↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/81

第41話:蜂の巣をつつけば

毒沼主と名乗った超巨大なアシッドドレイク(本来は小型の毒を吐く蝙蝠とカエルに似た小型の龍)は体を引きずりながら移動を開始した。カエルのピパピパがワニガメのように分厚くなったような体型でサンショウウオのような尻尾が生えており大きさは尻尾を差し引いても30mには見えた


「…道が舗装されている場所を見つけてそこを通れば人間の集落に行けるはずだ…待っておれ…わしらと同じ目にあわせてやる…」


ロジがアシッドドレイクの群れを全滅させたので完全に毒沼主を怒らせてしまった様子である


ロジはパニック気味でついマイ・ルールブックで金縛りを実行してしまう


「急いで動きを止めますよ<金縛りを巨大なアシッドドレイクにかける>と記入して…」


毒沼主は身の異変に気付き


「…ふむ…体が動かん…魔法か異能をわしに仕掛けたか…舐められたものだ…呪魔龍様、直々に作られた“造龍”のこのわしに小手先を試すとは…」


毒沼主は全身に力み魔力を放つ


イグナは驚愕し


「あれは魔装?魔力を自分から放出して魔法使いの魔法や異能を体外へと排出したり防御したりする基本テクニックだが魔物がするの?」


ロジは反動を受けマイ・ルールブックがはじけ飛んだ


「ああ!しまった…異能は跳ね返された場合は思念体が乱れてしばらく使えなくなる…まずい…」


毒沼主は背中からフジツボのような突起を大量に生産開始をはじめ大量の気体をモクモクと発煙を開始した


そのガスは側の岩を溶かし木々を根こそぎグズグスと紙粘土が水で溶けるように溶解させる呪いの毒だった…


毒沼主はさらに魔法を行使する


「貴様らに見せるのはもったいないが特別サービスだ…水呪魔法:呪雲を発動する…」


毒沼主は口から発生したガスに何かを吹きかけるとそのガスは空に飛んでいき雲になり雨を降らし始めた


それは全てを溶かしつくす呪いの酸性雨だった…その雲がどんどん拡大していく…

毒沼主は怒りが収まらす


「…チッ…わしらが何かしたのか?恨みがあるなら聞いてやるから出てこい。それとも余興でわしらを殺したのか?呪雲は見えただろう?人里に降り注ぐぞ?お前のせいで無関係な者が大勢死んでいいのか?出てこぉおおおおおおい!!!!」


ティアニスは口を開けて


「…最悪ですよ…あいつの危険度は間違いなく特殊ですよ…あんなのはA級を超えてる…龍の単位かもしれません…」


ロジは完全に固まってしまった


「待ってください…マイ・ルールブックが使えるまで30分以上はかかります…集中しますから時間を稼ぎましょう…」


毒沼主は業を煮やし道を見つけて沿うように移動を始めた


「呪いと土魔法の合わせ技だ…土呪魔法:呪土侵行…」


毒沼主の真下の地面が毒の沼のようになり滑るように移動して時速20kmの速度を出すのだった…


「…殺す…全てを…残らず…全部だぁああああああ!!」


イグナが火球の魔法を毒沼主に遠くから打ち込む


「バァン」と音がなり火が飛び散り油がこびりついてそこが燃えているように背中の一部が燃えているが毒沼主は少し暑そうな顔をして振り向き


「…後ろからか…つくづく、不意打ちばかりだな…ゴミ人間どもは…洞窟からは騒音でおびき出して待ち伏せか?わしには後ろから不意打ち…笑えるほど卑怯な奴らだ…」


毒沼主は立ち止まり考えたがビジ村へ向かうのを決めた


「わしをおびき寄せるきだろう?気を引く気ならわしも同じ手を使う…わしを止めたいなら前に来るんだな…」


毒沼主は姿を見せないロジ達を酷評する


「…戦いたいんだろう?不意打ちしか能がないのか?ふざけるのも今日で終わりだ。貴様らの血をもつ生き物は全て根絶やしだ…無価値で臆病で矮小なサルどもめ…チーパンジーと同じではないか…」


