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宿敵と体が入れ替わったら、ずっと私に片想いしていたことがバレた  作者: zhaozhao


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第4話 幼なじみだけは、絶対に無理

大学に入った頃から、蓮のお母さんはずっと私たちをくっつけたがっていた。

卒業後なんて、半ば強引だった。

私をそのまま蓮の会社に押し込み、「社長秘書」として働かせたのだ。

しかも会社の近くに一軒家まで用意して、

「二人で暮らせば、そのうち仲良くなるでしょ?」

なんて、本気で信じていた。


……残念だけど。

私と蓮は、とことん相性が悪い。

会話は五往復も続けば必ずケンカになる。


私たちは、おむつ姿の頃からの幼なじみだ。

私のほうが数か月だけ年上で、両親同士も昔から家族ぐるみの付き合い。

蓮のお母さんは昔から「娘が欲しかった」が口癖で、小さい頃から私を本当の娘みたいに可愛がってくれた。

だから成長すると今度は、

「美咲がお嫁さんになってくれたら最高なのに」

と言うようになった。


……でも。

その願いが叶うことは、おそらく一生ない。

だって私と蓮の関係は、いつだって火星と地球が正面衝突するようなものだから。


ちなみに、これまでの最長平和記録は――四分三十秒。

その記録が生まれた日も、最後は盛大にケンカして終わった。


「お前のコーヒー、洗い物した後のすすぎ汁みたいだな。」


蓮がそう言って笑った次の瞬間、

私は淹れたてのアメリカンコーヒーを、そのまま彼にぶちまけてやった。


以来、私はなるべく蓮と顔を合わせない方法を考えた。

そして思いついたのが――

「秘書の秘書」を雇うこと。

私の代わりに新人アシスタントを蓮のところへ行かせて、自分はオフィスの隅でのんびりお菓子をつまみながらバラエティ番組を見る。

これが一番平和だった。


本当に。

誰があんなナルシストを好きになるっていうのよ。


……しかも。

私にはちゃんと彼氏がいる。

イケメンで、お金もあって、大人の余裕もある。

蓮なんかとは比べものにならないくらい、ずっと素敵な人だ。

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