残金 99,996,230
バイトを辞めると本当に感じることがある
毎日、朝起きる目標がないので中々起きようとも思えないし
その日の予定が何もない朝はとても心苦しい。
ただ時間があるだけで、何する分けでもなく一日が終わり
最近ではとにかく夜が待ち遠しい。
昼間から家の中にこもっていると圧迫感があり、とても窮屈だ。
だから、たまらず外に飛び出してしまう
特に昼から夕方にかけての約5時間ほどの時間
これが一番退屈で困る
家にはいたくない。
でも外でやりたい事もない。
自然に毎日、同じ選択肢の中からその日の予定を決める事になる。
もちろん、どれも一人で出来る事ばかり
ネットカフェに行くか
パチンコに行くか
そして、たまにスーパー銭湯なんかに行ったりする。
若い時間は無意味に削られ
ただ塗りつぶされる
会話を交わす事もないので、飲み食い以外に口を利用価値がなくなって来ているが
それは特に不便には感じなかった。
街灯や店の明かりが目立ってきた。
この「今、まさに日が暮れようとしている」という状況が好きだ。
それは風景が綺麗だからとか、そんな素晴らしい理由ではない。
この時間帯になると学生や会社員が列をなしてそれぞれの家に向かっていく
その中に紛れて歩いていると、自分もその一員のように思えてくる。
周りから「学校帰りの人」「仕事帰りの人」という視線で見られる。
ただの自己満足でも、それで安心できる。
誰の家でもない、自分の家なのに普段より堂々とドアを開けて帰宅できる。
そして、多くの人が家で過ごす夜を一緒に自分も過ごす
同じサイトの見て
同じ掲示板に書き込み
適当に動画を探しては回覧する夜を始める。
23時を過ぎないと寝る気になれない
むしろ、それより早く寝たくない。
どんなに暇でも懸命にその時間を待つ。
そして、その時間が来るまで必死で何かをして時間をつぶす。
無駄に健康に気を使ってしまうタイプで、寝すぎは体によくないと
睡眠時間は8時間以内に抑えている。
その為には夜遅くまで起きている事が絶対条件だ。
こうやって遅く起きれば嫌いな昼間の時間を多少はつぶすことが出来る。
たまに早朝に目が覚めると外から車や人の声が聞こえてくる
学校や仕事やらに向かう人の流れ
壁1つ隔てた布団の中で再び眠りにつく時にいつも呪文のように小さく言う
「寝た時間が遅かったからだ、寝坊ではない」
今日も夜が更け、まもなく23時になろうとした頃
不意に窓を開けた
月も星もなかったが天気予報を見る気にもなれなかった
同時に、もうずっと昔、小学生の頃を思いだした
遠足前夜、天気を気にして眠れなかった時の事
そして、ティッシュペーパーでテルテル坊主を作った事を
窓を閉めると、1つだけ作って窓辺につるした
天気にしてほしい理由はないが、何となく吊るした
カーテンを閉め、ヘッドホンをつけて再びパソコンに向かった時
窓に一滴の雫が張り付いた
音もなく




