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勇者との斬り合い開始
エリックは、勇者が、本気で斬りかかってきているのだろうかと、不思議に思った。
斬撃が軽く、向かって来ても一太刀で、すぐに距離を取る。
何かオカシイ
そう思って、周囲を見渡すと、遠くの馬車の中から、こちらを一心に見つめながら、何やら呟いている老人を見つけた。
記憶の戻ったエリック、すぐに封印だと気がついた。
そうなると、この勇者は、早く始末せねばなるまい。
エリックは、魅了の魔法が勇者に効くか、試してみる。
が、勇者ほど意思の硬い人間が、そうかかる魔法でもないようだ。
ならばと、氷の壁を、勇者と自分の周りに、張り巡らせ、近距離戦闘に持ち込む。
これで、時間稼ぎが、辛くなるだろう。
純粋な斬り合いの始まりだ。




