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「君を求う きみをこう」  作者: 旭 諭


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45.第42章

 「じゃ、始めようか?」「幸子」

ベットに縛られた状態で、横向きの姿勢の私を、

見下ろしながら、彼は言った。


「あまり時間もない」

「君とひとつになりたい」

「殺しはしない」

「繋がりたい」

「君はどうされたい?」


「始めようか?」と言った後の彼の態度、

言葉使いが、口調?

変わったように思えた。

私は戸惑った。さっきまでの、狂気と幼さが無くなって、

冷徹な男が存在していた。表情も別人のような。。。


何も言えないまま、彼を見上げていた。


彼がベットに乗ってきて、ベットに横たわる、私の顔を覗き込んできた。


ハンカチで涙を優しく拭ってくれた。


「君は、人を惑わす女性」

「君自身も、そのことに気づいていない」

「ずっと、、これからも」

「君は求めらてる」


「もう時間がないから、行くね」

「そろそろ、お迎えがくる時間だ」


ドアが開く音と同時に、サイレンの音も聞こえる。


何人かの足跡。寝室のドアが開けられる。。


「水野そこまでだ。動くな」

一緒に入ってきた、男性が彼に手錠をかけていた。

2人に囲まれて、寝室から出ようとしたとき、


彼が「幸子さん。止めてくれて」

「相手を信じる気持ちを大切にしたい」

「たとえ迷いに支配されても」

「君の言葉をもっと前に聞きたかった」

「僕の答えは。。。」

「支配された。負けてしまった」

「だからこうなった」

「すべてが作りもの。嘘だらけの世界で」


「君は強い。ありがとう」


2人の男性に促されて、彼は静かに出ていった。


あの最初に訪ねてきた、

中年の刑事さんが、心配そうな顔をしながら、

ビニールテープを解いてくれた。


「鈴木さん、大丈夫ですか」

「遅れてすいません」

「危険な真似をさせて、しまって」

「本当に申し訳ない」

今にも泣きそうな表情で、私を心配してくれいる。

「立てますか?鈴木さん」

ずっとベットに横向けに寝たままの

私に、心から気遣ってくれているようだ。

私は肩を支えられながら、リビングの椅子に

座るよう促された。


「本当に大丈夫ですか?鈴木さん」

「救急車、手配いたしましょうか?」

岡刑事が心配してくれてる。


「大丈夫です。異常は無いと思います」

私はこれ以上心配させまいと答えた。


「本当に申し訳ない」

「民間人のあなたを危険にさらした」

岡刑事が重ねて陳謝の言葉を発した。


「いえいえ、助けて頂いてありがとうございます」

「結果的に、何もされてません」

「ほら、このとおり」

私は少しおどけたように、ガッツポーズを

してみせた。キリッとした表情で!!

「ちょい泣きしましたが。。。」

「お化粧もボロボロ。これが惨劇ですね」

「最近、涙腺が緩くて」

これも冗談めいて言ってみた。


「貴方は本当に強い女性だ」

「それにとてもチャーミングで可愛い」

「いや失礼。こんな非常時に失礼な発言で」

岡刑事が慌てて、照れたのを隠すように

ハンカチで額を拭いながら、答えた。


その姿を見ながら、私は昨晩の事を

思い出した。

テーブル並べた、名刺を見ながら、

2人の対照的刑事さんを考えてた。

1人は中年男性、感じ悪い人。

1人は若い男性、爽やかな人。

相談するなら、後者だよね。


中年刑事さん、いらしい目で私を見てたし。。。


最近チャットしてないな。。。

収入もあるけど、あの知らない人、顔の見えない人と繋がる感じ。私は好きだ。同期は邪。でもハッキリしていて、わかりやすい。隠さない。いいところだと思う。仲良くなると、不思議と相手が見えてくる。

なにより満たされる。瞬間的な時間。


そんな事を考えていたら。。。

携帯が鳴った。知らない番号。

「はい。どちらさまでしょうか?」

私は電話を出たときの第一声は

名前を名乗らないようにしていた。

相手の用件を聞いてから用心の為に。


「夜分にお電話失礼いたします」

「以前、お会い致しました」

「警視庁。。。 岡誠司と申します」

「鈴木幸子さんのお電話でしょうか?」


私は「あ!嫌な方」って声に出そうに

なったのを飲み込んで。

「はい。鈴木です」

「ご用件はなんでしょうか?」


「実はご協力してもらいたい事がありまして」

岡刑事が話すには、

若い方の刑事さんは、内部通報で、

売春グループ事件にかかわっているとの事。

今回の事件の容疑者と接点があった可能性がある事。

用心深く、逮捕の決め手を欠いている。


そして、貴方に興味をいだいている。

現行犯逮捕に協力して欲しいとの事だった。


必ず身の安全は保証する。

捜査は法律の範囲内で行う事。

でも突発的な事あるかもしれない事の

了承をして欲しいとの事。


そんな事を一気に話した。


最後に、私に訪問した際に、大変失礼な態度、言葉になった事を

お詫びされた。

岡刑事が若い刑事さんの私への態度を見て、咄嗟に

あの演技?を思いついたらしい。あの、いやらしい目とか。。


私は

「本気にしてました。こちらこそ、気づけなくてすいません」

少し、抗議の意味を込めて謝った。


「いえ。本当に申し訳ない」

「でも貴方は、大変魅力的な女性です」

岡刑事を慌てさせていた。


「ありがとうございます」

私は感謝を述べ、明日の段取りを聞き、電話を切電した。


私って見る目が無い。特に男の人。男性を。。。。

見えない相手の方がわかる?ただ、自分のいいように作りだしているだけなのか?


「鈴木さん、お疲れですよね」

「そろそろ、自分は署にもどります」

「また、ご連絡いたしますので」


私は声を掛けられ、我に返った。

「はい。ありがとうございました」

「お忙しいでしょうが、ご無理のないようにお過ごしください」


私は、岡刑事を送り出した。

岡刑事は敬礼し、立ち去った。


ドアを閉めて静かになったリビング。

ほんとに疲れたので寝室のベットに横になってみた。


なにか光るものが見えた。???

「なんだろ?これ??」










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