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勇者の思い
氷の魔法を籠められた長剣
銀の長剣から、冷気の様なものが漂う。
勇者は、本能的に身を引いた。
が、後は氷の壁である。
一気に距離が詰まり、驚いた刹那、自身の心臓に銀の長剣が、音も無く刺さった。刺さったハズなのに血は出ない。
血は、吹き出る前に、凍結していく。
ああ、自分の人生は、ここで終わるのか
そう確信した勇者。
しかし、エリックの言葉が、それを遮る。
「動けないが、すぐには殺さない。事の顛末を見届ける役目を、お前にやろう。」
そう言うと、首から下は凍結したが、まだ生きている。
「事の顛末?」
勇者が聞く。
「俺は、人間だけじゃ無く、ほとんど全ての魔族も排除するのさ。攻撃されてるからな。」
驚愕の言葉、この公爵は、人間どころか、魔族にも、恐れられているのだ。そんな吸血鬼に、戦いを挑む、人間の愚かさに、今頃気がついた勇者。




