら結婚してくれるのか?どの道、倒さないと危険だから結婚確定かもな。フフフ。」
あまりのマイペースぶりにロジはメイリアに泣きつくのだった
「あの人、噂じゃ聞いてましたがうざすぎますよ…難聴系で人を食った態度…まじでムカつきますよ…先輩はマシだったんですね…」
「ロジ。他人を見て自分を見るんだぞ?腹を立てているならお前はあんな風になるな。」
ロジはイグナに好意を寄せるパリウスにある疑問が浮かぶのだった
「パリウス様はロジャノ様と一緒に仕事をされてますよね?ロジャノ様とコンビで人間世界の現代最高の戦士…二人で天雷龍騎士とも呼ばれてますよね?ロジャノ様とお付き合いしなかったのですか?」
パリウスは不機嫌そうな顔になりロジに悪態をついた
「ロジちゃん。東の国にはトキという弱い鳥がいる。個体数の少ないから雌の鳥が高齢なのに繁殖に使われているらしいが人間が相手として連れてくるトキの雄は若い…雄がババアと人間の都合で無理やり付き合わされて惨いと思わないか?」
「ロジャノはババアだ。俺に拷問を受けろと同じことを言っている。恋愛相手でババアはだめだ。ロジちゃんがおばあちゃんっ子ならババアと仲良くカップルになれ。多分、色狂いのババアしか喜ばないよ。」
「ロジちゃんは他人のカップリングの妄想をするから変態の素質があるかもね。才能は色々だ。フフフ。ロジちゃんとロジャノでロジロジカップルだ。俺は気持ち悪いから見たくないよ。」
「秘密だよ?ロジャノは68歳だ…ロジちゃんは18歳くらいだから丁度60歳くらいの差でいいかもね。フフフフ。」
(この野郎…僕は憎んだのは久方ぶりですよ…先輩がハーレムチームを持ち始めた頃位ですかね?この気分は…)




