↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/81

第44話:山羊男と商人

今回の登場人物

山羊男:不満の化身で社会実験を行うため金策の実施中

モデファル:外国の貿易商でキャベツの取引相手

森の街シルバナで正義の賞金稼ぎのシャトを言葉で撤退させた後、山羊男のキャベツが改造した木から収穫できる呪詛の実、食べれば魔力が上がる豆がないコーヒーチェリーを栽培し資金源にする計画を進める中、フレムト共和国という離れた国の貿易商モデファルを取引相手からの相談が来ていた。


「お前がモデファルか…わざわざ外国からシルバナに俺に会いに来て相談事とはなんだ?俺の支持者のアルガナ党の連中に言えば良いだろう?」


モデファルは背が高く中年太りした様子で眼鏡をかけた男だった

かなり怯えた様子でキャベツに話し出す


「噂では聞いておりましたが本当に山羊の頭を持つ見た目だったのですね…あなた方の提供した呪詛の実のおかけで私の小さな会社は破綻寸前から立ち直りました…」


顧客には秘密厳守できる相手のみに取引をしていますが…やはり出所は人間なら気にします。私を嗅ぎまわるゴロツキが増えています…だから今回は直接会って腹を割って話したいと思い来ました。」


「それでそいつらがお前の商売を邪魔するということだな?しかし目立ちすぎてフレムト共和国が呪詛の実を知ればお前を捕まえてシルバナまで探しに来る可能性もあるということか…」


モデファルは目の前の怪物の知性に驚きながら次第に話が通じると思い始める


「今からアルガナ村というシルバナから少し離れた村に行く…栽培場所は教えないが作業をは少し見せてやろう…」



****アルガナ村完成予定地


シルバナと大川の間の位置にあるアルガナ村へ二人は移動した

そこはまだ作りかけといった風に見えて小屋や作業の建物だけはあった


「あの大きな青果場の建物が最初にできた建物だ…あそこで呪詛の実を洗ったり出荷する準備を行う…」


モデファルは青果場にいくと半魚人の鱗清族が作業をしていた


「風見族は羽毛があるため呪詛の実を洗うのには適さない…ここで殺菌や茎を取り除いて実だけにする」


茎からプチプチと取り除かれた実はベルトコンベアの代わりに雨どいに水を流されているコースに投げ込まれ次の行程場所に流れていった


次に実は桶がある場所へ流れていき鱗清族が魔法を桶にかけている


「あれは洗浄と浸透圧を操作する魔法で呪詛の実の細胞より小さい微細な雑菌を処理している…水の魔法で浸透圧の加減により殺菌しているらしい…俺は魔法には詳しくないからなんとも言えないが彼らのやり方に任せている…」


桶から浮かんだ呪詛の実はそのままザルで救い上げ鱗清族が人の半分ほどの背の樽に入れていく


「あの樽には『清潔保水』という鱗清族が魔法で加工した水が入っている…細胞などの外壁をもつ食品などには浸透せず細菌の繁殖は抑える水らしい…」


樽は発送するための場所に運ぶために大川に浮かんだ小舟に乗せられていく

川に浮かんだ舟に乗せてキャベツもモデファルもそれに乗り樽の行先に向かった


「お前の客はどんな連中だ?どういう客に今のところ需要がある?」


モデファルは言いにくそうに


「実は…私はフレムト共和国の大地主の魔法使いの一族と癒着しておりまして…魔力が高い一族でも普通の人間は生まれます…それは魔法使いの一族では嫌がり、時代によっては殺す時代もありました…双子が忌み子として扱われていたように。今の時代はそんな文化はほぼ残ってませんがね…」


「私はばれた時に備えてその方たちに呪詛の実を提供して私しか仕入れないと関係をもちました。彼らを筆頭顧客にする代わりに政治家の介入を防いでもらっています。彼らも子が魔力を持てると大喜びですが魔法使いが増えるのを嫌がる考えもあります…しかし私に干渉したら実が手に入らないので何も言いません。」


