触手!?
「ギャルを楽しんでいるようで! 何よりよ♪」
堀井先生が、メガネをクイッと指で押し上げる。
「あ、あはは……」
潤は、乾きつつある濡れ透けのブラウスを必死に隠しながら、引きつった笑顔で空笑いする。桜子が嵐をやり過ごすように様子を伺い、モモ姫は「堀井殿、お久しぶりですわ」と優雅に挨拶を返した。
一方、桃ラムはパフェの容器の上で、スイーツの一部に擬態しながら器用にクリームをペロリと完食し、幸せそうな吐息を漏らしている。
「ご一緒するわね!? 私にも同じパフェ、お願いできて!?」
先生の圧に押され、潤は光速でスタッフを呼び、追加のオーダーを入れた。
『旨し……妾、満足じゃがお土産よろしく♪』
空中で、エナエマが自分専用のパフェを堪能しながら呟き、すうっと霧のように消えた。潤は(わかってるって)と、心の中で頷き、目で合図を送る。
(この子が『桃ラム』ね)
堀井先生が、ツンと優しく桃ラムに触れる。
「!?」
驚いて固まる桃ラムに、潤が慌てて「この人は味方だから、大丈夫だよ」と説明を入れる。
先生はパフェが届くのを待たず、本題をハックした。
「桃ラムちゃん、私の魔道具の研究を手伝ってくれない? もちろん、桐山も一緒よ」
桃ラムは潤の顔を見上げ、「桐山!? 潤が一緒ならいいよん!」と元気よく答えた。
「ありがとう♪。当面は週に1、2回でいいわ。私が桐山のところへ行くか、私の研究所か、その都度場所を決めましょう。桃ラムちゃんが好きな魔道具や、いろいろプレゼントしてあげるからね」
「わーい♪ 魔道具わーい♪」
桃ラムはぴょんぴょんと跳ねると、そのまま堀井先生の豊かな胸元にすっぽりと収まった。先生は「ふふふ」と満足そうに桃ラムを撫でる。
「あっ……先生、報告が遅くなってすみません」
潤が恐縮して頭を下げると、先生はふふって、と微笑んだ。桃ラムは先生の胸元で、お腹いっぱいで幸せそうに目を細めている。
「いいわいいわ、あとで触手の魔道具試させてね♪ 北条もね♪ それより桃ラムちゃん、改めてよろしくね! あっパフェきたわね! 食べましょ! んふ♪ 美味しい♪ モモ姫も元気そうで何よりね。新作の魔道具を差し上げるから、今後よしなにしてね!」
(……ぇ、触手ってなに!?)
潤が愕然とする中、桃姫は新作魔道具の話に目を輝かせ、なぜか隣では桜子(北条)が頬を染めて光悦した表情を浮かべている。
そのカオスな空気のなか、ようやくトイレを終えた二人が戻ってきた。
「あっ、堀井先生!」
まだお腹が痛いらしい顔面蒼白のマサ。
「こんにちは、堀井殿……」
ピーチ太郎も、まだ腹を抱えながらぺこりと頭を下げた。
「ん!? どこに行ってたんだ!? 大丈夫か? 二人とも顔色悪いぞ?パフェたべすぎたか!?」
堀井先生が心配そうに声をかけるが――直後、先生はメガネの奥の瞳を鋭く光らせて、桐山にこう告げた。
「あっそういえば桐山。桃姫とピーチ太郎には!?……どうするの!?」
本作ここまで
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