17/19
路〜産声〜(6)
「あの店の…バックヤード…!?」
「そう、そこに賭博場に行く通路がある」
シャーベットは呆気にとられた。自らが入っていた店ということよりも、なぜ分かったのかということに動揺を隠せていなかった。
「な、なんで分かったんですか?」
シャーベットがそう尋ねると、アラキが答えた。
「俺が幽霊になれることは知ってるだろ?幽霊になったときは、透明な身体になることもできるんだよ。だから、その状態で店に入って調べてきたんだ」
「そうなんですか…」
シャーベットは納得のいくようないかないような微妙な表情を浮かべた。
パンッとザザが手を叩き、言った。
「それじゃあ、腹ごしらえついでに作戦会議しようか。フードコートでいい?」
「ああ、俺は大丈夫だぜ。シャーベット…シャラ猫はなにがいい?」
「シャラ猫…なんですかそれ」
「あだ名だよ。シャーベットって長くて呼びにくいし、ダメだった?シャラ猫」
「いいですけど…なぜ猫?」
「え?雰囲気」
シャーベットはため息をついてから言った
「私もフードコートで大丈夫です。あ、でも情報漏洩とかそこらへん大丈夫なんですか?もっと静かな場所…車とかでやった方が…」
すると、ザザが答えた。
「ああ、大丈夫。俺の能力はそういうの得意だから」
そう言って三人はフードコートへ向かった。
評価や感想等、良ければお願いします!




