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ギリスの決意
勇者から、剣を引き抜くと、次の狙いを定めるエリック。
狙いは、大賢者だ。
馬車の中で、眼を閉じ、詠唱している。勇者がこんなにアッサリ動きを封じられるとは、誰も思っていなかったであろう。
大賢者までの道のりを、騎士を斬り裂きながら進む。
騎士達は、僅か数秒の間に、骸の道へと変化した。
大賢者が、眼を開いた瞬間、そこに有ったのは、銀色に輝く長い物体であった。
それが何かを知る前に、意識が無くなる。
「さて、後は烏合の集だな」
そう呟いたとき、新たな軍勢が、戦場に現れた。
ギリスは、悩み抜いた末、シャラザード公爵の元に帰る事を、決めた。
帰る途中で、親友であった狼人の女に出会う。
「帰るの?ギリス」
そう尋ねる女。名を、ブルット侯爵という。
「私は、多分死ぬだろうけど、シャラザード公爵の元に帰る」
そう硬い意志を示す。
「そう、じゃあ」
そうブルット侯爵が言葉を詰まらせる。
その刹那、ギリスの身体は、動かなくなった。
「なっ!何をした!」
「私じゃないわ、まあ、私がやらせたんだけど。」
その言葉と同時に、黒いローブを着た人物が、ブルット侯爵の横に現れた。
そしてギリスの意識は、闇に堕ちた。




