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肉弾戦
エリックとガーフィの戦いは、魔法の撃ち合いになっていた。エリックが、氷の矢を放つ。
ガーフィが、炎の壁で防ぐ。
ガーフィが炎の竜巻で攻撃する。
エリックが、闇の魔法で炎を吸い込む。
「キリが無い」
ガーフィが、呟く。
エリックは、
「魔法無しの肉弾戦にするか?」
提案してみる。
「貴様、舐めてるのかっ!肉弾戦にお前の勝つ見込みなぞ、チリ程も無いわっ!」
ガーフィが、怒って叫ぶ。
「お前がいいなら、肉弾戦してやるぞ?負けるのが嫌なら断ればよい」
ニヤッと馬鹿にした笑みを浮かべるエリック。
「後で吠え面かくなよっ!」
そう言って、ガーフィは、巨体らしからぬスピードで、エリックに突進してきた。
ガーフィの左前脚の爪が、エリックの顔に当たる瞬間、エリックは、それを数ミリでかわし、右手に持っていた長剣で、左前脚を斬りつける。
かなりの硬さを誇る、龍の鱗を、プリンでも切るが如く、軽く斬り落とす。
「ウガァァァァッ!」
ガーフィの叫びとともに、ドス黒い血液が、辺りに飛び散る。
「貴様っ!魔法のみの吸血鬼では無かったのかっ!何故我の身体に傷をつけられる!」
ガーフィの問いに、
「動くのが面倒なだけで、肉弾戦が不得意と言った覚えはない。皆が苦手だと思い込んでいただけだ。」
エリックは、ニヤリと笑った。




