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「おい、お前があそこでシュート決めてたら勝てたんだよ、使えねえな」その体育館で吐き捨てた俺自身の姿。そして体育館の景色から、いきなりどこかの公園のベンチに座っている景色と様変わりした。となりに誰か座っているのだが、靄がかかって良く見えない。なにかごにょごにょと言っていることはわかるのだが、何を言っているのか・・・・聞き取れない。いつも夢の中にいる見知らぬ人。
ぱちり------------そこでようやく目が覚めた。荒い息使いと共に目覚めた優希。遠い昔スポ少時代の優希の景色だった。でもここ最近この夢を連続して見ることが多い。
そのたびに自分がどれだけ傲慢だったかを思い知らされる。自分の失敗を顧みない態度。今思えば自分だってかなりシュート外してるだろう。と言いたいくらいだ。でも、あの時の俺は歯止めがきかない。自分の達成したことを増やし、みんなに注目を浴びるためにひたすら頑張っていた。そんな自分が今では死ぬほど恥ずかしい。でもそんな失敗を前向きに捉えられるのも長所であって短所でもあるのかもしれない。
人を人と思わない態度。絶対なる個人主義者。本気で地球は俺を中心に回っていると思っていたあの頃。その考えも必要だが、あの頃はあまりにも度が過ぎていた。




