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第51話:勇者のレベルアップはストレスフリーでテンポよく…

ロジが率いる新生ハーレムチームはローディグ王国から観測役として派遣されロジャノと合流しビジ村を訪れていた


ロジャノはメイリアについてはイグナから簡単に説明を受けていた


「メイリアは山羊耳で山羊男に生き返らせられて逃げ出してロジと一緒にいる…罠の可能性もあるが何のためなのか見るためにあえて同行させているか…」


「何というか…お主達は大丈夫か?」


イグナは苦悶の表情を浮かべながら仕方ないと説明した


「危険だから排除するでは詳細はわかりません…あえて泳がせています。かつての仲間ですが安心して一緒にいるわけではありませんよ。山羊男に甦らせる手段があるなんて知れ渡れば奴の狂信者も出かねません…だからレセプトに報告は待ってください。」


心配をよそにロジとメイリアはビジ村の滞在を満喫していた


「いや~何とか幸運に恵まれてビジ村に来れましたね。ここはのどかで奇麗な村ですね。川にも魚が泳いでますよ…」


ロジが川魚を見ながら村を散策しているとロジャノが不安を漏らす


「あやつの性格には貫禄と言うものがない…若造らしいが性格までそれなら困るのう…」


イグナはもうしばらく経過を見る考えを示す


「ロジの性格は掴みどころがありません…浅慮な点もありますがメイリアのために自分の危険を顧みない行動をしたり、予測が難しいです…」


ティアニスはかなり機嫌が悪そうに


「ロジさんと一緒にいると常に緊張しますよ…死なせても損失ですし生かしても周りにプレッシャーを与えるから扱いが劇物ですよ…」


ロジャノたちが話している向こうでメイリアとロジは剣の練習を始めた


「メイリアさん。剣を教えてください。僕も剣術は覚えておかないと近接戦でやられちゃいますからね。山羊男もマトンにしちゃえるくらいになりたいですよ。」


「マトンは羊の肉で山羊ではない…お前には色々、してもらったからな。だが甘くは教えないぞ?」


メイリアは棒をロジに渡して振り方を教え始めた


「結構、手がこたえますね…同じ姿勢をするのは弓では慣れてましたが剣とはまた違います…」


「黙って振れ。一朝一夕では身につかないぞ?」


「よく、漫画とかじゃ天才キャラはすぐ覚えたり教えなくてもできますよね?あれって本当にいると思いますか?」


「いたとしても早く覚えた意味にしかならないぞ?天才であるより何かを成そうとする姿勢の方が下手でも重要だ。あまり他人から褒められることを考えるな。」


ロジは魚を焼いている村人を見て何かを思い出すのだった


「お腹がすきましたね…お昼ですし魚を焼きましょう。実は僕、怪獣(毒沼主のこと)にボロクソに言われた後にマイ・ルールブックに成長がありましてね…よく主人公がピンチでパワーアップして打開とかありますが今回はピンチの後でだから変な話ですよね?」


「何か変わったのか?お前の異能はすでに強大なのにまだ先があるのか?」


メイリアが信ぴょう性があるのかわからないと言った表情で聞くとロジが自信満々に答える…


「マイ・ルールブックにですね…プロフィールページができました…つまり自分の設定も書けるんじゃないかって予想してるんですよ…」


「嫌ですけど前に犯罪者の魔人フェジェが使っていた異能:+O2を使えるって書き込んでみましょうか?他人の異能まで使えたらますます、僕は神様ですよね?」


「マイ・ルールブックは自分が知る範疇でしか実行ができないから最強になるとかは抽象的すぎて無意味ですからね。まあ犯罪者の能力でも使っても罪にはならんでしょ?犯罪者は息を吸うから善人も犯罪者って意味じゃないですし…」


ロジはプロフィールページにフェジェが使っていた+O2(急酸化能力)の異能を書き込み実行した


「ボシュ」


マイルール・ブックのプロフィールページからポトスの羽がついたハチドリが現れたがその色は元の色ではなく白い紙のような質感と色だった


「おお!僕が実際に見て内容を把握した異能だったから実行できたということですね?さて能力が使えるか見てみましょうか?」


ロジが念じるとハチドリのポトスの羽が動き出し青い透明な空間がそこから発生しロジが購入していた魚をくしで刺して地面に突き立てた場所を包み込む


「ボッ!」


魚は急酸化能力により突然燃え、ロジが慌ててプラスオーツーを解除したが真っ黒こげになってしまった…


「あちゃー。試し打ちは上手くできましたが魚は失敗でしたね…僕は天才じゃないのかな?」


「でも使えたから他人の異能すら真似ができるって意味ですよね?メイリアさんの裂傷線も僕が使えるってことですね。でも僕が全部やっちゃったらチームのアイデンティティがないですから不用意に真似しませんよ」


メイリアは驚き飽きた感じで感想を述べる


「ロジは制限と言う物は無いのか?高難易度の魔法だではなく希少な異能も…お前には驚くのが普通になってくるな。お前が何をしても普通ということか?」


「またまた…驚きが無くなるのも成長が無い感じで嫌ですね~。できて当然なら観客にすごいと思われなくなりますよ。」


(あ…そうだ…メイリアさんの動きを覚えるって書いたらすぐ覚えますかね?天才キャラの仲間入りですよ。オホホ…でもあんまり頼りすぎたらダサいですから無理そうな時にしましょうかね…ティアニスさん達からも受けは悪そうですし…)