「つまりその一族が最初に買っているんだな?残りはどうしている?」


キャベツの質問にモデファルは販促を行っていると返す


「海外にもPRとして卸しています…私が売ったものをオークションに回す馬鹿までいて困っていますよ…秘密厳守と約束したのに…もちろん間を挟んで売っていますからたどり着くのに難しいでしょうけど信頼できない相手は打ち切りをします」


キャベツはモデファルに情報を求める


「顧客リストを見せてくれ…俺も把握したい」


冷や汗をかきながらキャベツに商人の意地を見せる


「それはできません…私にも守秘義務があります。あなたにも守るポリシーがありますでしょう?」


「わかった…お前も信頼を守ろうとしているのだな?その態度なら俺のことも話さないということだ…」


船は大川を移動し風見族達が待機している場所へ移動した


アルガナ党員の風見族たちはキャベツに敬礼をし


「どうされましたか?人間…失礼しました。モデファル様ですね?視察でしたか…」


違和感を感じたのかキャベツは困った顔で


「あまり俺に行儀よくしなくていい…普通に接しないと俺も調子が狂う…」


「それは困りますよ…我々はあなたがいないと成り立ちません。アルガナ党の生命線ですから対等に接しろと言われても逆に不自然になります。」


キャベツはモデファルに説明する


「アルガナ村から頻繁に物を飛ばしたり運んだりすると目立つ…だから大川で発送のための土地と倉庫に運んで雨が降らない日に彼らに空輸してもらっている…中継の場所の風見族と交代で運び、お前の場所まで3日で運ばれているはずだ…これが大まかな流れだ…」


キャベツとモデファルは呪詛の実の発送所の建物の椅子に腰を卸した


「お前はゴロツキに構われて困っているといったな…しかし風見族も鱗清族も強い戦士でも作戦無しの状況では魔物のⅮ級…兵士10人力を相手にするのがたまに出るくらいらしい…人間の中にはA級という1000人力の魔物を倒す奴もいる…それが一等冒険者という連中だ」


「奴らは自分の都合で腕を売る…呪詛の実を奪えと権力者が理由と金を見せれば奪いに来る魔法使いや冒険者どもが近いうちに現れるだろう…それで俺が亜人たちを強化する案を考えている…そいつらをお前の部下になってもらおうと思うがお前はどう思う?俺がその都度困らせた奴を抹殺しても商売にならないし俺も大変で面倒だ…」


「しかし、強い戦士が私の言うことを聞くでしょうか?距離が遠くなればあなたの意志からずれたことをする者も出てくる気も…」


キャべツは悩んだ顔で


「呪詛の木の苗木を一本やろう…それでうまくやった部下に呪詛の実をくれてやれ…お前の裁量で部下の魔力を強化すればお前の部下も従うメリットが生まれるはずだ…呪詛の木を渡すメリットは俺にはないがお前への信頼の証としよう…呪詛の木はプロテクトがあるから調べたり増やそうとすると枯れるから気を付けろ…」


「問題を起こした奴はバロットに報告しろ…交代で別の奴を送る…10人くらい送ればいいか?」


「しばらくはアルガナ党に出させるが、お前も儲けが大きくなったらそいつらに給料を払ってやれ…アルガナ党の給料はアルガナ党が払うがお前の部下はお前が面倒をみろということだ…それでいいか?」


「あなたはとても理知的なお方だ…世間ではあなたの事を魔人を滅ぼした虐殺者と言われていますがとてもそうには見えない…」


「…魔族を殺したのは本当だが人間共も過去に魔族は何度か戦争で負かしたはずだ…自分のことは棚に上げるのだな…まあ人間の反応など今は関係ない…商売を互いに上手くやろう」



