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天狗✖️ギャル天女  作者: 抹茶ラテ


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朝一

入学式終えた翌日の土曜日。朝。

昨日の「半日の平和」の反動は、目覚めた瞬間の重力となって俺を襲っていた。


「……う、痛え、重てぇ……」


下腹部がドロリと重い。内臓を雑巾絞りされているような鈍痛。

何より、首筋に触れる銀色の髪が、昨日より明らかに「密度」を増して体に絡みついている。


(あ、クソ……。……200%、ギャルに……)


絶望しながら身をよじろうとした、その時。


「あ、起きちゃった!? おはよー♡ 妹よー♡」


「ちょっ……!? やめて姉貴!」


視界に姉貴のドアップ。それだけじゃない。

布団の中で、俺の膨らみきった胸を「新作ブラのフィット感確認」と称して、左右から入念に揉みしだいている。


「朝から何しるの! 離れてよ!」


「妹へのスキンシップでしょ。……あ、潤子ちゃん。今日ちょっと顔色悪いわね!? もしかして夜更かし!? からの!?」


俺は姉貴から離れて起き上がろうとした。だが。


「……っ!? ……い、いてててて!!」


下腹部に、昨日までのパッキングの比じゃない激痛が走る。

そして、真っ白なシーツに広がった「異変」に気づいて――俺の思考は完全に停止した。


「……あ? ……赤……? ……俺、どっか切ったか……?」


「潤子ちゃん!? ちょっと、やばい、ナプキンしてないの!?」


「……は? ナプキン? なんだよそれ」


「……本気で言ってるの? やば潤、あんた始まったのよ!

ママー! ママー!! 潤子が大変! ママーー!!」


「ちょ, 大声で言うな! 行ける、自分で行けるから引っ張るなあああ!!」




【トイレの前】


「いい、潤子。これは『生理』だけじゃないわ。あなたの強すぎる魔力(ギャル成分)がデトックスされてるのよ」

「マナの浄化現象もあるわね。ほら、これ使いなさい。一番吸収率がいい『多い日用』よ、あと替えの下着」


母さんと姉貴に詰め寄られ、手渡されたのは無駄にキラキラしたパケの物体。


「……多い日用? ……これ、羽付いてるし」


「漏れ防止よ! ほら、さっさとしなさい! 3分以内によ!」


ガチャン、と鍵を閉める。

個室の中で、俺は一人震えていた。

股間に感じる、生まれて初めての異物感。ゴワゴワして、歩くたびにカサカサ音がするような屈辱。


(……マジかよ。女子って……こんな思いしてんのか? めっちゃ大変じゃん)


腹は痛いし、腰は砕けそうだし、身体は重いし精神的に落ちるしオムツを履かされているような気分の情けなさ。

外見だけキラキラさせてる裏側で、こんな得態の知れない苦行に耐えてるなんて……。


「女子……これやばすぎんだろ……うう」


思わず口から漏れた本音。だが、そんな感傷をぶち壊すようにホログラムが展開される。


パァーッ!


『あはは! 潤子ちゃん、女子の苦労を実感したね! 身体のデトックス機能がフル稼働だね! これ、1週間くらい続くから♡』


「……どこにでも現れるのね!? って、ちょっお前……1週間……? 1週間もこの状態で過ごせってのかよ……!」


『そうだよ! ちなみに2日目はもっと大変だよ。あ、あとマサと桜子が玄関に来てるよ。「勉強会」の時間だって!』


「……は!? 今の俺、顔色が土色だぞ!?

マサはギャル関係ないじゃん、朝早すぎない!?」


「ガンガレ」


エナエマは満足げに消えた。




【リビング】


フラフラの足取りでリビングへ向かうと、そこには案の定、心配そうな顔をしたマサと桜子がいた。


「よお、潤。……って、お前、大丈夫か? 顔色すげー悪いぞ。真っ白!?土色!?じゃねーか」


「……ああ……。ちょっと……腹をな……」


「潤、おはよー!って大変ですわ! まるでゾンビお人形さんのようなお顔色ですわよ!」


「……桜子、それはわかりにくい。もはやただの悪口だろ……」


俺は「多い日用」の違和感を悟られないよう、不自然な内股で、慎重に、ゆっくりと椅子に座る。少しでも動くとカサッと音がしそうで生きた心地がしない。


隣に座ったマサが、ふと鼻をくんくんとさせた。


「……? 潤、お前……なんか今日、いつもと違う匂いしねーか? 石鹸っていうか、なんか花の匂いっていうか……」


「……ッ!!(※ナプキンの香り付き)」


(変態か!? マサ!? セクハラだぞ)


「いや、なんか……今日のお前、全体的にオーラが女子そのものなんだよな。本当に大丈夫か?」


(本当に変態かマサ!? マジセクハラ)


(大丈夫なわけねーだろ! 腹は痛いし、股間は羽付きだし、おまけに世界一のスイーツまで要求されてんだよ!)


俺は、今まで全く知らなかった「女子のリアル」の重みに押し潰されそうになりながら、地獄の勉強会をスタートさせるのだった。


とりあえず

お腹空いた!


!?

朝マッ◯あるじゃん♡


本作お読み頂きましてありがとうございます。


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