第55章 業火と永遠
吹雪は、二つの対立する自然の力の戦場と化していた。
ヴァラクは急速に溶けつつあるクレーターの中心に立っていた。黒曜石のような体は深い傷と広がる霜で覆われ、足元では黒い血が溶ける雪と混じっていた。左の翼は部分的に凍結し、引き裂かれ、飛行は困難だった。業火はまだ体を包んでいたが、揺らめき、以前より弱くなっていた。吐く息は血の混じった蒸気だった。
対するカリンス・ザ・アイス・デストロイヤーは、冬の神が肉体を得たかのように立ちはだかっていた。古の長老氷竜の巨大な体は、自ら生み出す吹雪に包まれていた。一方の目はヴァラクの以前の攻撃で失われており、結晶の鱗のあちこちに黒い業火がまだ燃えていた。しかし竜は癒えつつあった。ゆっくりと、着実に、古の氷が悪魔が損傷させた部分を奪い返していた。
カリンスの残った目は、冷たく忍耐強い悪意を輝かせていた。
「**お前は血を流しているな、火の粉よ。お前は弱っている。我は氷の下で幾世紀も眠ってきた。星々の緩やかな死を耐えてきた。お前は何だ? 終わりのない冬の中の、儚い火花に過ぎない。**」
ヴァラクは黒い血を雪に吐き出し、大剣を地面に突き立てて体を支えた。
「俺は、この世界からお前を焼き尽くす火花だ」彼は唸った。「お前とは違って、トカゲよ、俺には戦う価値のあるものがある。」
彼はリリスのことを思い浮かべた。
不器用で、自分を犠牲にし、密かに恐怖を抱えていた君主。恐れもせずに彼を召喚し、鎖ではなく成長を与えてくれた者。崩れ落ちて、自分が疲れ、怖がり、すべての力の奥底で人間であることを認めた者。壊れた小さな狐人を捨てるのではなく、守ることを選んだ者。
『彼女は俺に、ただの怪物以上の存在になるチャンスをくれた。』
ヴァラクの燃える目は細められた。
「俺は、それを奪わせるつもりはない。」
カリンスが咆哮し、その音が山々を揺るがした。巨大な翼を広げて空に舞い上がり、周囲の吹雪が激化して、開けた場所全体が鋭い氷と咆哮する風の渦となった。
**氷河の災厄。**
ヴァラクの上空に、木の大きさほどの巨大な氷の槍が数百本形成された。それらが恐ろしい速さで降り注いだ。一本一本が要塞の壁を貫くほどの力を持っていた。
ヴァラクは動いた。
彼は降り注ぐ槍の間を駆け抜け、足から業火を爆発させて地面を溶かし、牽引力を得た。何本かの槍が彼を掠め、深い傷を残し、すぐに凍りつき始めた。一本の大きな槍が肩を捉え、筋肉と骨を貫通した。ヴァラクは痛みに咆哮したが、止まらなかった。
彼は竜の腹の下に到達し、全力で上へ斬り上げた。
**深淵の裂断:業火の連鎖。**
黒と深紅の炎の巨大な波が大剣から噴出し、カリンスの胸と腹に叩き込まれた。古の鱗が集中攻撃の下で亀裂を生じ、溶け落ちた。黒い血がタールのように降り注いだ。
カリンスは空中で体をねじり、尾を落ちる山のように振り下ろした。
ヴァラクは腕を交差させて防御した。
ガキッ。
衝撃で彼は地面に激突し、クレーターを作った。数本の肋骨が折れた。左腕が無力に垂れ下がり、骨が砕けていた。
カリンスが重く着地し、大地を揺るがした。後ろ足で立ち上がり、別のブレス攻撃のために力を溜め始めた。
これは違う。より強力だった。竜の顎の周囲の空気が歪み始め、絶対零度を一つの集中した点に圧縮していた。
終焉のブレス:永遠の冬。
ヴァラクはこれを回避できないことを知っていた。現在の状態では。
彼は足を踏みしだ、大剣を地面に突き立て、残されたすべての力を注ぎ込んで最後の防御を展開した。
魔導極技:君主の業火。
黒と深紅の業火の巨大なドームが彼の周囲に爆発的に展開し、あまりに熱く、周囲の冷気の概念そのものが崩壊し始めた。吹雪自体が炎から後退した。
カリンスがブレスを解放した。
二つの力が衝突した。
長い数秒間、世界は光と音以外何もなくなった。爆発はあまりに強力で、遠くの山々が雪崩を起こした。衝撃波が数百メートル先の木々をなぎ倒した。地面自体が蜘蛛の巣状に亀裂を入れた。
光がようやく消えたとき、ヴァラクはまだ立っていた——かろうじて。
