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エリックの宣言

勇者は困っていた。

距離を取れなくなった、時間を稼がなければと。

「公爵さまよっ!何故人間を攻撃する?」

軽い気持ちで、聞いてみた。答えてくれたら、多少時間を稼げる。

「私から、人間を攻撃した事はないはずだが?お前達が、攻撃してくるから、やり返しているだけだ。」

淡々と答えるエリック。

「いや、そんなはず無いだろう。世界を騒がせた、シャラザード公爵だぞ。人間の国や街を、破壊しまくったと伝説だぞ。」

勇者が言う。

「国や街が、俺を襲ってきたからだ。お前達人間は、いつもそうだ。自分達より弱い者は、奴隷のように扱ったり、バカにしたり、差別する。逆に自分達より強い者には、勝手に脅え、数の力で排除しようとする。俺は、お前達から見たら、強過ぎるようだな。何もしていないのに、攻撃されて迷惑してるのだ。」

「しかし、人を殺しているのは、間違いない!人間の敵だ!」

勇者は反論する。

「降りかかる火の粉を、払っただけだ。しかし、それもそろそろウンザリだ。人間は、この地上より、抹殺する!!」

エリックがそう宣言し、剣に魔力を込めた。


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