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その商品、プレゼント用ですね。
「職場に相談するわ」
そう残してアンデッドとの、通話を終えた。
「30分後に牛ステーキの大型媒体始まるよ」
係長から、皆に伝言だ。
ステーキなら変なお客様に合わないだろうと安心していた。
「お電話ありがとうございます。異世界通販センター宇野が承ります。」
「テレビ見たんだけど…ステーキの」
「ありがとうございます。牛ステーキ300gプラス200gのセットの商品ですね。」
「それを5セットお願いしたいです。」
「かしこまりました。」と私は入力をする。
「お客様、ではお届けのご住所をお願い致します。」
「牛魔王城宛で、」
入力の手が止まる。
「恐れ入りますが、お客様の種族をお伺いしてもよろしいでしょうか」
「鉄扇公主よ」
「……」
画面に入力する。
種族——鬼族。
「かしこまりました。こちら牛肉を使用した商品となりますが、ご用途にお間違いございませんでしょうか」
「夫が食べるのよ」
「そうでございますか」
「最近、機嫌が悪くてね」
「……」
「本人には内緒でお願い」
受話器を持ったまま、わたしは入力を続けた。




