26.第23章
お花の贈りものに、動揺した私は、
彼にメッセージを送ったことなど、忘れてしまっていた。
警察に相談しようかと、思ったけど
このエッチなサイトで、仕事してることを
話さないといけないし。
理由は私もわからないけど、
彼を信じたい気持ちも、私の中に残されていた。
窓際に置いた、カーネーションを見て、
恐怖なのか?別の感情なのか?わからないけど、
涙が出た。「しっかりしなさい」と
自身に言い聞かせた。最近、涙もろい気がする。
とにかく、家族、子供は守らないといけない。
元主人に彼のことを相談してみようと思った。
私の仕事の内容を知っていた。
離婚する前から。男性としては、面白くない
不満もあったとは思う。でも家計の足しに、
なっていたのは事実だし、まだ理解はあったほうだ。
さっきの電話の感じからすると、めんどくさそうに、
嫌がるかなと思ったけど、以外にも心配そうに聞いてくれた。
今から、仕事を切り上げて、来てくれるそうだ。
私は安心した。相談してよかったと思えた。
私が元主人を家に呼んでしまった為、
彼の、いや「彼に潜む、冷たい何か?」を刺激したことを、
今は知る由もないことだった。
しばらくして、元主人が訪ねてきた。
今は、誰かと二人でいることが安心できた。彼との経緯を話した。
元主人は、嫉妬や怒ったりせず、冷静に私の話を聞いていた。
一通り話し終わって、最後に大きく頷いた後、言った。
「ひとりで大変だったな。怖かっただろう」
「よくがんばったね」
「今からふたりで、考えて対応していこう」
「子供の安全、なにより、きみの安全が優先だ」
優しい父親、夫の顔した、目の前の男が頼りに見えた。
また、涙がでた。。。ほんとうに涙もろい私。。。
静かにハンカチを渡してくれた。
夫婦だったころ、喧嘩ばかりしてて、
時にはお互い「憎悪」の気持ちで飲み込まれそうになっていた事が
嘘のように、穏やかに、自然に、向き合えた。
「忙しい中、ありがとう。相談にのってくれて」
感謝の気持ちを伝えた。
「夫婦はお互いの悪いところを補い合って過ごしなさい」
テレビで聞いた気がする、偉い尼僧の言葉が響いた。
そういえば、こんな人だった。自分勝手なところが目立つけど、
相手に対して「優しい・直線的な気持ちの持ち主」
「暖かい目、眼差しをした男」
この人を巻き込んでしまった。
後悔の気持ちも感じたけど、一緒でよかった。
もう、解決した気持ちになった。
窓際で、彼から贈られた「カーネーション」を
元主人と並んで、見ている姿を、
監視する「ふたつの冷たい目」の存在。
これから、起こる事を知らない、私は。。。。。