****危険な副作用の一例


キャベツはモデファルと移動をはじめ呪詛の実の危険性を説明しながら森の奥のため池に案内した


「人間からはまだ報告がないが呪詛の実の副作用を今らか見せてやる…こっちにこい」


「ここは鱗清族に頼んで作ってもらった檻だ…奴を見てくれ…」


キャベツは石を池に投げ込みポチャンと音がすると15mほどのアロワナのような龍が飛び出した



「グルルルル…」


「あああ!なんですかあれは!?」


「奴はコボと呼ばれていた鱗清族の女性だ…呪詛の実の洗浄中にこっそり形が悪い実を盗み食いしていた…何千個と食い、ある日ああなった…村で暴れて困ったから俺が捕まえて観察のためにここに閉じ込めた…」


「魔王を殺す前に言っていたが亜人は龍が作ったと言っていた…奴から肉体の情報体を調べて立てた仮説だが魔力が高まりすぎると龍に近づくのだと俺は考えている…風見族もカケマという男が盗んで逃げたから似た結果にいずれなるだろう…ああなると言葉を離さなくなり仲間も食うようになる…」


「困ったものだ。人間はまだ何千個も食べた奴がいないからどうなるかわからない。注意しておけ…」


しかし、モデファルは


「魚龍…しかし、今の時代に龍ですか…絵本や神話が現代に…色々研究すれば使えそうではないですか?魔族が魔物を使っていたように…」


「龍など戦いにしか使い道がないゴミだ…いや…戦いにしても壊しすぎるから損害にしかならない奴らだ…魔王はそれを誇っていたがな…風見族も鱗清族も研究は人間より下手だ…人間の医者や学者を雇った方が細かいデータはとれるかもな…」


モデファルはそれならと


「近いうちにドクターチームを紹介しましょう!私がツテに頼んで信頼できる研究者を呼びますよ。そうすれば治療もできるかもしれません…」


「あまり場所をばらすなよ?そいつらが人間社会に研究データをばらまかない保証があるなら呼べ…」


コボは水面からじっとモデファルを見ていたのだった…


(龍は金脈ですよ…あなたがゴミだと言うなら私は拾いますよ…フフフ)



****取引相手を守るためには


モデファルは来る前の恐怖を忘れすっかりキャベツに安心感を見せていた


「不思議だ…あなたと話しているとだんだんと恐怖がなくなり安心感すら出てくる。ここまで対等に人と話せる者も珍しいですよ…みんなあなたを誤解している…」


「そうなのか?だが暴力を俺に向ければ誰だろうと報いを与える…俺はそういうスタンスだ…お前も俺を殺そうと考えないことだ…」


「とんでもない!あなたとは長くやりたいですよ…WIN-WINという言葉はご存じですかな?」


「そんな言葉は現実と反する…商売とは買った方が損をするシステムだ…俺とお前が儲かればそれ以外の者が金を失い負けた側と言う意味だ…勝者しかいないのは勝負の世界ではあり得ないはずだ…俺達は勝つための協力関係ということになる…それはどの世界でも基本的なことだ…」


風見族のミミズク男のバロットが飛んできてキャベツに資料を渡す


「モデファルさんですか?お越しくださりありがとうございまーす。キャベツさんに頼まれたモデファルさんと相性がよさそうな人員リストを持ってきましたー。」


キャベツはファイルを受け取り資料を眺めている


「…旅行や異国が好きな奴がいいかもな…この連中はすぐに喧嘩をする血の気が多い連中だ…今から呼んでこい…海外が好きな奴らを選ぶ…」


モデファルは言葉を変えると言う


「WIN-WINが駄目なら三方よしと言いましょう…客よし・店よし・噂よし…これならしっくりくるでしょう?」


「俺が関われば噂は間違いなく悪いからそれも今回は無理だろうな…」



****嫌な連中とは体育会系


キャベツとモデファルは椅子に座りながら風見族と鱗清族の5人ずつの10人を面談していた


「…お前らは森と外国の街はどちらがいい?帰りたいなら連絡すれば代わりと交代させてやる…だが今後はシルバナではなくアルガナ村に居てもらう」


「…お前らに頼みたいのは用心棒だ…敵を何人も殺すかもしれない…だからシルバナに行くと俺を嫌う奴らと面倒を起こすからシルバナには今後いけないと考えてくれ…その代わりアルガナ村ではお前らの帰りを対等に扱う…」