彼の体は廃墟のようだった。鎧のほとんどが破壊されていた。胸と腕に深い凍傷が広がっていた。一本の角が折れていた。無数の傷から血が流れていた。業火は今やわずかな揺らめきに過ぎなかった。
しかしカリンスも傷ついていた。胸と首に巨大な溶けたクレーターが焼かれていた。傷口から黒い血が太い流れとなって溢れていた。一方の翼がひどく損傷していた。
竜はヴァラクを、ほとんど敬意のような目で見た。
「お前は……普通の悪魔ではない。死ぬ価値のあるものを見つけた者として戦っている。」
ヴァラクはさらに血を吐き、背筋を伸ばして立とうとし、大剣を松葉杖のように使った。
「そうだ……ある。」
彼は吹雪の中に走り出たときの、リリスの涙で濡れた顔を思い浮かべた。ビッグシスターが自分を愛していないと思ったミラが泣く姿を。ソウルボンドを受け入れたときに交わした約束を。
『彼女が大切に思うものを守れ。』
たとえそれが俺の命を奪うことになっても。
ヴァラクは折れた角のある頭を上げ、残った目で古の竜を見つめた。
「さあ、老いたトカゲよ。最後のラウンドだ。太陽が昇ったときに、どちらがまだ立っているか見てやろう。」
カリンスが翼を広げた。
「望み通りだ、火の粉よ。」
最後の交換が始まった。
カリンスが前進し、爪が大地を切り裂いた。ヴァラクは正面から迎え撃ち、体から業火が最後の絶望的な奔流となって爆発した。二つの巨人が吹雪の中心で激突した。
爪が剣とぶつかり、顎が拳とぶつかり、業火が絶対零度と激突する大惨事的な戦いが、数マイル先まで夜空を照らした。
ヴァラクは残されたすべての力で戦った——すべての悪魔の力、すべての意志の欠片、あの不器用な君主が彼に目的を与えてくれた記憶のすべてを。
彼は大剣を竜の傷ついた胸に深く突き刺し、以前に作った溶けたクレーターの中心に。
カリンスが苦痛に咆哮し、ヴァラクの肩に噛みつき、歯が深く食い込んだ。
両者はこの最後の瞬間にすべてを注ぎ込んだ。
続いた爆発は、遠くのウィスパーウィンド・ホロウまで届くほど強力だった。
光と音がようやく消えたとき、吹雪が弱まり始めた。
荒廃した開けた場所の中心で、ヴァラクは片膝をつき、大剣がまだ竜の胸に埋まったままだった。カリンスの巨大な体は崩れ落ち、残った目が薄らいでいた。
古の長老氷竜はヴァラクを最後に見た。
「お前……勝ったな、火の粉よ。しかし氷は……決して死なない。」
最後の、ガラガラとした息と共に、カリンス・ザ・アイス・デストロイヤーは静かになった。その体はゆっくりと凍りつき、引き出された永遠の眠りに戻り始めた。
ヴァラクは片膝をついたまま長い数秒間、荒い息を繰り返した。そしてゆっくりと剣を引き抜き、立ち上がった。
彼は廃墟のようだった。一本の腕が折れ、翼は引き裂かれ、体は深い傷と広がる霜で覆われていた。しかし彼はまだ立っていた。
彼は仲間たちが逃げた方向を見つめ、燃える目が一瞬だけ柔らかくなった。
「……行け、ボス。生きろ。強くなれ。それが部下からの命令だ。」
そしてヴァラクは雪の中に倒れ、意識を失った。最後の吹雪がようやく晴れ始めていた。
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遠く、仲間たちは小さな洞窟で一時的な避難所を見つけていた。リリスは毛皮のベッドに意識を失ったまま横たわり、息は浅いが安定していた。セラフィエルが聖なる光で彼女の傷を治療していた。ミラは隣に座り、手を握って静かに泣いていた。
エレンディルは遠くの戦いの光と音の閃光を洞窟の外を見つめ、顔を険しくしていた。
「……あの愚かな悪魔は、本当にそこで死ぬかもしれない。」
セージは洞窟の入り口に立ち、銀色の体が揺らめきながら遠くを見つめていた。顕現して以来初めて、彼女の表情に本物の心配が浮かんでいた。
『ヴァラク……お前は無謀で、プライドが高く、忠実な馬鹿だ。』
彼女はもはやリリスの魔力の残留をはっきり感じ取れなかった。
しかしまだ、遠くでヴァラクの業火の微かで頑固な残響を感じることができた。
悪魔と古の竜の戦いは、まだ終わっていなかった。
しかし今は……仲間たちは安全だった。
そしてリリスは生きていた。
それで十分だった。
今は。