メイリアは傷をつければ勝てると言う


「あいつに切り傷をつければ私の異能の裂傷線を使い両断できる…抵抗されるかもしれないが私が全集中すればその前にいけるはずだ…」


イグナは逃げろと言う


「まずい進路を変えない…責任はとらないと…ロジは守るからティアニスといなさい…」


ロジは汗をかきながら集中して思念体の復元と再発動を試みている


「焦ると、思念体は出せない…集中しないと…でもビジ村に後、どれくらいで着くだろう?まずい…僕のせいで村人が死んでしまう…」


メイリアはなりふり構わず走り出した


「私も、闘技が使える…長い修練で呼吸や筋肉や血液の流れで呪文や術式がいらない単純な魔法を無詠唱で行使することを闘技と言う…」


「私が使うのは“人馬足”という走力を向上させる魔法を闘技で使う…足は第二の心臓とも言われ規則に沿って走ることで血液と呼吸のリズムを整える…人馬走・発動!」


メイリアは兎が全力で走っているかのように軽やかに徐々に加速していくのだった


毒沼主の真横にメイリアが走りながら追いつき話しかける


「無関係な者を狙うのはやめろ!アシッドドレイクは人間からは魔物として見られる。人間が攻撃してしまうのはわかるはずだ!」


毒沼主は右目の焦点がメイリアに向き言い返す


「…貴様が犯人ではなさそうだな?派手な魔法を使ってない…魔人の王のノフィス坊ぐらいしかあんな真似はできないはずだが…貴様、犯人を連れてこい…そうすればこの先の人里は助かる…」


メイリアは仕方ないと諦めた表情で剣を振る


「風、通り過ぎ行く間にいたずらに傷をつけて…風魔法:風掠り!」


剣を振ると小さな風の波が鞭のように飛んで行き毒沼主に当たり小さな傷ができた


「風掠りはカッターナイフで軽く傷をつけた程度に相手を切りつける初級の風魔法…そこに私の異能の裂傷線をかけて傷を広げる…」


メイリアが視線を集中すると毒沼主の傷口が徐々に大きくなっていく


「この毒沼主にたてつくか…人間どもは道理にこだわると思っていたがわしらにはそうじゃないようだな?卑怯で恥知らずで臆病者のクズどもが…身の程を知って死ぬがよい…」


「呪魔法:呪能返礼…相手が自分に魔法や異能などの魔力攻撃を相手にも痛み分けを行う上級呪魔法…貴様も食らってみろ」


メイリアは横腹に切り傷が入り転んでしまう


「ぐああ!」


毒沼主は停止してメイリアに首を向ける


「貴様…知っていることを吐け…その前にわしの立場を公平に教えてやるか。貴様がアシッドドレイクと呼んでいたのは毒龍兵と呼ばれる呪魔龍様の大切な兵力だ…」


「わしは呪魔龍様が他の魔龍と戦争するために作成した戦闘生物だ。毒龍兵は魔法生物のドローンであり呪魔龍様やわしの意志でコントロールする尖兵だ…わしは適切な数を維持しながら兵力を準備する係でもある…」


「わしは人間や魔族には興味がない…毒龍兵はたしかに肉を食らい環境を乱すがそうならないようにコースを変えて知能が足りない魔物を餌にしていた。魔物の方が魔法生物には養分になるからな。…だが、確かに貴様らには怪物に見えるかもな…決めた。今後は人間も餌にする。減らされが分は回復するまで人間を徹底的に餌にする。貴様らも不意打ちしたのだからフェアだろう?」


メイリアに舌を伸ばして巻き付けた


「おい…こいつを食うぞ?見ておるなら出てこい…それとも目の前で溶ける様子を見せてやろうか?」


ロジは毒沼主の後ろから走って来て大声を出してしまう


「こっちだ、化け物!メイリアさんを離せ!」


ティアニスは絶句して


「この馬鹿…お前が死んだら貴重な手段も消えるのに…」


イグナはロジの近くで火の結界を張っている


「結界魔法:守護炎神…気休めだけどこれくらいは守らないと…最悪よ…」


毒沼主は体の向きを変えて目玉を顔にボコボコ増やして大きな目玉をだしてロジを遠くから見つめる


「…魔人ですらない…こんな人間がここまでやったのか?時代も変わったものだ…こっちに来い…ごっぢにごおおおおおおおおい!!!!」


ロジは汗を浮かべながら毒沼主に近づくが軽蔑を吐き捨てられる


「貴様の仲間はなぜ女ばかりだ?貴様の妻か?魔人も人間も強いクズは女を囲いたがる…ライオンの生態か?恥を知らない惨めなゴミムシどもめ。生まれたことを呪ってみたらどうだ?」