すると鳥のカワセミの男、ヤコドという風見族がフレムト共和国について興味を持つ


「あそこは港が多い国ですね…森には飽きていましたからいいかもしれません…それに私の愛刀、“立鳥跡濁”がさび付いてしまいます…シルバナには魔族以降、敵が来ませんからね…戦って死ねるなら剣士として本望…それに風見族の寿命は人間より少し短いですからね…生にそこまで未練もない…血の渇きはありますが…」


ガンディルの特徴を持つ鱗清族のラシメという男が修学旅行気分で食いつくが不安を漏らす


「お頭?そのモデファルの旦那についていけばいいんですね?しかし俺達は人間の強い戦士には勝てませんぜ?協力したいのは山々ですが俺達は淡水で活動する鱗清族でして海に住んでる奴らとも掛け合いは悪いです…このままいけば俺達ぶっ殺されますよ…」


キャベツはモデファルに首を向いて


「この男に呪詛の実をお前らに与える権限を持たせた…お前らの働きで呪詛の実を与えられれば魔力は高まるだろう…研究チームを送ってくれるそうだから今後はお前らも安全に運用もできるかもな…」


「たしか呪詛の実は党員たちでも盗み食いをしたら、呪詛の実の実験台にされるか死刑になる罰が最近できたそうだな?俺が頼んだことはそのまま掟になるそうだからここで約束しよう…」


「お前らが食う分は記録をつけるならモデファルの匙加減で食うといい…戦闘訓練をしてここを出る前に俺からもお前らに力をくれてやる…それで人間のゴロツキなど簡単に屠れるはずだ…どうだ?」


集まった10人組はワイワイ話し出す


「どうする?いい女とかいるかな?俺、外国の風見族と付き合うか?カモメみたいな見た目の奴が多かったはずだよな、あそこは?」


「聞いたか?好きなだけぶっ殺そうぜ?殺した数だけ実を貰って好循環だぜ?」


「俺らが他の党員より実をありつけるって意味だよな?おまけにアルガナ神まで俺達に何かしてくださるだってよ…俺達、亜人や人間超えちまうのか?」


「私は早くこの剣に血を吸わせたいですよ…体を動かせないのは辛いですからね…」


「ウチは別荘欲しいです。モデファルさんが買ってくれるかな?人間のブランド品とか欲しいです~!」


モデファルはかなり不安げな表情になり


「大丈夫ですか?この人たちで?胃が痛くなってきた…」


「俺の周りにはまともな奴が集まらないのが悩みだ…それが家畜や怪物の宿命かもな…俺が魔王みたいに暴れなくてもそれは変わらないらしい…」



****満足して帰る商人


キャベツはバロットに命じた


「さっきの10人は戦闘訓練をさせろ。そして奴らに呪詛の実を1000個ほど体調に崩さない程度に少しずつ与えろ…」


「魔法使いの学校では魔力のコントロールから鍛えるらしい…奴らもそれが高度にできれば龍化は防げるかもしれない…あまり他人で実験は良くないが奴らも任意で志願者だ…」


「モデファルから送られたドクターチームが来たら俺のところに来させろ…」


バロットは「わかりましたー」と返事をして10人を別の場所へ連れて行った


「今日はありがとうございました…こんなに話が分かる方とは…それで呪詛の木の苗木は今日くださるのですか?」


「10人が訓練を終えたら一緒に持ってこさせる…今、渡したら奪われるかお前が殺されるかもしれないだろう?…やはり枯れた時も考えて2本苗木をやる…その代わり俺に欲張りを言うなよ?」


