とまらない女子トーク
ウー◯ー飯も終え、ピザの空箱が並ぶリビング。
「……というわけで桐山。明日の登校でギャルの時は、このfweeのスパグロウUVでね」
堀井先生が新作コスメの横に、今JKに大人気の青いチューブを置いた。
「いや先生、でね……じゃないです、これ女子が使うトーンアップ下地じゃないですか! 姉貴が前言ってたよね!? 」
「素人はおだまり。この『01 グロウ』は混合肌のお前にピッタリよ。薄く伸ばせば、テカリを抑えつつ『元々肌が綺麗な男子』という設定だわ」
「設定って……」
姉貴がバームクーヘンをフォークで刺しながら、横から口を出す。
「よく覚えてるわね! 目覚めた!? そうよ潤。01をパール粒大、薄く全体に広げるの。Tゾーンは特に薄くね。仕上げにイニスフリーのノーセバムを叩けば、長時間登校でも崩れない『鉄壁のすっぴん風』の完成よ」
『きゃはは! 潤くん、もしもっと多幸感欲しければ「02 リッチグロウ」もあるよ? ピンクベージュで血色爆上がりして、一気に「健康的な令和ギャル」になれちゃう!』
「エナエマ、なれちゃうじゃねーよ! 俺は男子のままがいいんですよ!」
堀井先生がメガネをくいくいっと直しながら、マニュアルを俺に突きつける。
「いい? 桐山。視線が気になるなら、キャンメイクのマシュマロフィニッシュパウダーはやめておきなさい。毛穴ぼかしが優秀すぎて逆に『やってる感』が出るわ。最小限に抑えるならクラブのすっぴんパウダーね。これならバレないわ。」
「先生……ガチ!?」
「当たり前でしょ。さあ、明日の朝は5分で仕上げなさい。スキンケア、下地、パウダー、そして眉を整えて、仕上げは色付きリップ。これで『バフ15%Up』の爆誕よ」
俺は渡されたfweeの下地を見つめ、絶望した。
明日の朝、俺は鏡の前で「混合肌か、乾燥肌か」を悩むJKのような心境で、戦場(学校)へ向かうことになるらしい。
「……鬼かよ……」
「……ハイエルフ、だってば♡」
――リンゴーン♪ リンゴーン♪ リンゴーン♪
不意に、まもなく19時を知らせるアラームが鳴り響く。
「やべっ、時間だ!」
俺は慌てて立ち上がり、――エナエマと
天狗界へ
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