ロジが近づいてから元気で言葉を絞り出す


「メイリアさんを離せ…お前が気分次第で人間を餌にするなら人間と戦う日が来るのは当然ですよ…」


毒沼主はその言葉を聞いて呆れたのか吹っ切れたのか大笑いをした


「ぐはははははは!お主?頭が狂っておるのか?わしらを殺しておいてよくそんなことを言えるな?盗人猛々しいと自分を神だと思うらしい…死ねぇ…後悔が足りない程苦しめて殺してやる…玉ねぎの皮をむくように外側から溶かしてむいて殺してやる…」


その時、上空から光の柱が降って来て毒沼主の舌を引き裂きメイリアを落としてしまった


「ぬ?上か?」


毒沼主は背中にも目を生やして確認すると白い10mのサイズの龍が飛んでいた


「あれは…間違いない…ロジャノさんですよ…」


ロジが呟いた矢先にロジャノは両手を掲げて光の熱線をスポットライトのように毒沼主に浴びせた


「ブスブスブス」白い煙をあげながら毒沼主の背中は焦げていく


「…光魔龍についたノミやシラミの寄生虫だな…最後の龍人よ…この毒沼主と戦争でもするか?」


ロジャノは鋭い目つきで毒沼主を見つめる


「呪魔龍はわしが仕えていた光魔龍様に倒されておる…お前の話は聞いておったが毒龍兵はもう必要ないだろう?呪魔龍も光魔龍もこの時代にはもう死んでおる…」


毒沼主は腹を立ててロジャノに怒る


「ふん…わしらは戦闘生物で与えられた目的に沿うのみよ…呪魔龍様の帰りをいつまでも待つだけだ…龍人は人間のために戦う意味もないだろう?どうせ、人間がお前に期待しているのは龍人の子供を産ませて増やすことだ。毒龍兵と貴様は同じだ…」


「呪魔龍様を含む九源龍の魔龍達はこの世界に魔法をもたらしたスーパーエンジニアだったが人間どもは資源を使ってゴミを増やすだけの殺戮好きの無価値な生物だ。」


「龍人はどうだろうな…魔龍と違って貴様らは龍の力を使うだけだから何もないな…人間の悪いところと龍の悪いところを受け継いだ特大のゴミだ…過去に威張って世界征服を考えた馬鹿もいたぐらいだ…お前の先人にアルシオンに殺されたクズがいたはずだ。いかにも無様な人間らしい最後だ…龍の力を得たぐらいで一番だと思う惨めで自覚ができない虫けらだ…」


ロジャノはため息をついて手打ちについて話しかける


「言い返せないかもな…ダメ元だがここで終わりにしないか?お互い手を引こうではないか。お主の方が痛手かもしれんがお主もミスもなく生きていた訳でもあるまい?」


毒沼主はとうとう怒り狂った


「…もういい…勝手な主張を延々と…ローディグ王国をこれより攻撃を開始する…毒龍兵をすべて招集し食らいつくしてくれる…龍人が威張れるのは人間と魔人だけだ…わしには通用せんぞ?」


「確か光魔龍からしか龍人は出していないからな…神聖な血を受け継いだと思うかね?馬鹿な猿に武力を与えて余計に犠牲を増やしただけだ…光魔龍も邪悪な猿と同レベルの低知能だ…」


しかしロジャノも毒沼主の言い分に次第に不快感を見せるのだった


「あまり、評論家気取りで人間を見下すなよ?わしらはお主らと違って悩みがあるのじゃ。理由をつけて人間を襲うならお前も人間と同じだ。歴史を根拠に人間を見下するならお前も所詮、嘲笑しかできない存在だ。龍人とお前も変わらん…」

~魔物の危険度の等級について~


E:兵士1名であれば対処可能。


D:兵士10名と連携で対処可能


C:兵士100名の連携と充実した武装であれば対処可能


B:被害を抑えるために事前に作戦を立てるなど準備が必要で安全に討伐するには地形や罠を利用するのが望ましい。兵士500名の作戦活動が必要。


A:単体か群れで活動する危険な魔物。兵士1000人以上の人員とまとまった武装と食料や医薬品の補給が必要。一般兵が損耗なく討伐は前例無し。


特殊:極めて危険で組合での依頼や受注は不可。作戦の参加にはその地域の指導者や国王の許可が必要。街に壊滅的な被害を与えるような危険度で一般兵が数をそろえて対応するのは不可。

住民の生活区域に来る時期が予測できる場合は速やかに非戦闘員の避難に協力すること。

一般兵は支援に回り異能者や魔法使いと連携して対処する必要がある。無許可で関与した場合は免許はく奪の上に厳罰もあり。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。