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エリックの戦闘
無理の蝙蝠は、ライシン侯爵の頭上に舞い、そして、ライシン侯爵の数メートル前に、集まって、人の形を成していく。
「でたな、シャラザード公爵、覚悟は出来たか?おとなしく俺に殺されろ!」
そう怒鳴るライシン侯爵。
「ふざけてるのか?お前如きに、この俺が倒せる訳無いだろう。直々に殺してやるから、有り難く思え!」
エリックが、そう静かに、言い放った。
刹那、ライシン侯爵の腕から、凄まじい、雷の槍が放たれる。
それを、左手で払いのけ、一歩進むエリック。
「なっ!なぜだっ!ダメージはないのかっ!」
ライシン侯爵の問いに答える義理はない。
もう一歩進むと、今度は、無理の雷槍が、エリックに向けて飛んできた。
「こんな物効く訳無かろう、舐めてるのか?」
エリックが冷たい声を出す。
「絶対零度」
そうエリックが呟くと同時に、エリックを中心に半径100メートルほどが、一瞬のうちに、全ての物が、人が、空気までもが凍りつく。ライシンの頭部を除いて。
「なっ!待て!俺は撤退する!だから俺だけは見逃してくれっ!頼むっ!」
ライシン侯爵の醜い命乞い。
それをひとまず無視し、凍りついたライシン侯爵の右腕を、指先で弾いた。
パリンッ!と音がした刹那、ライシン侯爵の右肩から先が、綺麗に弾けて消失した。