メイリアはロジにある疑問を投げかけた


「ロジは好きな人はいるか?私はシュウノだったが諦めなくてはならなくなった。私は死んだからな…」


「え?好きな人って言われても…チームに亀裂が入っちゃいますよ…でも内緒ですよ?ティアニスさんが実はタイプですよ。性格は怖いですけどね。」


「そうか…ティアニスは怖いから気を付けろよ?浮気したら舌を切られて切腹をさせられるだろう…」


ロジは青ざめながらまだ早いと言い


「付き合いたい話じゃないですよ。好きだからってすぐ告白して付き合う意味じゃないですよ?タイプって意味です。怖いこと言わないでくださいよ…」


「メイリアさんも今は生きてますから先輩を諦めるのはまだ早いかもしれませんよ?」


「シュウノはもう女がいるかもしれないぞ?あいつも女好きだからな。付き合っていたらそれはそれで問題が起きたかもしれない。」


「先輩はそんなにモテモテなんですか?あんまりモテすぎても対応困りますから程ほどがいいですよね?モテモテ勇者なんて観客からうざがられますよ。」



****ビジ村での支度


ロジはチームを集めて方針を話し始めた


「皆さん。ビジ村では少し安んで次はサントシティに行きますその次はアスト村に行き最後にレセプトに行きますよ?道中にǍ級の魔物を3体倒す予定です。すでにアシッドドレイクの群れは全滅させましたから残り2体です。」


ティアニスが質問しǍの魔物はどこにいるか尋ねる


「ビジ村を抜けたら奈落堀(巨大なオケラの魔虫)を探すんですね?あれは前にシュウノさんと一緒に倒したことがありますが探すのが大変ですよ?地面のトンネルを掘って家畜や人間がいる上を狙って出てきますから」


「資料にある場所を当たりながらゆっくり探す予定ですよ。ここで悩んでも見つかりません。僕が一人でそのポイントを下見してきますよ。皆さんは休んでてください。」


「てめぇ…この前の毒沼主を忘れたんですか?」


「すいません…一人で行くのはやめます…てめぇは止めてください…ヒロインのセリフじゃありませんよ…」


ロジは委縮した表情になり説明を終えた



****3人で散歩


ティアニスとメイリアとロジはビジ村の外を散策してた


「下見に2人僕について来てくださるなんてすいませんね。」


「ロジさん?見つけても戦いませんよ?あくまで探すだけですからね?」


ティアニスが釘を刺しながらビジ村から離れた荒地を歩いていると奈落堀の堀った穴を発見した


「大きなトンネルですね?オケラが人間も通れそうな穴を掘るなんてオケラも働き者ですね。」


ロジが軽そうに話しているとメイリアの山羊の耳がピクピク動き…


「…響く音が聞こえる…カラスか?」


「え?カラスなんて飛んでませんよ。遠くにしても聞こえすぎでしょ?」


ロジから離れた別のトンネルから土砂が吹きあがり巨大なオケラの奈落堀が飛び出した

その姿は羽が無くミミズのような体表のオケラだった…


「うわ…気持ち悪いですね…あれもう一匹も出てきましたね?」


「ガァアアアアア!」


飛び出したもう一匹は以前、アルガナ党を裏切り呪詛の実を大量に盗み食いしたカラスの特徴を持つ風見族のカケマであった

亜人は魔力が高まりすぎると魔龍に作られた名残の因子が暴走し知能が無い龍の猛獣になってしまう。

カケマは巨大なアリクイのような体型の龍鳥となり飢えに任せて魔力が高い獲物を追い回していたのだった…



カケマは口を開けて絶叫する


「ガァアアアアア!」


その声は「キィイイイイイイン」とジェットエンジンのように響き渡った


叫び声を奈落堀に浴びせると奈落堀の硬そうな体表の部分がバキバキとヒビが入り卵を割ったように中身があふれたのだった…


カケマは奈落堀の死骸を「くちゃ、くちゃ」と貪り食うと一回り体が大きくなるのだった…


メイリアはそれを見て使った魔法を推測する


「あれは風魔法:共鳴振壊だ。硬いものや振動する余地がある物に振動を魔法で重複をさせ自壊させる魔法だ。硬いものほど効果がる。」


ティアニスは「またか」と呆れ


「この前の毒沼主もそうでしたがまた龍っぽい魔物ですね…魔法も叫ぶだけで発動してますし…見つかる前に立ち去りますよ?ビジ村に来られたら困りますね。」


「今、やっつけちゃいますか?ほっといたら奈落堀より危険そうですし…でも新種の魔物ですかね?あんなカラスの怪獣なんか図鑑でも見たことないですし。10m以上はありますかね?」


しかし、カケマは食事を終えると周囲に叫び声を懐中電灯のように振り回し数秒だけティアニスに当たるのだった


「ガァアアア!」


ティアニスの耳からブッと血が噴き出し倒れてしまった


「うぐ…」


「ああ!ティアニスさんしっかりして!」


カケマは奈落堀の掘った穴に飛び込んで見え無くなった…



****ビジ村に一旦帰って…


ティアニスを安静にしてマイ・ルールブックで回復魔法を発動し治癒力を底上げして体調を戻した…


「大丈夫ですか?耳は聞こえますか?」


ティアニスは聞こえていない様子であり自分の耳を触っている


「ああ…僕は鼓膜を直す魔法は知らないからだ…困った…」


ティアニスはビジ村の方向へ向きを変え歩き出した


「帰りますよ?私は村で自力で治療しますから心配しないでください。聞こえないから何も言わなくていいですよ。」


ティアニスはふらふら歩くのでロジは心配そうに後をついていくのだった


「ロジは浅慮だが他人は心配できる性格だな…お前はこの先どうなるかは私も気になってきた。」


メイリアは人畜の懐く本能とは別の感情でロジを心配し後を追うのだった

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