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四章 ~闘技大会~ (5)

 いよいよ大会当日がやってきた。大会は二日間開催される。初日の今日はトーナメントの一回戦と二回戦、合わせて十二試合が行われ、明日は午前中に準々決勝二試合と準決勝一試合、午後にチャンピオンとの決勝戦が行われる。


 俺は闘技場の控室に案内された。控室にはどうやら予選組の八人が集まっているようだ。会場を挟んだ反対側にも控室があるため、そちら側にシード組が集まっているのだろう。


「よお、たしかブライトだったか?今日は頑張ろうな!」


 話しかけてきたのは昨日知り合った誰か。正直名前は覚えてない。昨日の俺が覚える価値がないと判断したんだろう。一応昨日の抽選会で本戦出場者全員と顔を合わせたが、やはり予選組とシード組とではかなり差があるように感じた。


「お互い勝ったら二回戦で当たるから、そんときはよろしくな!つってもお前の相手は去年の準優勝者だからなぁ。なんとか予選組の意地見せてやろうぜ!」


 元気良いだけですぐ負けるんだろうなぁコイツ。さて、そろそろ一回戦が始まるな。俺の試合は開幕戦の第一試合、相手は去年の準優勝者。端(はた)から見ればくじ運最悪、誰も俺が勝つとは思ってないだろう。

 運営の人が呼びにきて、俺は会場へと向かう。フィリたちも中継で見てるし、不甲斐ない試合はできないな。去年の準優勝者か…どれほどの強さなのか、胸を借りるつもりで戦わせてもらおう。

 会場に近づくにつれて、歓声が大きく聞こえてくる。やがて会場の仰々(ぎょうぎょう)しいアナウンスで俺の名前が呼ばれ入場する。続いて反対サイドから相手も入場してくる。俺が入場したときの何倍も大きい歓声が沸き上がり、闘技場の熱気はピークに達する。いよいよ第一試合開始だ。




 結論から言おう。十秒もかからず圧勝した。

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