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天狗✖️ギャル天女  作者: 抹茶ラテ


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巡る銀座♪

グルチャに送られてきた、桃姫の「行きたいリスト」。

そこに並ぶ項目を確認して、潤は思わず目を見開いた。


その数、優に30以上。

飲食店からブティック、最新のスポットが網羅されたそのリストの横には、『飲食店はすべて執事が予約を取り付けたわ』という、お嬢様ならではの規格外な補足が添えられていた。


無理だ、と思ったが、

潤の母と姉が「桃姫ちゃんなら大歓迎よ!」と大賛成。

結局、潤の家に数日間お泊まりするという、激動のGWが幕を開けた。


1日目。目的地は銀座。

朝から、桃姫に連れ回される形で高級ブティックを行ったり来たりする。予約不要なブティック巡りこそ、その場のインスピレーションを大事にする桃姫の真骨頂だ。


「潤、こっちのカットの方が今のあなたには合うわ。あ、桜子もそれ試着してみて!」


(僕は買わないけどね)


並ぶハイブランドの数々に圧倒されながらも、一行はついにランチの時間を迎えた。

執事が予約をねじ込んだのは、銀座のど真ん中にありながら、ランチなら高校生でも背伸びすれば手が届く価格帯の鉄板焼きの名店だ。


「ここ、ランチはリーズナブルだけど、お肉は本物。超熟成させたサーロインが絶品らしいわよ」


運ばれてきたのは、熟成肉特有の濃縮された旨みが溢れ出すサーロイン。

鉄板で焼き上げられる香ばしい匂いに、さっきまでの疲れも吹き飛ぶ。

一口運んだ桃姫は、宝石のような瞳を細めて満足げに微笑んだ。


「……うん、この熟成香。合格ね」


食後は、銀座でも指折りの人気カフェで最新のスイーツを堪能。

再びブティックを回る頃には、高級店に高校生集団という異様な組み合わせが目立っていたが、桃姫だけは平然と銀座の空気を纏っている。


「次はあっちのセレクトショップへ行くわよ」


(僕は買わないけどね)


ようやく買い物を終えた頃には、日は傾き始めていた。


「少し歩き疲れたわね。私と桜子と潤は、予約していたエステに行ってくるわ。マサとピーチ太郎は、あそこのカフェで待機していてちょうだい」



桃姫にそう命じられ、男子二人はぐったりとカフェの椅子に沈み込む。

優雅にエステへと向かう桃姫をチラ見し

潤はこの数日間の激動を予感して、そっとため息をついた。


本作お読み頂きましてありがとうございます。


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