53/58
飛びさる蝿
「デブのほうは片付いたけど、手伝おうか?」不意に声が聞こえた。
「いや、デブが片付いたなら、お前は魔王を片付けてきてくれ。あいつは力の無いカスだし、お前には奴の能力は効かないはずだ。」
エリックは、脇目もせずそう言った。
「了解。行ってくるわ。死ぬなよ」
そう言い、大量の蝿が飛び去った。
目の前のガーフィは、斬り裂かれた尻尾を無駄に振り続けている。
エリックは、なんとか避けている。
油断の1発がかなり効いているのだが、動けない訳では無い。
が、そう長く動ける訳でも無い。
狙いは頭部
そう思い、隙を探しているわけだが、無駄に振り続けている尻尾が、まあ邪魔な訳で、どうにか尻尾を切り落とす作戦を、頭の中で立てているのだが、なかなか思い浮かばないのだ。
先ほど斬り裂いた尻尾が、体液を振り巻きながら、襲ってくるが斬りつけても、裂けるだけで、切り落とすには至っていない。




