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天狗✖️ギャル天女  作者: 抹茶ラテ


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32/76

双子の力量

三回の地獄のトレーニングを終え、俺たちは這いつくばるようにして床に倒れ込んだ。

魔力1000%の放出と、それ以上に「内股キープ」という精神的苦行が俺のライフを削り取っていた。


「……ふぅ。とりあえず、一息つきましょうか」


堀井先生が扇子を優雅に仰ぎながら、冷めたお茶を口にする。

助かった。ようやく休憩だ……。そう思った瞬間、先生の視線が、安全圏でポテチを齧っていた双子へとスッと移動した。


「では、次はそこの双子。貴女たちの番よ」


「「……へ!?」」


カリナとマリナのポテチを咀嚼する音が止まる。


「「な、なんで!? うちら完全に見学のつもりで来たんやけど!?」」

「「そうそう! 潤子のワガママボディ見れただけで十分やで!」」


「せっかくこの施設に来たんですもの、タダで帰すわけないじゃない? ツーマンセルで挑むか、あるいは潤、マサ、桜子の誰か一人を選んでスリーマンセルにするか……選んでよくってよ?」


堀井先生の微笑みに、逃げ場のない圧力が宿る。

双子は顔を見合わせ、引きつった笑いを浮かべながら、這いつくばっている俺たちを値踏みするように見た。


「マ、マリナどうする? マサ君は相性良さそうだけど、連携が、どうだろう……」

「桜子ちゃんも良いしバフは凄そうやけど、どうしよう……」


二人の視線が、最終的にギャル姿でボロ雑巾のようになっている俺(潤子)に固定される。


「「…………消去法で、潤子これでええわ」」


「誰が『これ』だ! せめて潤って呼べ!」


「決まりね。では、双子と潤子のスリーマンセル――想定はLV3:『渋谷スクランブル交差点:ゲリラ・スタンピード』。Vo1!とりあえずお茶終わったら準備して?」


「「ちょっ、渋谷!? 難易度爆上がりやん!?」」


ヤジを飛ばしていた報いが、特大のブーメランとなって双子の頭上に降り注ぐ。

俺はボロボロの体を引きずり起こし、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた。


「おい、カリナ、マリナ。とりあえずがんばろ……そしてトレーニング(地獄)へようこそ」


本作お読み頂きましてありがとうございます。


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