「本当ですか?素晴らしいお方だ…ありがとうございました。あなたは私の恩人として思わせてください。」


(龍化した亜人は間違いなく戦争で使える…コントロールする魔法や技術があれば世界中が私を必要としますよ…フフフ…幸い山羊男の彼には人間の発想が無い部分がある…そこをつきますよ。)


「あの…駄目と思いますが龍化してしまった者は治る見込みがないなら私が引き取るとかどうですか?大金を出しても構いません…どうでしょうか?」


キャベツは悩んだ顔で


「俺は奴隷の類はしないが俺には大金が必要だ…金が欲しいわけではないが目的に必要な矛盾を抱えている…呪詛の実もその一環だ…怪物になってしまった者は知性がない…奴らはどう扱うべきか…人を売れば奴隷だが怪物の場合はどうなんだ?」


「あなたが悩むなら私が考えますよ…どの道…今のあなた達に扱えないのでしょう?ここにドクターチームは送りますが施設の不備で調べるのに限界があります。どうかお考えください。」


「後で鱗清族に聞いておこう…お前に命令する気は無いがあまり目立つ真似はするなよ?」


「そうだ!呪詛の実の前払いで先に1年買い付けということでお支払いましょう…お金がいるのでしょう?呪詛の木の2本のお礼には到底及びませんが私にもサービスをさせてください。」


「できるのか?予定より早く大金が来ると言うことか…わかった…呪詛の実が安定して送れる保証はできないがその時は木をもう一本やるからそれで弁償でいいか?」


「やはりあなたは相手の配慮もできる素晴らしいお方だ…私だけの秘密にしたいぐらいだ…」


「俺は相手に損をさせない関係でいたいだけだ…お前に損失を与える気は無いが恩などのなれ合いの関係を俺に期待するなよ?」


「謙虚なお方です。人間にも見習ってほしいくらいだ。ドクターチームと一緒に帳簿の付け方の講師もお送りしますよ。」


モデファルは満足そうにアルガナ村から去って行った


「…前払いで大金が来るなら人畜実験も早く行えるな…金が来たら始めるか…」



****裏切り者のその後の先祖返り


以前、呪詛の実を盗んだカラスの特徴をもつ風見族のカケマは3日かけてレセプトに向かう途中の洞穴で3000個ほど呪詛の実を食していた


「1000個ほど食べたあたりから上級魔法使いくらいの魔力量の発生と放出ができる実感はあったが…それ以上食ったら賢者レベルだな…」


「後は、技量を高めれば魔力も存分に活かせるぜ…魔力は馬と乗り手の関係だからな…馬がすごくても乗り手が未熟なら扱いきれない…」


「後、200粒は残ってるな…これは呪詛の実の証明のためにとっとくか…レセプトの偉い人に教えちゃおうかな~?」


しかし、魔力量が高まりすぎて制御が難しくなっている…

カケマがくしゃみをした瞬間その均衡が崩れた


「ん?俺の手がでかく?…なんだ?」


カケマの体はどんどん膨らんでいく


「あああ、気持ちいい…?なんだ?実の副作用か?」


カケマの体は古代にいた巨大な鳥…恐鳥の特徴をもつ龍のようでもありアリクイのような体型に変わっていった…それは龍鳥と呼ぶにふさわしかった


風見族は風魔龍が自分の血肉を鳥に混ぜて魔法を加えて作られた亜人であり、魔力が高まりすぎて先祖返りに近い状況になってしまったのだった

呪詛の実にはリスクが無くてもその亜人の体には龍の因子が眠っていたのだった…


それはカラスと龍の中間の姿だった…


「ガアァァアアアアアアアア!!」


カラスの声とおぞましい猛獣の叫びがまざった雄たけびを上げ、猛烈な飢えと共に洞窟を飛び出していった…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。