むほーーーーーーーー♪
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マサの部屋の窓から見える鬼ヶ島の空は、桃色みたいな夕焼けに染まっていた。
あまりに綺麗で、俺はしばらくそれを見つめていた。
そして、部屋にある鏡のゲートを潜り、俺たちは現世へと戻る。
出発前、ピーチ太郎と桃姫と連絡先を交換した。
……あとでスケジュール等の詳細を送るとのことだ。俺はピーチ太郎と握手し、桃姫とも手を振って別れを告げた。
「私は触手取ってから桐山邸に行くわね。桃ラムちゃん寝てるしこのまま借りるわよ。行くわよ」
堀井先生は、胸元でスヤスヤ眠る桃ラムを連れて、呼んでいたタクシーに乗って夜の街へ消えていった。
「とりあえず桃ラムに仲間ができて良かったわ。ええ。あとパフェ、美味しかったね。ふふふ……潤、先生に後で来るよう言われてるから、一度着替えたらお邪魔するわね」
桜子が、なぜか楽しそうに尻尾を振っている。
「疲れたな! また明日、月曜に学校でな。……無理すんなよ、潤、桜子」
見送るマサの言葉が、かつてないほど重く響く。
駅に向かう道中、俺は思わず頭を抱えた。
「……桃姫の侍女。しかもGW確定。俺の連休は!? しかも今日、これから実家で触手!?」
隣を歩く桜子がクスクスと笑う。
「私も一緒だから、乗り切ろうね。サキュバスのサガ、自重できるかしら♪ ふふふ」
「自重おねがいします! 最近清楚系のイメージがサキュバス寄りになってない!?……」
「そうなのよね! 黒髪清楚系聖女ビッチ心掛けてたんだけど、ダメね、もうすぐ満月だし! 気をつけよ」
「そ、そっか……」
震える俺は、気を取り直して脳内のエナエマに念じた。
「と、とりあえず帰る間だけでも、今のこの『ギャル・モード』解除して欲しい」
『パフェのおかわりの気が利かなかったからダメー♪』
プイッ、という効果音と共にエナエマの気配が消える。AIの分際でどこまで根に持つんだよ!
結局、ギャルの姿のまま桜子と並んで近所を歩き、見慣れた――桐山邸へと戻ってきた。
「じゃあ、また後でね」
隣の家へ消えていく桜子を見送り、俺は重い足取りで玄関を開ける。
そこには、すでに先生から連絡を受けてワインを空けまくっている母・ローラと、楽しそうにスマホをいじるココ姉貴が待っていた。
「おかえりー! 桃姫ちゃんの胸はどうだったのー!? 『らめえッ』て言われちゃったのぉ!?♪ ねぇねぇ!」
「母さん……先生に何聞いてんだよ……っ!」
愕然とする俺を無視して、ココ姉貴がニヤつく。
「いいじゃんDTなのに。攻めたのね!? ……さ、先生から『マイクロ水着に着替えといて』って連絡きてるから、これに着替えて準備しなよ」
靴を脱ぎ上がりながら、「まじかよ」と項垂れる俺。
「まじよ」
背後から、聞き覚えのある冷徹な声が響いた。
振り返ると、そこにはドヤ顔の堀井先生。胸元で桃ラムが、ねぼけて「むにゃむにゃ……ラッキースケむにゃむにゃ……」と霧を漏らしながら声を上げている。
だが先生の手には、不気味なほど大きなバッグが握られていた。
「……早くないっすか」
「エロは急げって言うでしょ」
「そんな格言みたいに言われても!」
叫びも虚しくリビングへ連行され、無理やり着替えさせられる。そこへ――。
ピンポーン。
玄関に姉貴が向かい、桜子と一緒に戻ってきた。すでにリビングは、漏れ出した霧で満たされつつある。
「! 霧で見えない!? 今私の脚に触ったのは何!? 私、まだ着替えてないし心の準備が!」
桜子がパニックになる中、堀井先生の冷徹な号令が飛ぶ。
「北条、来たか! 触手起動したから早く着替えてね。ホラ、脱ぐの手伝ってあげてココさん」
「まかせてー♪」と、桜子をわさわさ脱がせ始める姉貴。
「いい、それと桐山。エロは冗談として、GWからの侍女生活、何よりシャバサや餓魔対策で綺麗になるためよ! 全身に霧を利用してバフを付与するため、触手スキャンと同時に、この高粘度オイルを真皮まで叩き込むわよ」
ヌルリと動く触手が、俺の四肢を絡めとる。
「ひゃっ!? つめたっ、ぬるっ……!? どこ触って……あぁっ! あふん! せっ先生、これまずいですって! まだ着替えきれてないですし!」
タコのような吸引とオイルの感触に、身体がビクッビクッと跳ねる。
「うるさいわね、全裸で良いわよ! これが明日からの『侍女・耐久パッチ』よ。ちゃんとバフかかるから♪」
「綺麗に? ……わ、私も、あやかろうかな」
ココ姉貴まで顔を赤らめ始め、完全に起きた桃ラムが叫んだ。
「むほーーーーーーーー!!♪」
桃ラムがハイテンションで『桃の霧』を最大出力で放つ。
霧が充満する中、オイルのぬめりと触手の蠢き、そして女子たちの熱い吐息と悲鳴やら喘ぎやらが止まらない。
「……お前、本当に……」
「姉貴、近い! 近いから! 桜子さんもどこに指絡めてるの!?」
「いいわよ……最高のデータが取れてるわ。……ふふ、能力上がってるはずよ」
やがて魔力が切れ、霧が晴れた。
リビングには、着替えきれていない半裸の潤と桜子、そして、いつのまにかきっちり水着姿になっている姉貴がみだらに寄り添っていた。
「……っ!」
我に返った俺が、顔を真っ赤にして姉貴と桜子にシャワーを促す。
二人がフラフラと手を取り合い、寄り添うように浴室へ向かうのを見届け、俺はタオルで身体を拭いて自室へ逃げ込んだ。
桃ラムが「あ、待って〜!♪」とぴょんぴょんついてくる。
リビングでは、母・ローラと堀井先生が、データを見ながらワインを飲み、優雅に談笑を続けていた。
「このワイン、良いわね」
「でしょう!? 桃の霧無効化も兼ねているバフ付きワインの試作品、効果あったわね、私達♪」
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