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第4章 家庭の不和から逃げて仕事に邁進する日々

朝、目覚めても横には健二はいない日々。相手が誰なのか?知りたい半面、怖くて詮索をするのも、考えるのも辞めた。 その頃、デザイナーとして実力が認められて広告賞を頂き、仕事は波に乗っていた。プライベートのゴシップで、自分のキャリアを汚すわけにはいかなかった。仕事が忙しいことに慰められて、嫌なことを考えないように仕事に邁進した。おかげで、アートディレクターに昇進し、お給料も上がった。社内での評価が高まるに連れ、健二の営業実績は下がった。社内では、「女が仕事に一生懸命になって、家事をないがしろにするから旦那は大変で、安心して仕事ができないのではないか」と噂されていた。 「結婚して一度も家事などさせたことなどないし、浮気して自分のために一円も使ってくれない夫の洗濯を毎日やらされている妻の気持ちなど、わかりもしないで」と悲しくみじめで仕方なかった。たまに帰って来ても、変わらず何も聞かず何品ものおかずでもてなしている自分が滑稽で情けなかった。

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