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精霊達の忘れ物  作者: 粉砕のじゅんこ


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仲直りの握手②

ガチャ。


 扉が開く。


「……外まで声、聞こえてますよ。」


 げっそりとした表情でレテが入ってきた。


 その後ろでは、フィリアがまだ肩を震わせている。


「だって……っ!」


「焦げパンって……!」


「その話はもういいんだよ!」


 ログが思わず叫ぶ。


 レテは小さく首を傾げた。


「焦げパン?」


「……そうですか。」


 それ以上は聞かず、ログの横を通り過ぎる。


 途中。


 ミレイアに捕まり、今にも魂が抜けそうな顔をしているヒルトを見つめる。


(……かわいそう。)


 ほんの少しだけ同情した。


 そのまま黒板へ向かい――


 ぐりっ。


「いっ!」


 ログが思わず声を上げる。


 レテは何事もなかったように歩き続ける。


「悪かったよ!」


 ログが慌てて謝る。


 レテは振り返ることもなく、


「……ふん。」


 とだけ答えた。


 そして黒板の前に立つ。


 部屋の空気が少し引き締まる。


「報告があります。」


 レテは全員を見渡した。


「アルトくんは――」


 一拍置く。


「我々、クロイツ隊第一班で監視することになりました。」

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