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宿敵と体が入れ替わったら、ずっと私に片想いしていたことがバレた  作者: zhaozhao


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第13話 社長! 脱いでー!

「ほら、見たでしょ?」


私は勝ち誇った笑みを浮かべながら蓮を見下ろす。

「会社でのイメージを壊されたくないなら、素直に私の言うことを聞きなさい。」

「私、こういう駆け引きと策だけは得意なんだから。」


「……へぇ。」


蓮の表情がすっと冷え切る。

その目だけが、不気味なほど静かだった。


「やってみろ。」

「望むところよ。」


私は鼻で笑う。

「今日の決断、絶対に後悔させてあげる。」


私はすぐに秘書の西園寺さんを呼び、

「カラーペン、一箱お願い。」


数分後。

受け取ったカラーペンを手に、私は鏡の前へ立つ。


「さて、と。」


蓮の整った顔をキャンバス代わりに、じっくり"作品"を描き始めた。


数分後。

鏡の中には、顔いっぱいに大きなカメが描かれていた。

妙に完成度だけは高い。


「で?」


私はペンをくるりと回しながら尋ねる。

「約束する? しない?」


「……フッ。」


蓮は挑発するように口角を上げるだけだった。


「そう。」


私はゆっくり息を吸い込む。

「じゃあ、本番はここから。」


言い終えるなり、勢いよく社長室のドアを開け放つ。

そのままオフィスの真ん中まで歩いていくと、

私は蓮のジャケットを脱ぎ、

くるりと放り投げた。

ジャケットはきれいな放物線を描き、

一人の社員のデスクへ見事に着地する。


社員たちは一斉に顔を上げた。

「……?」

何が始まるのか分からず、全員がぽかんとしている。


私はゆっくりネクタイへ手を伸ばし、

結び目を緩めながら低く響く声で言った。


「みんな、毎日お疲れさま。」

「今日はちょっとした余興でも楽しんで。」


そう言ってネクタイを外し、

軽く放り投げる。


「きゃああああーーーっ!!」


一瞬でオフィスが歓声に包まれた。

飛んだネクタイは女性社員の一人が見事にキャッチする。


「きゃっ!」

「社長のネクタイ……!」


彼女は思わず胸に抱きしめ、

「神宮寺社長、いい香り……!」

と頬を真っ赤に染めた。


私は口元にいたずらっぽい笑みを浮かべる。

そして、おもむろにシャツのボタンへ指をかけた。


一つ。

また一つ。

ゆっくりと外していく。


「きゃーーー!!」

「えっ、本当に!?」

「社長、サービス良すぎます!」


女性社員たちの悲鳴と歓声は、さらに大きくなる。

その空気に乗せられたのか、

一人の女性社員が思い切り叫んだ。


「社長ーっ!

私と結婚してください!!」


すると、すぐ隣から負けじと声が飛ぶ。


「ずるい!

社長、私のほうを見てください!」

「私も立候補します!」

「社長ーっ!!」


一人が叫べば、

また一人。

あっという間にオフィス中が熱気に包まれた。


やがて誰かがリズムを取り始める。

その声は次第に大きくなり、

ついにはフロア全体が一つになって叫び始めた。


「社長! 脱いでー!」

「社長! 脱いでー!」

「社長! 脱いでー!」

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