混ぜるな危険!?
「……ここが桃一族の特権プライベートエリア内、『天然桃湯』よ。案内してあげるから、ありがたく思いなさいよね! です!」
モモ姫が鼻を鳴らし、ネオンに縁取られた重厚な石造りの扉を開ける。
途端、熱を帯びた「桃の香り」の蒸気が、暴力的な密度で押し寄せてきた。
「うわ……なにこれ、空気が美容液みたいにヌルつく……」とマサ。
「当然よ、マサ。ここ初めて!? この蒸気、天然のピーチセラミドを微細化して噴霧してるの。肺から成分バフをハックさせる気だよ」と桃姫
エナエマが「美肌成分、吸い放題じゃん! で! スイーツは!?」と空中で楽しんでる
だが、その蒸気はあまりに濃すぎた。
「ちょっと、視界が悪すぎるわよ……きゃっ!?」と桜子。
「うわあぁ!?」と潤。
床が潤の美容液で磨き上げられた「水光肌」のように滑らかだったのが災いした。
足を滑らせた潤が、反射的に目の前の「柔らかい塊」を掴んでしまう。
「ひゃうんっ!? ちょっと、そこ! らめぇ……」
桃姫の、姫とは思えない悲鳴が響く。
「ご、ごめん! 視覚が……って、え?」
潤が右手に感じたのは、モモ姫の華奢な、それでいて桃のように瑞々しい身体。そして左手には――。
「……潤。らしくないわね? 私の『成分』にもやられた? 触り方が初心者のそれよ」
霧の中から現れたのは、サウナ上がりの桜子だった。
潤のバフで肌の彩度が極限まで上がり、滴る汗がパールの輝きを帯びている。
彼女がニヤリと笑い、潤の首に腕を回すと、桜子の「サキュバスの魔力」と、モモ姫の「桃雫」が、潤を介して混ざり合い始めた。
エナエマがそれを見て笑い転げる。
「ちょっ、ごめん桜子! わざとじゃっ、とりあえず二人ともごめんなさい! サキュバスの魅了と桃一族の多幸感が混ざると、致死量の誘惑すぎた!まずい……!」
「……ふふふ、潤。もう、混ざっちゃったみたい」
桜子の瞳が妖しく桃色に輝き、モモ姫もトロンとした熱い目で潤を見上げる。
「どうした!? 桜子!?」
アワアワする潤。
二人の属性が融合し、周囲の蒸気が濃密なピンク色のフィールドへと変貌していく。
「ヤバいエロがってる……見てるだけでお腹いっぱい……スイーツ食べてないのに」
エナエマが空腹のまま幸せそうに撃沈する。
「……ねぇ、潤。どっちの『桃』が、より深くハックできるか……試してみる?」
耳元で囁く桜子と、顔を真っ赤にして指を絡めてくるモモ姫。
潤の理性が、成分の暴力によって崩壊の危機を迎えていた。
「桜子!? やりすぎっていうか、おかしいぞ!? 桃姫も落ち着いて!」
叫ぶ潤だったが、ピーチ太郎とマサの姿もこのエロ霧のせいで見えず、声さえ届かない――。
その時、潤の視界の端で、桃ラムが何かを勢いよく噴出しているのが微かに見て取れた。
「……原因は桃ラムかーーーい!」
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